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【台湾】なぜ自動販売機が少ないだろう

こんにちは、ACCESS TAIWAN の Tommy です。
日本人が台湾に来る時に、おかしいなと思うところを紹介します。
※弊社の本業は 台湾・香港・シンガポールでのリピート通販サービス、
フルフィルメント(運営代行)、3PL (物流代行) を提供しています。
よろしくお願いします。

前回は「台湾通販でなぜコンビニ受取率が高いのか?」をシェアしました。
Q:なぜ台湾のコンビニ軒数はそんなに多いの?
Q:なぜ台湾のコンビニ受取率が高いの?
こちらの質問を分析して、調べました。
こちらの質問もお気にしましたら、ぜひ後で見てください。

今回は、なぜ台湾の自動販売機がそんなに少ないのか?
なぜだと思いますかね?コンビニが多いからですかね?

実際仮説立てて、調査 & 分析しました。
見てみましょう!

雑談

まずは雑談させてください。

実際台湾でも自動販売機がありますよ、

自販機がよくある場所は、
空港・学校(特に中学・高校が多い)・軍隊・大きい公園・長途バスの乗り場ぐらいです。
でも空港以外、ほぼ日本観光客が行かないところですね。

また、台湾の自販機は下記のブランドがあります。
統一(台湾 7-11の親会社)・黑松(空港によくある)・CocaCora・金車…などです。
そのうち、統一の自販機は、オーナー自分で陳列したい商品が選べます。
たまには競争相手が同じ自販機にいることが発見します。

例:ある大学内の自販機、
左下の青い缶はポカリです。
中央緑のペットボトルは舒跑です。
両方とも運動後、水分補給のドリンクです。

https://iarc.yuntech.edu.tw/wp-content/uploads/S__13713471.jpg

例:あるホテル内の自販機。
同じポカリ と 舒跑 があります。
またコーラもコカ・コーラと、ペプシコーラがあります。

https://d2ile4x3f22snf.cloudfront.net/wp-content/uploads/sites/254/2018/02/12101952/IMG_7453.jpg

日本だと、考えられないことですね。
サントリーの自販機内に、お〜いお茶、綾鷹などの競争相手の商品が絶対買えないですね。
なんでだろう、台湾人がそんなこと気にしないのかな?
他社の商品だから、気にしないのかな?
※統一もドリンクブランドです、
※ポカリ、舒跑、コーラなどは統一にとって、他社商品ですから、気にしないのかな?
わかない。
雑談は以上になります。

では本題に入ります。
なぜ台湾の自動販売機は少ないのか?
以下の三つの理由だと思い、調査しました。
原因①:人件費
原因②:自販機の代案が多い
原因③:台湾ウォーターディスペンサーが普及

原因①:人件費

想定の原因①は、
日本の人件費が高いから、
自動販売機でしたら、部分の人件費削減できます。

台湾の人件費が比較的に安いので、コンビニで雇用する負担が比較的に低いからです。

実際のデータ見てみましょう。
まずコンビニ店員アルバイトの最低時給で確認します。

日本:
 2007年:最低時給 739円
 2020年:最低時給 1,072円 伸び率 31%
 ※こちらは東京の最低賃金データです。
 ※情報元 URL
台湾:
 2007年:最低時給 95元
 2020年:最低時給 158元 伸び率 39%
 ※こちらは台湾政府規定した最低時給です。
 ※2023年の最低時給は 176元です。
 ※情報元 URL

平均年収も見てみましょう
日本:
 2007年:平均年給 437.2万円
 2020年:平均年給 433.1万円 伸び率 -0.93%
 ※情報元URL
台湾 (月給 × 14か月で推論)
 2007年:平均月給 43,492元、年給 60.8万元
 2020年:平均月給 54,160元、年給 75.8万元 伸び率 24%
 ※情報元URL

調査した結果はこちらです。
すいません、基準が不一致ですが、参考になります。
昔昔は台湾の給料が安いで、日本の給料が高いから、
日本で自販機を使うと、人件費の削減ができて、自販機が普及になりました

でも近年台湾の給料が上がって、差が少なくなりました。
日本の経済が悪いかな、でもそんなこと全然感じないですね。
なんでだろう

台湾の給料が上がったことが良いことですが、
逆に悪いことはインフレーションも発生しています。
2007年、僕大学生の時、タピオカミルクティーが一杯 25 ~ 30元ぐらい、
2023年の今、34歳、タピオカミルクティーが一杯 50 ~ 70 です。
全然物価が倍増加していますやん。
※台北です。

また日本の円安によって、現在日本の物価が台湾より安い感じがします。
例:
台湾の日本スタイル居酒屋のたこわさ、100元ぐらいで、約 433 円。
日本の居酒屋のたこわさでしたら、大体 400 円ぐらいかな。
話がずれました、すいません。

ちなみに、この数年、
日本のコンビニ軒数が増加し、清涼飲料水の自販機が少なりました。
2007年:コンビニ店舗数 43,228、自販機台数 226万台
2020年:コンビニ店舗数 57,999、自販機台数 202万台
コンビニ店舗数の情報元URL 飲料自販機の情報元URL

なんでだろう!!

原因②:自販機の代案が多い

以前大阪にいたときに (2011年 ~ 2015年)は、下記のものを自販機で買いた覚えがあります。

お水・お茶・ミルクティー・コーヒー・栄養ドリンク(ドデカミンストロング・デカビタC)などです。
※コーンポタージュ・おしるこも買ったことがありますが、スキップしましょう。

台湾でしたら、上記の飲み物は下記のところでも買えます。

お水:原因③で話します。
お茶 & ミルクティー:台湾街中のドリンクストアで買えます。
コーヒー:コンビニとか、テイクアウトできる喫茶店で買えます。
栄養ドリンク:コンビニで買えますが、Red Bull みたいな疲労回復ぐらいですね。日本のコンビニの栄養ドリンクの多さと全然比べられない

ですので、自動販売機がなくても、飲み物は上記のところで買えます。
※コーンポタージュ・おしるこ以外。

ちなみに、下記は台湾2021年までのデータです。
コンビニ店舗数:12,537 軒         情報元URL
ドリンクストア数:21,823 軒     情報元URL
喫茶店数:3,956 軒                      情報元URL

ドリンクストアはコンビニより圧倒的に多いですね。
僕も知りませんでした。
多分前回シェアで話したこと「台湾人の企業意識が高い」、ドリンクはコンビニより参入しやすいですね。
なんで企業意識が高いのか、詳細の原因は将来シェアします。

原因③:台湾ウォーターディスペンサーが普及


とある地方の図書館でもウォーターディスペンサーがあります。
画像元:https://lovetaiwanlibrary.wordpress.com/author/benitayhung/

最後の原因は、台湾のウォーターディスペンサーが普及です。

会社・学校・家・塾などの教室・病院・ジム・喫茶店…などのところで、ウォーターディスペンサーがあります。

ウォーターディスペンサーでは下記の三つの温度が選びます。
冷たい(約5度)、常温(約25度)、熱い(100度) 。
オフィス内でティーパックやドリップバッグコーヒーを飲む人もいますね。

そのために、ほとんどの人がマイボトルを持ってます。
便利で、無料の水が飲めますね。

また、ドリンクを買う時に、マイボトルを使用する消費者に5元割引をする規定が2022年7月から始めました。
※対象:コンビニコーヒー・マクドナルド・ケンタッキー・スタバックス・ドリンクストア…などのチェイン店です。

※2011年からこの政策がありました、マイボトル使用する消費者に 1 ~ 3元の割引ですが、効果が悪く、マイボトルの使用率は6%でした。
※5元の政策後、マイボトル持参する消費者が以前より6倍増加しました!!

※ゴミ減らしたいからですね。台湾はドリンク大国で、
使い捨てプラスチック ふた・ストロー・コップなどのごみがすごく多い量で、毎年捨てられますね。エコじゃないですね。

※上記の情報元URL

結論

台湾の自動販売機が少ない理由は下記の3点だと思います。
1. 日本の人件費が高い、台湾の人件費が安いからです。
2. 台湾は自販機の代案が多いです。
3. 台湾ウォーターディスペンサーが普及です。

台湾人はドリンク買う時には、
よくドリンクストア・喫茶店・コンビニで買います。
また台湾のコンビニが多いので、コンビニ行く回数も多いですね。

2020年のデータですが、
1人当たり一年平均 137 回コンビニ行きます。

弊社は ACCESS AP TAIWAN、台湾でリピート通販システム提供するサービスです。
台湾のコンビニの利便性がいいし、よく行きますので、
もし台湾で通販販売したら、ぜひコンビニ機能をご利用ください。

以上です、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

2023/02/15 15:01 
TOMMY WU
ACCESS AP TAIWAN オフィス

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