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エゴとは戦わず、対話しよう。

みなさんは、エゴの声とどんなふうに付き合っていますか?

ここでいうエゴとは、自分の本音や本心を邪魔しようとしてくる声のこと。
ほとんどの場合、他者というより自分の頭の中で鳴り響き、”もっともらしい、いかにも真実かのように聞こえる言い方”をしてくるのが特徴です。

とくに新たなことに挑戦しているとき、このエゴさんはドーンと居座ってきやすいです。

私の場合もまさにそうで、先日noteで記事にしたセッションも、Instagramでやっている顔出し配信にも、エゴさんはいそいそやってきます。


始めるまではワクワク感や勇気に満ちた気分でいるのに、始めた直後にやってきてはこんなことを言うのです。

『本当にお前にこんなお金をもらう価値はあるのか?』
『お前に人様の人生を照らすようなことができると思うのか?』

『顔出し配信なんかしても、お前に需要なんかないんじゃないのか?』
『お前はただ承認欲求を満たす為に配信しているんじゃないのか?』


エゴの声が頭の内側で響いたとき、これまで私はほとんどの場合無意識下で屈してきました。

むしろそれがエゴの声だという認識もゼロのまま、
「やっぱりそうだよね」
「私なんて無理に決まってる」
「むしろ誰かに”うざい奴”とか思われるんじゃない?」
という思考に入りやすかったのです。



けれど最近、エゴとの付き合い方についてあちこちで触れる機会があり、
少しずつ少しずつ腑に落ちた感じがあるので、シェアしたいと思います。


まず、吉岡純子さんは、エゴのことを「ネガ巨匠」と呼んでいます。
なぜ巨匠なのかというと、まるで正解であるかのように、巨匠ヅラして言ってくるからなのだそうです(笑)

「こっちの道に進みたい!」と心は叫んでいるのに、
大物の巨匠ヅラして、『そんなことで上手くいくと思うなよ』などと言ってくる。
一気にシュンとなって、「そうだよね、そんな上手くいくはずない…」と思っちゃう。

この時、落ち込んだりひるんだりするとあっという間に巨匠に負けてしまう。


じゃあどんなスタンスでいたらよいかというと、

巨匠と対等に、
強い気持ちで、
本音で質問する

ということをしたらいいんです。


すると、こんなことが起きます。

(書いているこの瞬間の私とネガ巨匠との対話です(笑))

巨『こんなセッションなど、誰も求めてはいない。お前はうざったい人間だと思われるだけだぞ。』

私「どうして、誰も求めていないと言い切れますか?うざったい人間だと誰にも言われていないのに、そう思うのはなぜですか?」

巨『うっ…(今まで従順だったなにいきなり質問されて若干動揺)
以前もセッションを始めて数回でつまずいただろう。結局お前に人の心を動かすことなどできないから、そのような結果になったんだ。今回も同じ結果に終わるに決まっている。』

私「過去うまくいかなかったからといって、今回も同じになるとは、言い切れないのではないでしょうか。私は日々進歩していますし、私にしか発信できないことは必ずあります。ということは、私の言葉だからこそ響く方がいるということにはなりませんか?」

巨『む……!』

私「たとえすぐにはうまくいっていないように見えたからって、私はそこで自分の可能性を諦めたり判断をくだすつもりはありません。ただ挑戦していきたいのです。それは、間違っていますか?」

巨『……。
た、たしかに、誰の心にも届くはずはないとは言い切れないかもしれない。そして挑戦そのものが間違っているとも…うむ、言い切れぬな。』

私「であるならば、そんな風に私の挑戦をさげすむのはやめてもらえませんか?そこで見守っていてもらえませんか?」

巨『…よし、分かった。
きみの挑戦を、見守っていようじゃないか。うまくいくと良いの。』


こんな感じで、最初は見下してくるネガ巨匠に対して、しっかりと本音で質問(対話)をしていくと、「ネガ巨匠」「師匠」へと変わり、こちらの話をきちんと聞いてくれるようになります。

これをずっと続けていくと、ネガ巨匠はもはや敵ではなくなります。
「何かに挑戦したい!」となった時に、より親身にあなたのことを応援してくれ、『ほら、これ持っていきな!』とおにぎりを差し入れしてくれる「おにぎりおじさん」へと変化をとげていくのです。


ようするに、エゴの声が響いたとき、
あなたはそれを無視しようとしたり、
戦おうとしなくて良いということです。

声を聞いたら、自分を信じる心だけは強く持って、疑問に思ったままに聞いてみればいいのです。


これはもはや、幼い頃に両親に理不尽に叱られたときのあなたそのものです。

何も言えずシュンとなってしまっていた状態から、
「今、私はお母さんが早口すぎて返事ができなかっただけなんだ。だから返事ができなかったこと、そんなに怒らないでくれないかな?」
と疑問そのままに対等な立場から質問できる状態になっていけばいいのです。


エゴというのは結局のところ、幼少期から育つ過程で自分で育んできた(育まざるを得なかった)思考の声です。

「〇〇したらこうなるに決まってる」
「おまえなんてどうせこうだ」
「うまくいかせたいなら、絶対に〇〇しなくてはならない」

当時は両親や大人に言われた言葉を、今は気づかないまま自分自身で自分にあびせかけているのです。

自分を責め、さげすみ、見下す自分自身の声に屈してきただけなのです。


だったら、もう自分のエゴと対等に対話しましょう。
そして自分のエゴをもっともっと味方につけましょう。
一番の理解者にしちゃいましょう。

これはまさしく、インナーチャイルドを抱きしめ、丁寧に見てあげる作業と同じです。


エゴの声は、ない方がいいようにも感じますが、実は自分の心の奥底からの本音、感情により光を当てるために大切なものです。


さあ皆さんも、エゴとどんどん仲良くなりましょう!



巨『ふん、長年の癖だ。こんな記事ひとつでそんな簡単に、伝わるはずがないだろう』

私「いえ、私は私に伝えたくて、腑に落としたくて書いたのです。そして、私と同じように巨匠の声に屈してきた方はたくさんいるはずです。その方に絶対響かない、伝わらないと言い切ることはできますか?」


おしまい。

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