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教育実習でも「まずは受け入れる」。アクセプトの活動姿勢を活かしています。【アクセプト・メンバーの声:糸峻哉(いと しゅんや)】

私たちアクセプト・インターナショナル(以下、アクセプト)の一員として活動するメンバーの声を届ける本コーナー。第11回目となる今回は、広報部の糸 峻哉(いと しゅんや)さんにお話を伺いました。

■糸さん|プロフィール
広報部に所属。2022年1月にインターンとして参画して以来、主にSNS業務や年次報告書の作成などに携わる。2023年度からは広報部SNS班の統括を担う。現在、上越教育大学 大学院2年生。 

アクセプトでの業務について

———糸さんのアクセプトでの業務内容を教えてください。

所属している広報部では、各SNSの運用と分析に加えて、広報部メンバーの業務スケジュールを組んだり、メンバーのタスク管理を行ったりなど、マネジメントも行っています。
メンバーになったばかりの方には、まず幅広い業務をこなしてもらいながらアクセプトの活動や業務について知ってもらいます。その後は、各メンバーの適性を見極めつつ、「文章中心の業務が良いか」「デザイン中心の業務が良いか」などと考えながらタスクを振っています。 採用面談の段階から立ち会ったり、広報業務の中で実際に作成してもらったコンテンツを確認したりして、適正・長所を見極めています。また、メンバーに対して要望を聞いて、タスクの割り振りを調整することもあります。


▲「note メンバーの声」インタビュー業務の様子(画像下:糸さん)

映画が参画のきっかけ

———糸さんがアクセプトに加入したきっかけについて教えてください。

少し特殊かもしれないですが、「SKIN(スキン)」という映画をたまたま観たのがきっかけです。「SKIN」は、アメリカにおいて白人至上主義者として育てられた男性の実話をもとにしたフィクションです。過去に悪行を働いた男性でしたが、ある出会いをきっかけに昔の過ちを悔やみ始めます。そんな男性が社会復帰していくのですが、その男性をある団体が支えるというストーリーです。その映画を見て「過ちを犯した人の社会復帰を支える団体があること」を知り、興味を持ち、日本にある同様の組織について調べてみたところ、アクセプトを見つけ、イベントへの参加を経てインターンとして加入しました。

教育にも通ずるアクセプトの活動姿勢

———その映画を見るまでは、平和構築・国際協力の分野に興味はなかったのですか?

なかったですね。大学の学部も全く関係ない分野でした。インターンとして活動したいと思うようになったのは、活動内容が素晴らしいと感じたからです。さらに、「理解できない相手でも、まずは受け入れる」というアクセプトの姿勢に共感したことも非常に大きいです。中学時代、自分はあまり学校になじめておらず、「受け入れられていない」「誰も自分の想いを受け止めてくれない」と感じていました。そんな過去があったので、アクセプトの「理解できない相手でも、まずは受け入れる」という考え方・姿勢を知って、まさにこの姿勢が重要だと思いました。アクセプトの姿勢は、学校においても同じことが言えると思うんです。実は現在、教員免許の取得にあたり、小・中学校でさまざまな児童・生徒と接することがあるのですが、どうしても周囲になじむのが苦手な子はいます。そのような子にはどのように接してあげるのがいいのか。私は、距離を取るのではなく、一旦話を聞いてみるという姿勢を持ち続けるようにしています。こういった姿勢も、アクセプトから勉強させてもらっています。

「着実に地道な作業をする大切さ」に気づけたことが貴重な財産

———アクセプトで活動する中でのやりがいや、また得られたことについて教えてください!

大変価値のある活動をしているアクセプトをより多くの人に知ってもらえることや、団体としてどんどん大きくなっていくアクセプトに関われていることにやりがいを感じます。また、得られたものとしては、「着実に地道な作業をする大切さ」に気づけたことが本当に貴重な財産になっていると思います。例として以前実施したアンバサダー200名募集キャンペーンを挙げると、キャンペーン中だけ丁寧なSNS投稿をするようではまったく意味がありません。普段から定期的な更新を丁寧に行うことで、アカウントがしっかり運用されていると認識してもらえます。そうやって地道に多くの方々からの信用を得ることが重要だと考えています。SNS投稿をきっかけにイベント参加やアンバサダー就任をしてくださったことが何度もあります。そういった時は、やはり嬉しいですね。

初めて見る人にとってもわかりやすい文章になるよう日頃から意識

———活動の中で苦労していること、また学んだことはありますか?

一番大変なのは、学業やアルバイトとの両立ですね。ただ、それは私だけの話ではありません。インターンやプロボノの全メンバーが本業と上手く両立させながら活動しています。だからこそ、忙しいときはお互いに助け合うようにしています。タスクを巻き取ってもらったり、逆に誰かを助けたりすることが重要ですが、そのためには、日頃からのコミュニケーションが大切だと思います。オンラインでの作業が多いのでなおさらですね。声をかけあうことでいつでもメンバーがお互いをサポートできるようにしています。
また「わかりやすくすること」と「簡潔にすること」に気をつけています。SNS発信をするときは、団体の特性上、どうしても専門性が高い言葉を使ってしまいがちですが、そうすると一般の方には馴染みがない文章になります。例えば、「投降兵」という文言に馴染みのある人は多くはありません。そのため、「“テロ組織”から脱退した若者」など、初めてみる人にとってもわかりやすい文言に言い換えています。より多くの人に興味をもってもらい、かつアクションに移してもらえるような投稿にするのはすごく大変で、1つの投稿に3〜4時間かかることもざらにあります。そうして時間をかけて作成し、厳しい校閲を受けたのちSNS発信をします。その結果、広報部としての目標を達成した時の嬉しさはとてつもないですね。私たちの言葉で多くの方を動かすことができたのだなと感じます。

今後もインターンとして活動を続けていきたい

———今後の展望をお聞かせください。

引き続き学業と平行しながら、アクセプトでのインターンを続けたいと考えています。日々成長していく団体に貢献できていることは誇りですし、活動する中で勉強することもたくさんあるので、続けていきたいです。いろいろなコミュニティに所属していないと視野が狭くなってしまうという理由もありますね。将来的には、教員として社会に貢献することが目標です。


▲大学院 院生室での作業の様子

専門的なことが分からなくても貢献できることはある

———最後に、アクセプトの活動に関心のある方へ、ひとことお願いします!

インターン応募前は、テロ・紛争解決や、広報業務に関する専門的な知識もない中で、アクセプトで活動することに不安を感じていました。しかし、活動に対する情熱があれば、必要なスキルを身に付けつつ貢献していけることを実感しています。

もし、アクセプトの活動姿勢やミッションに共感できるなら、素晴らしい経験を積むことができるはずです。ぜひ、インターン・プロボノ説明会や、活動説明会に参加して、アクセプト・メンバーの熱い想いに触れてみてください!

▶定期開催イベント一覧はこちら!:https://accept-int.org/eventinfo/


アクセプト・インターナショナルには、テロや紛争の解決を目指して活動するメンバーが常時60名ほど在籍しています。「メンバー」と一言でいっても、学生インターンから社会プロボノ、職員まで肩書きや業務内容は多岐にわたります。各々の経歴やスキルを最大限に活かしつつ、日々業務にあたっています。

心に秘めた何かをお持ちの方も、熱意に溢れた方も、私たちと共に「前例を創る」挑戦をしませんか?あなたのご参加を心よりお待ちしております!

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