子離れの疑似練習

帰りのバスに乗ると、後ろに座っていた小学生達が、
お父さんの悪口を言っていた。
聞いてよいやら、悪いやら、聞かないようにしようとすればするほど、
聴覚の神経を研ぎ澄ましてしまう。

思い返せば、私自身子ども頃、
父親や母親に不満が全くなかったわけではない。
友人等と愚痴を言い合っていたんだと思う。

うちの子はまだ小さいから、一人でバスに乗ることもないし、
友達同士でパパの悪口を言ったりはしていないだろう。
でも、もう少し大きくなったら、パパは悪口を言われるんだろうなぁと、
しみじみと思った。

なにも悲観的になっているわけではない。
悪口を言ったり、口論をするのは、
子どもが親から分離していく自立の一歩だと思うからだ。

大人といっても、年をとっても、必ずしも人間が出来上がるわけではない。はたして、これから反発するであろう、わが子を、
ちゃんと受け止めてやれるものだろか。

そういえば、この前息子が、ママが二人いればいいと言っていた。
意味がわからないので、理由を問うと、
一人は僕の世話をするママで、もう一人はパパをとっちめるママだそうだ。
後で妻から話を聞くと、
息子は、パパが自分勝手すぎて困ると愚痴っていたそうだ。

息子の自立は、もうすぐ始まるのかもしれない。
なんだか、うれしいやら、さみしいやら。
それはさておき、息子め、今度の休日にはとっちめてやろう。


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