プロってなんだ?グラムってなんだ?

最近の子供たちは、小さいうちから、
プログラムやプログラミングを身につけることを求められている。
我が家にも、プログラムやプログラミングと名の付く玩具がいくつかある。

今朝、息子から、プロってなんだ?グラムってなんだ?
と聞かれた。
こう聞かれるまで、
プログラムは「プログラム」という一つの単語だと思っていたが、
プロとグラムを分けて考えると、
なかなか味わい深かったのでnoteに残すことにした。

プロという言葉を聞いたとき、最初に思いついたのは、
プロ アマチュア のプロだった。
日本語で表現するならば、「業として」というところか。
プログラムというと、C言語やJava等のプログラミング言語か、
式典の式次第としてのプログラムを思い出すが、
「業として」というのはしっくりこない。

次に連想したのが、プロメテウスだった。
プロメテウスは、人類に火を与えたギリシャ神話の神様で、
弟には、箱を開けてしまったパンドラの夫であるエピメテウスがいる。
プロメテウスの「プロ」はプロローグのプロであり、
エピメテウスの「エピ」はエピローグのエピである。
つまり、プロには、「前の」という意味がある。
プログラムのプロはこちらだろう。

次にグラムについて考えを巡らす。
グラムというと、最初に思いつくのは、重さの単位であった。
ミリグラム、グラム、キログラムのグラムである。
しかし、プログラムは、重さの単位なのかというとそうではない。

他にグラムという音を使う単語を探したら、
電報という意味を持つテレグラムが見つかった。
「テレ」が遠隔なので、グラムは、おそらく「文字」や「文章」だろう。

他にも、一文字をユニグラム、二文字をバイグラム、三文字をトライグラム
と呼ぶことを考えると、グラムには、文字という意味が強そうだ。

つまり、プログラムとは「前もってかいた文字」なんだろう。
式典の式次第は、言わば予定表であるし、
C言語やJava等で書かれたプログラムは、
ある条件を満たしたときに行うことを書き記したものだと言えなくもない。

そう考えると、プログラムという無機質な印象を受ける言葉に、
不思議とロマンが宿ってきた気がする。
プログラムは、先見の明を持つプロメテウスと、
人間の発明した文字。
なんと、神秘的な言葉だろう。

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