見出し画像

『千と千尋の神隠し』「大切な人がいるんだ」という想いの強さ

 風景や舞台の細部まで行き届いた作画と、これぞ映画だと言い切れる躍動的な動き。登場する生き物の表情の豊かさとユニークさ、その移動表現の大胆な魅力。アニメーションとして、最高級な作品。
 そんなこの映画の中心にあるのは、千とハクの不思議な関係性である。二人の関係の深まりがこの映画の進行であり、それぞれの「大切な人がいるんだ」という想いが、とても感動的である。
 偶然にも前作と似た道を主人公たちは進むが、現実においても、私たちはこのように離れたところからも、大事な人を想えるのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?