見出し画像

SEがうつ病になったお話 vol.1

■はじめに

中堅SIerに所属しているエーシーです。
現在(2020年5月26日)うつ病で休業中ですが、うつ病について以下の内容でまとめていきます。
  ・うつ病発症の経緯
  ・うつ病の自覚症状
  ・うつ病発症から休職まで
  ・発症後の注意点

■うつ病発症の経緯

今年の2月下旬にPLに抜擢されてから、様々な業務をこなすと同時に強烈な胃痛、食欲低下(ほぼ絶食)、思考力低下に悩み3月下旬にうつ病と判定されました。

今回、うつ病に至った経緯は以下のとおりです。
 1.突然のPL抜擢(2月下旬)
 2.有識者の離任(3月初旬)
 3.突然の業務追加(3月中旬)

1.突然のPL抜擢(2月下旬)
年始からPJ参画し、私は別チームでほかのメンバとは異なる作業をしていましたが、現PLの代替として開発PJのPLに抜擢されました。私は引き継ぎと共に、下記個別課題を解決するため奔走することになります。

 ・自身の該当システム、機能の理解度が低い
  ⇒レビュー/インスペクションも担当するため、理解不足は致命的
    
 ・ステークホルダとの人間関係が構築できていない
  ⇒他社が仕様を把握しているため、関係の構築がmust

 ・チームビルディングができていない
       
⇒それまで面識がなかったためメンバの性格やスキルを理解することからはじまりました。(※元々0からの人間関係構築が大の苦手)

2.有識者の離任(3月初旬)
諸事情により、最古参の有識者が3月初旬に抜けることが決定。
寡黙ですがとても信頼におけるメンバだったため、残してほしいと上長にお願いするも叶わず、離任することになりました。

私の中でそのメンバがいることが心の支えだったので、離任に伴い、PLとしてのプレッシャーが増大しました。

3.突然の作業追加(3月中旬)
様々な業務を抱え四苦八苦していたのですが、追い打ちをかけるように別の開発業務が発生。現開発業務が延伸する可能性もあったため、並行して話を進めることに。

現行の開発業務だけでも精一杯だったのですが、新開発業務の話も出てきてしまいキャパシティをオーバーして3月下旬にクラッシュしました。

■うつ病の自覚症状

私の場合、強烈な胃痛が最初に襲ってきて持続したため胃潰瘍を疑い、胃カメラ検査をすることにしました。(結果、胃は正常)
つまり、自分がうつ病という自覚はありませんでした。

そんな中で異常に気づけたのは妻がいたからです。

妻は私が吐く弱音から精神的に病み始めていると察し、メンタルクリニックの受診を勧めてくれました。

私が吐いた弱音とは「誰も助けてはくれない。味方などいない」という言葉。悲観的な言葉とはいえ、気づいてくれた妻には感謝しています。

■うつ病発症から休職まで

うつ病発症から休職まで以下のような流れでした。
  1. メンタルクリックでうつ病と診断。診断書発行
  2. 診断結果を上長に連絡し、面談。診断書を提出
  3. 関係者へのお詫び
  4. 休暇開始
  5. 産業医面談の実施(これで休職が確定)

上長と共に関係者にお詫びをしたのですが、誰からも叱責されることはなく、優しい言葉をかけていただいたのが救いでした。

■発症後の注意点

休職を開始してから2か月ですが、うつ病発症後の注意点をまとめておきます。
  1. 急にからだが動かなくなる
  2. 1人より2人のほうがよい

1. 急にからだが動かなくなる
うつ病中は些細なことで"からだ"が言うことをきかなくなります。
以下に例を示します。
   - 投薬の内容が変わる
   - 投薬量が変わる
   - 会社での出来事を思い出す
   - 会社からのメールに返信する

感覚としては高熱を出して脱力しているときのような状態になります。
この状態になると、日常生活を送るのも困難です。これがうつ病の恐ろしさだと私は思っています。

2. 1人より2人のほうがよい
上述のとおり、些細なことでからだが言うことをきかなくなるのですが、2人でいたほうが安定します。

コロナウイルスの影響で、休職中殆どを我が子と家で過ごしています。
朝に妻を見送り、その後勉強を教えたり、昼食や夕食を作ったり、掃除をしたり。
休職中なのに全然自分の時間がないのですが、自分の時間ができると考えこむことがあるので、1人でいるより2人でいたほうが良かったように感じています。

■最後に

うつ病は本当に厄介な病気だと思います。
からだが言うことをきかなくなりますし、薬の副作用もあります。
気持ちの浮き沈みも激しく、調子が良い時と悪い時の差も激しいです。

もし、発症前の私と同じような状況で苦しんでいる方が居られましたら、
・周囲の人に助けを求めてください
・自分のこころを大事にしてください

助ける求めることは恥ではありません。
自分のこころを大事にするのは我儘ではありません。

私はうつ病になってしまいましたが、自分のことをもう少し大切しておけばよかったと思います。
これを読んでくださった方も、うつ病にならないようにご自愛ください。