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博士の選択

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アカリクが2016年から2018年にかけて展開していたオウンドメディア「博士の選択」の記事の一部を転載しています。
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記事一覧

アカリク式PBL 2017:最終回レポート【株式会社アカリク~2回目篇~】/博士と企業の相互理解を深めるため 博士課程学生に「博士採用」のコンサルティングを体験してもらいました #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 「博士の選択」運営事務局の吉野です。 先日10月9日(月)に「アカリク式PBL」の第6回(最終回)を実施しました! 2ヶ月以上にわたり開催してきたアカリク式PBLの最終回を迎えることができ、一安心しております。 最終回では、6名の博士課程在籍学生にご参加いただけました。今回の課題企業は第一回と同じくアカリクです。種々の採用課題に取り組んだ経験を生かし、再度アカリクでの博士の採用課題に挑んでもらいました。 再び「アカリクの博

博士が選んだキャリアパス|山田 真介 氏(株式会社フィックスターズ・エンジニア) #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 産総研でのポスドクとしての勤務を経て、フィックスターズのエンジニアへとキャリアチェンジを行った山田氏。「民間企業で働くことはかっこいいことだし、研究者以外にもかっこいい姿はある」と語る彼に、博士課程出身者としてのキャリア選択についてインタビューを行った。 ※本インタビューは”Speed up your Business” をコーポレートメッセージとして掲げるソフトウェアカンパニー、株式会社フィックスターズ様ご協力のもと実施い

アカリク式PBL 2017:第5回開催レポート【テルモ株式会社篇】/博士と企業の相互理解を深めるため 博士課程学生に「博士採用」のコンサルティングを体験してもらいました #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 「博士の選択」運営事務局の吉野です。 先日9月30日(土)に第5回「アカリク式PBL」を実施しました! 今回は10名の博士課程在籍学生にご参加いただき、アカリク新入社員3名も交え て、採用課題に取り組んでいただきました。今回の題材企業である医療機器メーカーのテルモ株式会社は複数分野の研究者のチームワークによる医療機器開発を 数多く行っているため、幅広い分野の学生に興味を持っていただけたようです。 第5回の題材は「テルモ」の

アカリク式PBL 2017:第4回開催レポート【バーチャレクス・コンサルティング篇】/博士と企業の相互理解を深めるため 博士課程学生に「博士採用」のコンサルティングを体験してもらいました #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 「博士の選択」運営事務局の吉野です。 先日9月23日(土)に第4回「アカリク式PBL」を実施しました! 今回は7名の博士課程在籍学生にご参加いただき、アカリクチームも交えて、採用 課題に取り組んでいただきました。今回の題材であるバーチャレクス・コンサルティング株式会社は博士を含めた多数の大学院出身の社員さんが活躍している企 業であり、参加した学生さんたちはコンサルティング会社に対して提案をしていく、というところに難しさと面白

研究支援という仕事<ソーシャルプラットフォーム編>|研究助成金・奨学金情報サイト「コラボリー」(株式会社ジー・サーチ) #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 日本最大級の研究助成金・奨学金情報サイト「コラボリー」を運営している株式会社ジー・サーチに取材を行ないました。研究費獲得を支援するソーシャルプラットフォームの運営について、その経緯と目標、こういったサービスを運営・展開する上での困難について、「コラボリー」を担当していらっしゃる長谷川均氏と杉山岳文氏に伺いました。 「コラボリー」の立ち上げとサービスについて どのような経緯でコラボリーを立ち上げたのでしょうか? 長谷川氏:

アカリク式PBL 2017:第3回開催レポート【株式会社構造計画研究所篇】/博士と企業の相互理解を深めるため 博士課程学生に「博士採用」のコンサルティングを体験してもらいました #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 「博士の選択」運営事務局の吉野です。 先日9月2日(土)に「アカリク式PBL」の第3回を実施しました! 今回は4名の博士課程在籍学生にご参加いただき、アカリク新入社員2名も交えて、採用課題に取り組んでいただきました。今回の題材である株式会社 構造計画研究所では多数の博士出身の社員さんが活躍している企業であり、非常に様々な分野の事業に関与しているところが博士の興味を大いに惹きつけたよう です。 第3回の題材は「構造計画研究所

アカリク式PBL 2017:第2回開催レポート【Donuts篇】/博士と企業の相互理解を深めるため 博士課程学生に「博士採用」のコンサルティングを体験してもらいました #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 「博士の選択」運営事務局の吉野です。 先日8月26日(土)に「アカリク式PBL」の第2回を実施しました! 今回は4名の博士課程在籍学生にご参加いただき、株式会社Donutsの採用課題に取り組んでいただきました。第1回の総括では「考えた案が既に実施されていた」といった指摘もあり、研究活動との意外な共通点も見いだせたようです。前回の振り返りで得られた知見を提案に生かそうと、皆様熱心に取り組んでいただけました。 「株式会社Don

博士のキャリアを考える『博士になったらどう生きる』特別座談会【後編】 #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 2017年3月に出版された「博士になったらどう生きる?―78名が語るキャリアパス」(出版の舞台裏はこちら)。 書籍の監修者である栗田佳代子氏(東京大学大学総合教育研究センター准教授)、編者である吉田塁氏(東京大学教養学部特任助教)、インタビュアーを務めた佐藤有希子氏(日本学術振興会 特別研究員RPD)と正木郁太郎氏(東京大学大学総合教育研究センター特任研究員)にお話を伺いました。今回は後編をお届けします(前編はこちら)。

博士のキャリアを考える『博士になったらどう生きる』特別座談会【前編】 #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 2017年3月に出版された「博士になったらどう生きる?―78名が語るキャリアパス」(出版の舞台裏はこちら)。 書籍の監修者である栗田佳代子氏(東京大学大学総合教育研究センター准教授)、編者である吉田塁氏(東京大学教養学部特任助教)、インタビュアーを務めた佐藤有希子氏(日本学術振興会特別研究員RPD)と正木郁太郎氏(東京大学大学総合教育研究センター特任研究員)にお話を伺いました。今回は前編をお届けします。 自己紹介 早速です

アカリク式PBL 2017:第1回開催レポート【アカリク篇】/博士と企業の相互理解を深めるため 博士課程学生に「博士採用」のコンサルティングを体験してもらいました #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。 「博士の選択」運営事務局の吉野です。 先日7月29日(土)に「アカリク式PBL」の第1回を実施しました! 今回は6名の博士課程在籍学生にご参加いただき、アカリク新入社員2名も交えて、採用課題に取り組んでいただきました。アンケート結果を見てみると、「正解のない未知の課題に取り組む」という体験が博士の知的好奇心を大いに惹きつけたようです。 第1回は「アカリク」の博士採用を題材に実施第1回の今回は「博士の選択」運営会社である弊社

研究支援という仕事<ファンドレイザー編>|渡邉文隆氏(京都大学iPS細胞研究所)

※記事の内容は掲載当時(2016年)のものです。 先日の「Research Fund 2.0」で寄附金について講演された、京都大学iPS細胞研究所の渡邉文隆氏に紙面インタビューを行ないました。研究支援という仕事、特にファンドレイザー(寄付募集専門職員)について、渡邉氏の経歴と併せてご説明いただきました。 iPS細胞の研究を支える仕事現在のお仕事について教えてください iPS細胞研究基金への寄付募集活動を実施・管理する仕事をしています。具体的には、さまざまなメディアやイベ

78人のキャリアが読める「博士になったらどう生きる?」の出版舞台裏に迫る #博士の選択

※記事の内容は「博士の選択」掲載当時(2017年)のものです。 出版の契機まず始めに、この書籍の企画が動き出した契機をお聞かせいただけますか? 栗田先生:元々、勉誠出版さんから、当時の 大学総合教育研究センター長である吉見先生にまず、打診がありました。博士課程修了者の先行きが不透明な時代になってきているので、彼らのキャリアについ て本を書かれませんかと。そこで、ちょうど東京大学フューチャーファカルティ―プログラム(FFP)を担当していた私にお話がきて、企画が動き出しまし

研究費獲得の不安が「Research Fund 2.0」という企画を生み出した【後編】 #博士の選択

※記事の内容は掲載当時(2016年)のものです。 -終盤のパネルディスカッションでは「ベンチャースピリット」が文化的にあわないという話がありましたね 日本人もベンチャースピリットは持っているっていうのが私の考えです。資金調達を専門で扱う人があまりに少ないというのが実は問題点だと思っていて、環境がちゃんと整えばベンチャースピリットを持った研究者たちが表に出てくると思います。現 にIT系のスタートアップ企業だったら投資家の方の援助を受けて今いっぱい出てきてますし、ベンチャース

考古学から国際協力へ――日本とスーダンを繋ぐ架け橋 /関広尚世氏(京都市埋蔵文化財研究所) #博士の選択

※記事の内容は「博士の選択」掲載当時(2017年)のものです。 古代スーダン鉄器の専門家で、研究と並行してスーダン国立博物館展招致活動も行なってきた関広尚世様(京都市埋蔵文化財研究所)に書面インタビューさせていただきました。考古学者として、研究者として、「社会貢献」についてもお考えを伺うことができました。 考古学の世界での活躍についてご経歴について教えてください。 奈良大学大学院文学研究科博士前期課程を終了後、京都大学大学院文学研究科大学院聴講生を経て広島大学大学院文学