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夏休みの地図祭り

9月22日に開催されたメンバーズ・コミュニティ「天空のマップ・カフェ」のテーマは「夏休みの地図祭り」。
“夏の思い出を地図で振り返る”会でした。

今年の夏休みは、愛媛県の吉野川に沿って車でドライブした吉田さん。
国土地理院の地理院地図サイトや、産総研の地質図でドライブをした周辺を調べてみました。
そうすると、吉田さんがドライブをして不思議に思っていた道路の曲がり具合や吉野川の蛇行などの謎が解明できました!
「天空のマップ・カフェ」を主宰される太田先生は、日本地図学会常任委員・評議員で、地図の専門家(マニア!?)です。
その太田先生曰く、「道の曲がり方には活断層が影響しているようだ。200万年前の地殻変動で吉野川の流れが変わったのではないか?人間が活動を始める遥か前から自然の力で地形が変わっている。」と壮大なスケールで謎を解明してくれました。

地理院地図のwebサイトで四国の標高地形図
産総研の地質naviで「四国ー九州」の活断層を調べてみました


次に、山登りが趣味の三林さんは、今年の夏休みに上高地から蝶ヶ岳へ登られました。感想としては、
「東京の暑さから逃れるために山へ登ったが、朝はとにかく寒かった!」「上高地、河童橋はとても人が多く混んでいた!」
「山小屋は人数制限している上に予約がないと泊まれない状態で、今回は諦めてテントで寝泊まりした!」
というコメントの中で、今年の夏休みの一番の思い出は「槍ヶ岳とライチョウ」の写真を撮影できたことだそうです。

三林さんの今年の夏休みの一番の思い出となった「槍ヶ岳とライチョウ」

また、山登りの初心者でも楽しめて眺めが良いお薦めスポットとして、南アルプスの入笠山を紹介してくれました。

最後は、太田先生の夏休みの紹介です。国内の至るところへ旅行されたそうです。
まずは、「さんふらわあ むらさき」の入水式に参加するために下関へ。関門海峡は国道2号線の下にある歩道を歩いて渡れます。

左は飛行機から関門海峡を撮影、右は関門海峡の海図。

次は北海道。新千歳空港でユニークな看板を見つたそうです。北海道と日本列島を重ねた地図です。

新千歳空港で太田先生が見つけた「北海道と日本列島を重ねた看板」

これを見ると、「札幌と帯広」は「東京と金沢」ぐらい離れており、「札幌と稚内」は「東京と神戸」ぐらい離れていることが分かります。
同じ縮尺で重ねると、北海道がいかに大きいかということが分かりますが、一般的な感覚では、北海道はそこまで大きくない印象ではないでしょうか。
その理由を太田先生曰く、「地図帳を作成するときに、見開き2ページに収めるために、『本州は100万分の1』にして『北海道は300万分の1』の縮尺にしたことで、北海道と日本列島の大きさの感覚がずれてしまった」とのことです。

また、近場のお薦めスポットとして印刷博物館で開催されている「地図と印刷」(会期:2022年9月17日~12月11日)を紹介してくれました。

「地図と印刷」(印刷博物館)2022年9月17日~12月11日


今回の「天空のマップ・カフェ」は、夏休みの思い出を地図に絡めて語り合いました。
次回の11月は、3年ぶりの3回目となる「ぶらひろし」です。
太田先生と一緒に、片手に地図を持って六本木周辺を歩き回ります。
普段は気付かない、意外なスポットを発見できるかも。。。
今年はどんなテーマで繰り広げられるのでしょうか?
お楽しみに!!


アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #メンバーズ・コミュニティ #地図 #夏休み #思い出


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