見出し画像

ワコム国際芸術祭2024の思い出

noteでの投稿が、とうとう100回を数えました。
今日はイベントレポなどをしてみようと思います。
今年2月17日、北海道札幌市で行われた「ワコム国際芸術祭(WIAF)」に、私は相棒とともに行ってきました。

私も相棒も、ワコム製品のヘビーユーザー。二人ともCintiq 16という液晶タブレットを使って、修行をしたり作品を作ったりしています。
このほど、ワコムのイベントが、札幌市民交流プラザで催されるということで、二人で足を運ぶことにしました。

札幌市民交流プラザを訪れるのは初めて。とても綺麗な新しい建物でした。吹き抜けになっているのに暖房が利いていて、木製の調度品が配置されているのも好感度が高い。

三階のクリエイティブスタジオに行ってみると、会場の前に机が並べられ、ワコムの液晶タブレットなどの製品が目白押し。私たちが使っている16インチより大きい液晶タブレットも置かれていました。

こうした実機は、家電量販店でも展示されていて、いわゆる「神絵師」という超・超・超有名イラストレーターたちが使用感を語る動画を流し、宣伝されています。イラストレーターを目指す相棒にとっても、大きい液晶タブレットは憧れの代物。

27インチの高性能液晶タブレットの前へ来ると、青いニットを着たワコム社員の女性が、声をかけてくれました。
私は米山舞さん(日本を代表する神絵師でありアニメーター)の話をしました。「YouTubeで米山舞さんが、ワコムの液タブを宣伝している動画を見て……」と話すと、実はそのワコム社員の女性が、その宣伝動画のディレクションを担当したとのことでした。

相棒は、米山舞さんのイラストの大ファン。昨年、米山舞さんの商業初画集「EYE」が発売された折、私たちは書店へ急ぎました。
あの時、画集を手にして作品を目の当たりにした相棒は、深い感動と、米山舞さんのイラストの素晴らしさに打ちのめされました。いつも口を開けば哲学的で難解なことばかり言うくせに、「ヤバイ」しか言えなくなるという語彙力の欠如。しまいには心身に支障をきたし、次の日寝込んで、仕事を休む始末。

そんな米山舞さんと仕事をしたことのある人と、ワコムのイベントで会えるなんて、私も相棒も大興奮です。
社員の女性は、もちろん製品の性能に対して精通していました。米山舞さんが動画の中で話していた「リフレッシュレート」などの専門用語や、新しいペンのカスタムの方法なども懇切丁寧に説明してくださいました。

その社員の女性の反応で一番驚いたのは、イラストレーターのタイキさん(神絵師の一人で、人間業とは思えないエフェクトを描く人)の名前を、女性が知っていたこと。私がその名前を出すと、女性の表情がパッと明るくなったのです。
そこからイラストレーターのBUNBUNさんの話に発展し、プロがイラストを描く速度とワコムの新製品の性能の優秀さについて、ひとしきり語り合いました。
さすがワコムの社員。もう楽しすぎて、いくらでも話を聞いていられそう。

それから会場の中も覗きました。木製デバイスを紹介するブースや、VRを体験できるブースなどを回りました。
その後、札幌のアーティスト二名が、制限時間内にお題どおりのイラストを描くライブドローイング対決を観覧。
特別ゲストの鈴木慎之介さんのトークセッションを聴いて、ワコム製品によって描かれた秘蔵の資料を見せてもらいました。

会場を後にし、ホッと一息。
「今日一日の中で、一番良かったことは何でしたか?」
私はそう訊きながらも、答えはわかっていました。きっと相棒は、私淑する米山舞さんの話ができたことだと言うに違いないと思っていました。
しかし、相棒の答えは、予想外のつぶやき。
「いつもの日常に戻ってこれたこと」


ワコム40周年のイラストコンテストに応募したくて描いたけど、恥ずかしくて諦めました

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?