実写化してほしい漫画5選

最近、漫画の実写化と聞いて驚いた作品が2つある。

1つは先週から始まった鈴木亮平さんが出演しているドラマ「レンアイ漫画家」。

調べてみると原作は漫画で、しかも作者は山崎紗也夏さん。

(ネタ的な意味で)伝説の作品「マイナス」をはじめ、「はるか17」や「サイレーン」など複数の作品もドラマ化されている人気漫画家。

今月から電子書籍サイトで山崎さんの作品が無料で販売されていて、妙にプッシュされているな〜と思ってたら、こういう事だったのかと納得。


2つ目は、7月から始まる二階堂ふみさんが主演のTBSドラマが「プロミス・シンデレラ」という事。

この作品はアプリ「マンガワン」で連載中で、私も読者のひとりである。

ネット連載の作品もドラマ化していくんだなと同時に、(この作品ドラマにするんだ…)と少し心配もした。
夫に離婚を告げられた主人公と偶然出会ったのは高校生とか、いかにもフィクション的内容がてんこ盛りの漫画。視聴者ついていけるのかな、と放送前から考えるようになった。
いや漫画とかドラマってそういうもんでしょ、というツッコミはしないで。


前置きが長くなりましたが、今日は個人的に実写化してほしい漫画を上げていこうと思います。

1.花井沢町公民館便り/ヤマシタトモコ(講談社)全3巻

志尊淳さん出演の映画「さんかく窓の外側は夜」の作者もこの方。

生命ある物を通さないシェルター開発の事故に巻き込まれ、外からも内からも生き物の移動ができなくなった花井沢町。
その中で生きている住人の姿を描いた作品です。
シェルターは無色透明なため、外の世界は内からも見えるわけですけど、行き来ができない。
やりたい事が思い切ってできない。できる範囲が限られている。
状況が違えど、これって今のコロナ禍の状況と僅かながら重なるのかな、と思いました。
話の所々に花井沢町最後の住人である希と、外の住人、総一郎との交流が描かれています。
シェルターは温度は通すことはできるようですが、直に触れる事ができない。
2人は恋人といってもいいほどの親しい間柄であるため

一度でもきみとキスしたり抱き合ったりしてみたかったな

第一話の、総一郎への希のセリフが痛々しく感じられます。

放送するならTBSの金曜22時枠かなあ。
希役は上白石萌歌さんが合いそう。


2.罠ガール/緑山のぶひろ(KADOKAWA)既刊6巻

わな免許を持つ女子高生、朝比奈千代丸が主人公。
家の農作物を荒らす野生動物たちとの攻防、千代丸たちに関わる友人たちとの交流が描かれています。

くくり罠や箱罠など、動物を捕まえるための道具や使用方法が丁寧に描かれている一方、避けては通れない「止め刺し」(動物にとどめを刺す)のシーンもきちんと描かれています。
千代丸の友人、昼間レモンも祖母の畑がアライグマに荒らされた事をきっかけにわな免許を取ると決意します。免許にかかる金額や試験内容の一部なども詳しく書かれているので、漫画を読みながら罠知識も増えます(笑)ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

放送するならNHKの金曜22枠かな。民放はここしかやってくれなさそう笑


3.八百森のエリー/小鹿リナ 既刊5巻

野菜の仲卸会社「八百森青果」の新入社員、エリーとたまを中心に物語が進んでいきます。
仲卸業という言葉は聞いた事があっても、実際どのような仕事なのかは詳しくは知らない、という方も多いと思います。
リンカーンっぽく言えば
必要なもの(ここでは青果)を必要な時に必要としている人(場所)の元へ届ける
です。

夏はスイカの需要が増える季節です。500玉売りたい!けど今年は不作で売り場に並べる量が300玉しかない!
千箱届ける予定のサヤエンドウを運ぶ際の事故で半分ほどダメにしてしまった!
こんな時どうするか?あの手この手で仕入れや値段交渉に奔走し、お客様の要望に応えようとする社員たちの姿が描かれています。

これも放送するならNHKかな。他の局は変に色つけそうだし…
エリーは神木隆之介くん、たまは菅田将暉くん。もうそれにしか見えない。


4.Shrink〜精神科医ヨワイ〜/月子(集英社)既刊4巻

精神治療がメインの物語。
精神科医、弱井幸之助の元へ訪れる、心の病に苦しむ人たちの姿を描いた話。
医療ドラマは数あれど、ほとんどは「難しい病気を見つけて治す(手術する)」というのが話の流れで多いパターンかなと思うんですが、精神科医が主人公のドラマって今までなかったんじゃないかな、と思ってピックアップさせていただきました。
絵のタッチも柔らかいので、堅苦しさなく読む事ができる漫画だと思います。
余談ですが、精神科が一番多い都道府県は福岡だそうです。意外。

放送するなら月9かな。「監察医 朝顔」のような人間ドラマを中心にした作品にしてほしい。
弱井役は中村倫也さんかな。


5.会社をやめて馬主やります!ーアキコノユメヲー 既刊9巻

ウマ娘ブームに乗っかって…というわけではないけど、単純に面白い作品なので。
東京の会社を辞め、競走馬を生産する実家に戻ってきた西村明希子が主人公。
1巻では経営を手伝いたいと言う明希子に、父親から「うちにいる売れ残った3頭の馬をどうするか」という課題が与えられます。
1頭は知人の馬主さんが購入。残り2頭は明希子自身が買い取る、という形を取り、課題をクリアします。その後、買い取った2頭の内の1頭は「アキコノユメヲ」と名付けられ、競走馬として活躍していきます。
地方競馬の仕組みや馬のセリについても、漫画やコラムで詳しく描かれているのでぜひ。
購入できるのは今のところ電子書籍のみ。

放送するならNHK BSプレミアムかTBSの日曜劇場かな。
明希子は松本穂香さんかな。真っ直ぐな感じが合いそう。



とりあえず5作品を挙げてみました。
他にもあったらまた書きます。

この文章を打ちながら、学生の青春を描いたドラマって減ってるよな、とふと思った。

「ふたりのポラリス」(集英社)とか「みかづきマーチ」(双葉社)とか実写化しないかな…



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