これからブレイクするヴィジュアル系バンドは出てくるのか

私は7年ほどゴールデンボンバーのファンをやっている。

が、彼ら以外のヴィジュアル系バンドの曲がヒットチャート上位(TOP10以内)に載る事はここ数年ゼロに近いと言っていい。

Wikipediaに「ヴィジュアル系は終焉した」と書いてあるけれど本当にそうだと感じる。

今のバンドは活動休止・脱退・メンバーチェンジが当たり前のようにあり

3年以上同じメンバーで活動しているバンドの方が珍しくなっている(個人の感想)

バンドそのものが安定していないのだ。

これでは固定ファンはなかなかつかないし、新規も取り込みにくいよな。。。と思う。

それからインディーズ所属バンドは事務所の方針なのだろうか、サブスクでは聞けない曲が多い。

YouTubeの公式チャンネルでPVは公開しているものの、主にこの音楽シーンを支えているのは全盛期・ネオヴィジュアル系ブームの際にファンになった30〜50代であると思われる。

10〜20代も動画で音楽を探すという行為はすると思うのだが、今は数え切れないほどの情報が溢れている時代、ピンポイントでヴィジュアル系バンドの曲を見つけるのは難しいだろう。

曲が何かのきっかけでバズってそこからPVに辿り着き、そこからサブスクで他の曲を聴いてファンになる…という流れはあるだろうけれど、PVで宣伝というやり方は若者にはあまりマッチしていない気がする。

あと若者はCD買わないし。

ヴィジュアル系に限らず、これから活動をするアーティストはサブスクでも聴ける事前提で動かなければならないと思う。


さて、本題に入りますが


これから先、ブレイクするヴィジュアル系バンドは現れるのだろうか。


あるとしたら主に2つの要素を取り入れることが重要ではないかと考える。


①明確なコンセプトがある
②ボーカルが女形


①でブレイクしたのはMALICE MIZERだ。

一言で表すと「幻想的」これに尽きる。

PVもメンバーの容姿も楽曲も中世ヨーロッパを思わせる雰囲気。

ギター・ベースの3人は一切喋らないという徹底ぶり。

音楽番組に出演してGACKTさんがタモリさんとトークをしていてもどこか非現実的な雰囲気を漂わせていた

その「幻想的」の全てが詰まっている(と個人的に思う)のが「月下の夜想曲」という曲だ。

↑興味のある方は再生してみてね。

全員が美しいのだけれども、特に際立っていたのがMANA様

とにかく何を着せても似合う人だった。

ヴィジュアル系バンドってこういうものなんだ!というのを見事に再現してくれたグループだと思う。


②を代表するバンドと言えばSHAZNAだろう。

女形がボーカルである事、これは結構他のバンドと差別化できる要素のひとつだと思う。

全てのヴィジュアル系を知っている訳ではないので断言はできないが

近年の女形はベーシストで、かつ「かわいい」メイクの方が多い様に感じる。

不思議なもので、女形をする方は衣装や髪型にピンク系統を取り入れている人が多い。

近年はより「女性っぽさ」を強調した容姿になっている。

SHAZNAのボーカルIZAMさんも髪色はピンクだった。

が、容姿はどちらかと言えば「クールビューティー」の部類だ。

女形がボーカルを務めるバンドは現在ほぼゼロと言っていいだろう。

ここを差別化するだけでも話題性ができる。


ここからは余談

かつてヴィジュアル系四天王と呼ばれたバンド、SHAZNA以外のバンドのメンバーを例に上げると

ラクリマクリスティー→黒髪長髪が美しかったギターのHIROさん、小柄なドラムのLEVINさん

マリスミゼル→上記で書いたので割愛

ファナティッククライシス→ファッションセンス抜群だったボーカル石月努さん


全てのバンドにビジュアルに突出したインパクトを持った人物がいた。

プラス他のメンバーもそれと遜色ない、違和感のないメイクだったり衣装をまとっていた。

バンドのカラーとして馴染んでいたのだ。

今のヴィジュアル系の女形はどことなく1人だけ目立っている感がある。

悪く言えば「浮いている」のだ。

ボーカル以外に女形がいても良いのだが、その際はメンバー全員がその見た目に寄せるか、女形がメンバーの見た目に寄せるかした方がいい。溶け込ませて一体感を持たせる事が大切だと思う。


現在までのヴィジュアルシーンを振り返ってみても、全てにおいて完璧だったのがMALICE MIZERだったと思う。

2回書きすみません。


まあでも昨今の音楽シーンにおいて、誰がどこでどう注目されるかはわからない。

ただ、動画検索やインスタグラムなど、現在でも「映える」物事は多く検索されているだろう。

だから、勝負するひとつの武器として「見た目」が使えるヴィジュアル系というのは、実は今の時代にマッチしているのではないかと思っている。

ターゲットを定めた宣伝をしつつ、時代にピタリとハマる楽曲を発表した時、どこかでポン、と頭1つ飛び出すバンドが現れるかもしれない。

ヴィジュアル系の終焉なんてあり得ない。


次世代のバンドが現れる事、期待しています。

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