B'zはもうサブスク未解禁のままでよくね?
は?何言ってんの?と思われた方、それが正しい反応ですきっと。
サブスクを利用している方、音楽ファンからはもっとも解禁を待ち望まれているアーティストであるのは間違い無いのだと思うのだけど。
なぜそう感じたかというと
この間、久しぶりにゲオでCDを借りた。
YOASOBIの「THE BOOK」。
彼らの楽曲は全て配信で発表されていたので、これが初めてのCD音源になる。
早速カーステレオで聞いてみる。
……………。
あ〜これだよこの感じ。
これが音楽を聞いている、という感覚だよ。
「圧」がある。
ほとんどの音楽配信サイトでは音質設定という項目があり、データを節約したい場合や高音質で聞きたい場合、設定を変える事ができる。
私は大体高音質(160kbit)に設定してイヤホンで聞くのだが、何か物足りなさを感じていた。
それがこの日、その物足りなさの正体に気づいた。
私は
音「質」ではなく
音「圧」を求めていたのだと。
音源はCD化の際、録音した音にそれなりの圧縮をかけられているだろうが、それでもドラムのズシンとくる感覚、つまり圧はストリーミングよりCDの方が断然大きく感じる。
かつてコピーコントロールCD(CCCD)という規格のCDが流通していた。
海賊版を減らす目的でパソコン等にコピーできないようにしたCDだ。
このCDで発売された音源は、とても劣悪なものだった。
当時高校生で、音の事なんて詳しくない素人の耳でもわかった。
それを顕著に感じたのがASIAN KANG-FU GENERATIONの「リライト」だ。
現在CCCD盤は廃盤になっているため、現在、直で聞くのは困難なのだが
とにかく音がペラペラだったのを覚えている。
ギターもドラムも全てが平面化したような、厚みのない音だった。
今の音楽配信、及びストリーミング配信というのは
CCCD盤の音源の音「質」を良くした音のように感じる。
厚みがないのだ。
これがタイトルにどう繋がっていくかというと
B'zがすごいというのはもはや音楽ファンは誰もが理解しているだろう。
ウルトラソウルしか知らない人でも稲葉浩志さんの声はすごい!と聞いただけで感じる事ができるだろう。
もし彼らの曲がサブスク解禁されたら。
あの稲葉さんのパワフルな声も、松本さんのギター音も、ズンズン響くドラム音も、
あの厚みのある音が全部平面化した音になってしまうのか……
と、想像して悲しくなってしまったのである。
いやいや、もうヴァンヘイレンとかレッチリとかボンジョヴィとかロックなアーティストはとっくにサブスク解禁されてるじゃん。
うんわかってる、わかっているんだ。わかっているんだけれど。
B'zの曲も配信リリースされた事もあるし、絶対CDの音源のみというスタイルではないのだろうけれど、それでもどこか、未解禁のままでいてほしい気持ちがある。
彼らの曲には圧倒的な「厚み」がある。
その厚みをストリーミング化で圧縮された音にされるのはちょっともったいないなと思うのだ。
2度書きするが、B'zが「すごい」という感覚は音楽ファンでもそうでない人も持っているだろう。
福山雅治もサザンも米津玄師もaikoも倉木麻衣も、大物は続々と解禁した。
だからこそ「俺たちはまだ解禁しないぞ」という姿勢でいてほしいのだ。
先ほど上げたYOASOBIの曲も、CD化によってデジタルサウンドがより鮮明に聞こえ、改めてCD音源の良さを感じた。
今の若者はサブスク等で音楽を聞いている人が多いのだろう。
だから、CDの音源を聞いたことがないという人もいるのだろう。
でも、そんな人には一度でいいから聞いてみてほしい。
その後にストリーミング音源を聞いてみ?
何か違うな、って感じると思うよ。
余談:ハロプロ系はせめて「プッチベスト」はサブスク解禁してほしい。
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