現像とはなんぞやについて語るの続きの続き - 3月7日
昨日の記事で、「撮った写真が逆光で人の顔が暗くて見えないってことありませんか?あの状態もかなり改善できます。」って書いて例に出したのがこれでした。
Before
After
分かるっちゃあ分かるけど、すごく分かるかと言われるとそんなでもない。
ううむ、写真のセレクト失敗した…
と思ったので、もっと分かりやすい例を出したいと思います。
使用しているソフト
なお、僕はAdobeのLightroomという現像ソフトを使っています。
Photoshopで有名なAdobeさんですね。
Adobeには写真を撮る人に向けたフォトプランという月額制のサービスがあり、LightroomとPhotoshopが月980円で利用できます。
僕もこれを利用していて、昔はAmazonプライムデーになると年間使用料を割安に購入できたのですが、最近はこの技を使えなくなってしまいました。
Lightroomというネーミングは、フィルム写真を現像するときの暗室=Darkroomに対して、デジタルの現像は明るい部屋でもできるからなのかな?
ちゃんと調べてないので想像ですけど。
さらに、Lightroomにはクラウドベースで操作も直感的なLightroomと、昔からのUIを引き継いでいるLightroom Classicがあり、僕はClassicの方を使用しています。
フォトプランでは上記のどちらも使えるのですが、昔の操作方法に慣れてしまっているので未だにClassicです。
以下の作業はすべてLightroom Classicでのものになります。
未加工の状態
この龍の蛇口?が結構暗くなっていますね。
この明るさで撮っているのには理由があって、龍を丁度いい明るさで撮ると、多分背景の紅葉部分が明るくなりすぎて飛んでしまう恐れがあるためです。
昨日の記事にも書きましたが、白飛びしてしまうとそこの部分を救うのが不可能になってしまうので、なるべく白飛びは抑えたいのです。もちろん表現として白飛びさせた方がいいケースもあるのですが、このケースでは僕は白飛びさせたくありませんでした。
龍を明るくする
龍さんがぐわっと明るくなりました。
何をしたかというと露光量を上げて、シャドウを目一杯持ち上げただけ。
2クリック&スライドしただけでこの状態になります。
龍が明るくなったのはいいけど、僕の好みからは明るすぎるし明暗がなさすぎるので、もう少し調整していきます。
自分好みに仕上げる
これは僕がやっている手順なのですが、参考までにどう現像していったか書いていきます。
興味ない方はすっとばして結果を見てください。
やったことを言葉にすると、メリハリをつけて、暗いところを見やすくして、色を鮮やかにしたということになります。
1.ホワイトバランスと露光量がおかしければまず調整
今回はいじってません。
2.コントラストの調整
どちらかというとメリハリがある写真が好みなのでコントラストを少し上げています (+17) 。
3.ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルの調整
ハイライト少し上げる (+15) 、シャドウをがっと持ち上げる (+66) 、白レベルほんのり上げる (+4) 、黒レベルを少し下げる (-26) 。
4.テクスチャ、明瞭度、かすみの除去
テクスチャ +19、明瞭度 +32、かすみの除去 +9
5.自然な彩度、彩度
自然な彩度 +34、彩度いじらず
6.色別に色彩を調整
今回はレッドの彩度+52 輝度+23、オレンジの彩度+17 輝度+10、グリーンの彩度+17 輝度+11
7.シャープ、ノイズ軽減
シャープ 適用量73 半径1.0 ディテール25 マスク0
ノイズ軽減 輝度12 ディテール50 コントラスト0、カラー25(初期値)
この調整を概ね5分程度でやってます。
今回は迷いなくやったので5分で済んでますが、方向性に悩んでたり微妙な調整をするときは1枚20分くらいかかったりしますね。
現像ビフォーアフター
できたのがこちら。
初期状態との違いが分かるように、未加工をまたのせますね。
Before
After
どちらかというとクッキリパッキリ目に仕上げましたが、ふわふわと白っぽい感じに仕上げることも、もっとバキバキに仕上げることもできます。
他のオプション
わざとらしいくらいに色をのせてみる
ここまで来ると不自然かな。
逆にふわふわとさせてみる
この被写体はふわふわには向きませんね。
というようなことがRAWファイルを現像することでできるわけです。
どうですか、ちょっとRAW現像に興味出てきましたか?
そういえば昨日の記事で毎日更新丸2ヶ月だったみたいですね。
偉いぞ腹筋!と自分で自分を褒めておきます。
今日のアイキャッチ&文中画像:たしか等々力渓谷を抜けた先にある等々力不動尊で撮ったものだと思います。神社仏閣って写真映えするスポットがあっていいですね。もちろんお参りもしていきます。
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