1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。
ウィーン♪ №5(ホテル・ポストに到着)
1993(平成5)年7月19日(月)夜
別に無賃乗車をする気はなかったのですが、改札も見当たらずどこで切符を買えばいいのかうろついているうちに上に出てしまったのです。明日上乗せして払います。(※1)
地上に出て地図を開いたが、イメージがつかめない方角がまるで分らない。となりに立っていた女性に聞いたが「アイ・キャン・ノット・ヘルプ・ユー」のつれない返事。(※2)
この辺の地理に詳しくないのか、ぼくと関わり合いになるのが嫌だったのか。まあ、善意に解釈しよう。
見ると、目の前にドナウ運河がながれていることに気がついて、やっと方角がわかって、ホテル・ポストも見つかった。(※3)
近くに中央郵便局があることから名づけられたわかりやすい名前だ。まあ、こちらには都合がよい。チェックインして部屋に入ったら天井の高さに驚いた。(※4)
――つづく――
※1 当初、日本と切符や改札のシステムが違って戸惑いました。慣れたと思ったら日本への帰国が目のまえでした。(笑)
※2 雨ふりで、その女性も何かを待っていて少しナーバスだったかもしれません。
※3 海外に限らず、旅行で初めて訪れた土地では迷って当たり前ですから、まずは深呼吸でもして落ち着くことですね。
※4 ホテル・ポストに入ったのはもう夜にもなろうかという時間帯でした。明るいうちにたどり着けて良かったです。
※5 このCDは、モーツァルト没後200年の記念事業の一環として企画制作されました。モーツァルト自身が使っていたフォルテ・ピアノとヴァイオリンを三人の一流演奏家が共演するという魅力的なものです。著名なピアニストと、その弟子で世界的なピアニスト、そしてその妻で国際的に活躍する日本人ヴァイオリン奏者の妻。息のあった演奏が聴けます。
※標題画像はウィーンの周回道路、リンクを走る路面電車です。
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