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1993年のオーストリア・モーツァルト №53〈ウィーン №5〉

1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。

ウィーン♪ №5(ホテル・ポストに到着)

1993(平成5)年7月19日(月)夜

 別に無賃乗車をする気はなかったのですが、改札も見当たらずどこで切符を買えばいいのかうろついているうちに上に出てしまったのです。明日上乗せして払います。(※1)

〈オーストリア旅行 現地で買ったCD〉
ザルツブルクのモーツァルトの生家で買った3枚組CDボックスのケース

 地上に出て地図を開いたが、イメージがつかめない方角がまるで分らない。となりに立っていた女性に聞いたが「アイ・キャン・ノット・ヘルプ・ユー」のつれない返事。(※2)

〈オーストリア旅行 現地で買ったCD〉(※5)
ザルツブルクのモーツァルトの生家で買った3枚組CDボックスの1枚目
Klavierwerke / Piano Works クラヴィア曲/ピアノ作品(ソロ作品)
András Schiff (演奏)アンドラーシュ・シフ(ハンガリー出身のピアニスト)
Mozarts Hammerklavier / Mozart’s Fortepiano
モーツァルトのハンマー・クラヴィア/フォルテ・ピアノ
(モーツァルトが当時実際に使っていた鍵盤楽器)
*収録曲目*
ピアノソナタ第15番 ハ長調 K.545
ピアノのためのロンド イ短調 K.511
メヌエット ニ長調 K.355(576b)
ピアノのための小ジーグ「アイネ・クライネ・ジーグ」 K.574
 幻想曲 ハ短調 K.475
自動オルガンのためのアンダンテ K.616
ピアノのためのロンド 二長調 k.485
ピアノのためのソナタ第16番 変ロ長調 K.570

 この辺の地理に詳しくないのか、ぼくと関わり合いになるのが嫌だったのか。まあ、善意に解釈しよう。

〈オーストリア旅行 現地で買ったCD〉
ザルツブルクのモーツァルトの生家で買った3枚組CDボックスの2枚目
Sonaten und Variationen für Klavier und Violine
Sontas and Variations for Piano and Violin

ピアノとヴァイオリンのためのソナタと変奏曲
Yuuko Shiokawa:Mozarts Konzertgeige / Mozart's concert violin
András
Schiff:Mozarts Hammerklavier / Mozart's concert fortrpiano
(演奏)塩川悠子:モーツァルトのコンサートヴァイオリン
(モーツァルトが実際に使っていたもの)
アンドラーシュ・シフ:モーツァルトのコンサートピアノ(二人は夫婦)
*収録曲目*
(日本における一般的な曲名による)
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第35番 ト長調 K.379(373a)
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第28番 ホ短調 K.304
「泉のほとりで(ああ、私は恋人をなくした)」の主題による六つの変奏曲 ト短調 K. 360(374b)
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第40番 ニ長調 K.454

 見ると、目の前にドナウ運河がながれていることに気がついて、やっと方角がわかって、ホテル・ポストも見つかった。(※3)

〈オーストリア旅行 現地で買ったCD〉
ザルツブルクのモーツァルトの生家で買った3枚組CDボックスの3枚目
Werke für Klavier zu vier Händen / Works for four-hand piano
ピアノ連弾のための作品
(演奏)ジョージ・マルコム、アンドラーシュ・シフ
(マルコムはシフが師事したイギリスのピアニストです)
Mozarts Hammerklavier / Mozart’s Fortepiano
モーツァルトのハンマー・クラヴィア/フォルテ・ピアノ
(モーツァルトが当時実際に使っていた鍵盤楽器)
*収録曲目*
四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.521
アンダンテと五つの変奏曲 K.501
自動オルガンのためのアダージョとアレグロ K.594
四手のためのピアノソナタ へ長調 K.497


 近くに中央郵便局があることから名づけられたわかりやすい名前だ。まあ、こちらには都合がよい。チェックインして部屋に入ったら天井の高さに驚いた。(※4)



――つづく――


※1 当初、日本と切符や改札のシステムが違って戸惑いました。慣れたと思ったら日本への帰国が目のまえでした。(笑)

※2 雨ふりで、その女性も何かを待っていて少しナーバスだったかもしれません。

※3 海外に限らず、旅行で初めて訪れた土地では迷って当たり前ですから、まずは深呼吸でもして落ち着くことですね。

※4 ホテル・ポストに入ったのはもう夜にもなろうかという時間帯でした。明るいうちにたどり着けて良かったです。

※5 このCDは、モーツァルト没後200年の記念事業の一環として企画制作されました。モーツァルト自身が使っていたフォルテ・ピアノとヴァイオリンを三人の一流演奏家が共演するという魅力的なものです。著名なピアニストと、その弟子で世界的なピアニスト、そしてその妻で国際的に活躍する日本人ヴァイオリン奏者の妻。息のあった演奏が聴けます。



※標題画像はウィーンの周回道路、リンクを走る路面電車です。

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#わたしの旅行記

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