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1993年のオーストリア・モーツァルト №24〈ザルツブルク №16〉

1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。

ザルツブルク♪ №16(バロック美術館)

1993(平成5)年7月15日(木)午前

 朝から本格的に雨降り。いったん大学広場へいったが、この降りでは屋外はきついので室内に切り換えることにして、バロック美術館へ向かった。他の観光客も大変だなあ。合羽姿が多い。(※1)

〈ザルツブルク観光 雨もよう〉
雨のなかホテルのある旧市街からミラベル宮殿のある新市街へ向かいます
今日は「モーツァルト小橋」を渡って歩いて行くことにします
〈ザルツブルク観光 雨もよう〉
モーツァルト小橋を渡り切ってふりかえりました人専用の橋で可愛いです
空は雲がたれこめており川向こうの旧市街のドームなどの建物が見えます
〈ザルツブルク観光 雨もよう〉
モーツアルト小橋から川沿いに歩いてミラベル宮殿を目指します
メンヒスベルクの丘には雲が垂れこんでザルツブルク城もかすんで見えません

 美術館で、大人か学生かと訊ねられた。「学生」と訊ねられたのは嬉しいような腹立たしいようなこと。

〈ザルツブルク観光 雨もようのミラベル宮殿〉
オペラ『魔笛』のパパゲーナ像が噴水の真ん中にしゃがんで……
パパゲーノの呼ぶ声が聞こえたらすぐに飛んでゆくでしょう
〈ザルツブルク観光 雨もようのミラベル宮殿〉
宮殿内から開いたドア越しに見るペガサスの像
今にも光の中を天に向かって駆け上ってゆくようです
〈ザルツブルク観光 雨もようのミラベル宮殿〉
前庭を取り囲む4つの彫像はオッタビオ・モストの作
春から夏と秋から冬の一年宮殿を守り彩ります
〈ザルツブルク観光 雨もようのミラベル宮殿〉
宮殿内Engelsstiege (エンゲルスシュティーゲ)"天使の階段"は
ウィーン生まれのバロック時代の彫刻家ゲオルグ・ラファエル・ドンナー作です

 その心理を即時に処理できなくて僕は、あがってしまって「ノウ」と、たぶん怒ったような顔をして相手に言ったのだ。そして料金を払い、ついでに傘を預かってもらった。(※2)

〈ザルツブルク観光 バロック美術館〉
リーフレットの本文は英語です
SALZBURGER BAROCKMUSEUM(バロック ムージウム)ザルツブルク・バロック美術館
SAMMLUNG ROSSACHER(ザムルング ロッサーハ―)ロザッカ―・コレクション
*
Eintrittskarte(アイントゥリッツカルテ)入場券
Preis:S30,-(プライス ドゥライジッヒ シリング)価格:30シリング
Aufbewahren und auf Verl.vorzaigen
(アウフベヴァ―レン ウンㇳ アウフ ヴェアル フォァツァイゲン)
受け取り次第保管・提示

 意外にこぢんまりして3、40分ぐらいで見おわった。でも受付の娘さんは親切でかわいかったので満足だ。(※3)

 ちょっと小降りになっていたので、聖セバスチャン協会と墓地へ行って、モーツァルト家の墓に参った。お父さんと、モーツァルトの妻コンスタンツェと二番目の夫の名が刻まれていた。(※4)

〈ザルツブルク観光 モーツァルト家の墓〉
聖セバスチャン教会墓地のモーツァルト家の墓
父レオポルト・モーツァルト、妻コンスタンツェ、妻の二番目の夫ニッセンなどが葬られています


――つづく――

※1 バロック美術館は、ミラベル庭園の敷地に建っており、宮殿の南隣に位置します。

※2 美しいお嬢さんに相対したときに、あがってしまって、笑顔になれない自分は大人げない、と後で思いました。でも、そんな自分も案外かわいいかな。えっ、気持ち悪い?失礼しました。料金は正しく大人分を支払いました。

※3 受付のお嬢さんには、傘を預かってもらったり、ちゃっかり美しいお顔を拝見させていただいたりありがとうございました。(遅ればせながらお礼まで)

※4 コンスタンツェは、モーツァルトの没後デンマーク出身の外交官ニッセンと再婚し、ザルツブルクでともに生活を送り没しました。
 では、モーツァルト自身のお墓は……、ウィーンのマルクス墓地の中。ただし、知られている通り少しミステリアスな逸話があつて、正確な場所も定かではありません。




※標題画像は、モーツァルト生家の看板です。

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