1993年のオーストリア・モーツァルト №69〈ウィーン №21〉
1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。
ウィーン♪ №21(日本へのお土産を買う)
1993(平成5)年7月21日(水)夕方
ああ、もう3時過ぎだ。お土産を買いに行こう。マリアヒルファー通りのヘルツマンスキー・デパートへ行っていろいろと見て回った。(※1)
売り場で「タックス・フリー・プリーズ」と言ってレシートをもらい、それを2階のカウンターへ持参する。そうすれば所定の伝票を起こしてくれる。あとは出国時に空港などで申告すれば税金が戻るのだ。(※2)
夕方6時も過ぎたのでホテルへ戻ることにした。途中、ケルントナー通りのあちこちの路上で楽器を演奏している人たちを見た。(※3)
ハープを弾くおじさんに通行人がコインを置いていった。木琴にフルートの男女ペア。音色が合っているのかな。次に見たのは少年と老人。(※4)
すり切れたズボンをはいた少年の縦笛にしわの寄った顔の老人のヴァイオリンの音が重なる。何か見るのがつらい気がしてその場を離れた。(※5)
――つづく――
※1 1863年創業から当時で130年。現在160年の老舗デパートです。いろいろな商品に目移りしました。お土産は、当日までにぽつぽつとあちこちで買っていたので足りないものを買おうとしました。
1998年に別のファッション企業の傘下にされたようです。
※2 付加価値税は、日本の消費税と同じで国内取引にかかる税金。なので旅行者が買ってそのまま出国する際は免税により還付されます。それなりの手続きは必要ですね。
※3 この光景はこの時初めて目にしたと思います。マイナー調のジプシー系の音楽が多かったように思います。
※4 ふたりの姿を見た瞬間に胸に迫るものを感じました。身なりもあえてそうしているのか、本当に貧しくてそうなのか分かりませんが。30年たってどこでどうしているのでしょうね。
※5 ケルントナー通りとシュテファン広場では、いまも楽器の演奏や、大道芸人でにぎわっているようです。動画を見ると、30年前よりにぎやかで楽しそうです。また行ってみたいな。
※標題画像はウィーンの周回道路、リンクを走る路面電車です。
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