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1993年のオーストリア・モーツァルト №35〈ザルツカンマ―グート №8〉

1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。

ザルツカンマ―グート♪ №8(ザンクト・ヴォルフガンクめぐり)

1993(平成5)年7月17日(土)夕方(写真の日付は日本時間18日に替わっています)

 代わりにぼくも撮ってもらった。(案内所)がなかなか見つからない。登山鉄道に乗りたいのにシャフベルク鉄道の駅もどこだか見当もつかない。(※1)

〈ザルツカンマーグート観光 ザンクト・ヴォルフガンク〉
バスの乗車券 ザルツブルク⇒ザンクト・ギルゲン
PTV(ペー テー ファォ) PTVバス会社?
Einstieg(アインシュティーク)入口
Ausstieg(アオスシュティーク)出口
Gattung(ガッツンㇰ)属
Preis(プライス)料金
Linie(リニエ)ライン
Kurs(クルス)コース
Datum(ダトゥム)日
Uhrzeit(ウーアツァイト)時間
Geräte-Nr. (ゲレーテ ヌンマー)装置番号
Ifd. Nr.(エㇽ エフ デー ヌンマー)ランニング番号
Preis inkl. 10% USt.(プライス インクルズィーヴェ ツェーン プセンㇳ ウーエス テー)
10%の付加価値税含む
〈ザルツカンマーグート観光 ザンクト・ヴォルフガンク〉
観光船のチケット ザンクト・ギルゲン⇒ザンクト・ヴォルフガンク
WASSERS PASS AM WOLFGANGSEE (ヴァッサー パス アム ヴォルフガンクズィ―)
ヴォルフガンク湖で水遊び
JOHANN RATZ SCHIFFAHRTS- UND BOOTSBAU GES.M.B.H.
ヨハン・ラッツ・シッピング・アンド・ボート・コンストラクション GES.M.B.H.
TELEFON AM SCHIFF(テレフォン アム シフ)船内電話番号
SCHIFFSSTATION TEL.(シフ スタツィオン テレフォーネ)船着場電話番号
WASSERSKISCHULE TELEFON AM BOOT(ヴァッサースキーシューレ テレフォン アム ブート)
水上スキースクールの電話番号
……(黒塗りで判読不能)AUF DER WOLFGANG AMADEUS(アォフ ヴォルフガンク アマデウス)
ウォルフガンク アマデウスで……
Bordticket(英語)搭乗券

 にわか雨も降ってきた。うろうろしていると、シャフベルクの駅はどこにあるのか、と夫婦連れに聞かれた(こっちが知りたいのに)。(※2)

〈ザルツカンマーグート観光 ザンクト・ヴォルフガンク〉
船着場近くにあった案内板「976年/1976年 1000周年」と書いていますね
年表を調べると、「神聖ローマ帝国(オーストリア公国)時代 976年 - バーベンベルク家の辺境伯領(オーストリア辺境伯)が設置される」とあり歴史を感じます

「アイ・ドン・ノウ」と冷たく僕は答えてすぐ、悪いことをしたと悔んだ。旅は道連れ、いっしょに探せば友達になれたかもしれないのに。(※3)

〈ザルツカンマーグート観光 ザンクト・ヴォルフガンク〉
Hotel Post 〈プラクトゥール文字〉のホテルの看板「ホテル・ポスト」看板絵は郵便馬車でしょうか

 気をとり直して駅を見つけるべく絵はがきを1枚買って、その店の人に道を聞いた。それでやっと見つけたが、最終の汽車は出たあとで、明日一番の8時半のに乗ることにした。(※4)

〈ザルツカンマーグート観光 ザンクト・ヴォルフガンク〉
ヴォルフガンク湖で泳ぐ水鳥の夫婦 仲がいいですねー

 結局、は見つからず、飛び込みで2軒目のペンションに決めた。1軒目は立派な部屋を見せてもらったが、700シリングもしたので断った。(※5)

〈ザルツカンマーグート観光 ザンクト・ヴォルフガンク〉
船着場近くの手漕ぎのボート係留所です
観光客の視線の先には何があったかな 船の入港待ちの乗客かも知れません


――つづく――

※1 シーズンでかなり混雑していました。の場所を聞いてもよかったのですが、周りの人もほとんど観光客ですし、自力本願で見つけようとしていました。

※2 シャフベルク山頂まで「蒸気機関車」で登るのがここの名物。ぜひすぐにも乗ろうと思っていました。なのに雨が降ってきて焦りもありました。

※3 ひょっとして、さっき写真を撮ったり撮ってもらったりしたご夫婦だったかもしれないと思いました。であれば、余計に悪い気がしました。

※4 もう夜になりますから、仕方がないです。明日朝寝坊せずに始発列車に乗ろうと思いました。

※5 人の多さにまぎれて、を見落としてしまったのかもしれません。こうなれば自力で見つけようと思いました。いくら立派な部屋でもペンションに700シリングも出すのはもったいない。ホテルにだって泊まれそうです。



※標題画像は、湖畔の街ハルシュタットです。

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