もともと人間が考えるべきでないことまで生涯考えつづけてきた人は、理性をゆがめてしまっているため、理性が自由ではない。理性が、個我の要求の検討だとか、その充足方法の工夫だとかいう、本来すべきではない仕事に忙殺されているのである。
トルストイ『人生論』第二十章
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