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ヴィンテージのBUG Midrangeのおはなし その2。(19/12/13版)

ヴィンテージで現在使っているBUG Midrange(墓荒らし)の解説記事その2です。前回解説出来なかった各デッキごとの対応とかがメインなので、先にそちらから読んでいただけると幸いです。

1.はじめに

前回からデッキリストが少しだけ変わりました。

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↑この画像をクリックするとgoldfishに飛んでMO形式でダウンロード出来るはずです。

デッキの変更点
-1:《汚染された三角州/Polluted Delta》
-1:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
-1:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》

+1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
+1:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
+1:《疫病を仕組むもの/Plague Engineer》

《汚染された三角州/Polluted Delta》《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
前回説明した通りです。フェッチは散らしてあるほうが《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》とか《外科的摘出/Surgical Extraction》に屈しないので強いです。

-1:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
-1:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
二人とも青いフェアデッキ以外には基本的にお仕事しなかったので一旦解雇となります。BUGミラーなら強いんだけどうん…。

+1:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
Eternal Weekend North Americaを制したJoe Brennan式BUG(参考:https://www.mtggoldfish.com/deck/2527101)には何故か採用されていなかった瞬唱さん。
これを試しにコピーして回したとき以来デッキから抜けていましたが、試しに再雇用した結果非常に強いクリーチャーであることが判明。
《Ancestral Recall》を使いまわしたいという人間の本能には素直になりましょう。

+1:《疫病を仕組むもの/Plague Engineer》
お試し枠です。《僧院の導師/Monastery Mentor》から出てくるモンクトークンの一掃、およびジェスカイ秘儀術師系に対してウィザードを指定することで相手のクリーチャーを全て機能停止させる…ことが目的だったのですが、《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》がまさかのシャーマンという衝撃の事実が発覚。

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なんでこいつウィザードじゃねえんだよと切れ散らかしていますが、エレメンタルを指定することでトークンは一掃出来るので最低限の仕事はしてくれるはずです。

その他、白エルドラージ相手に人間を指定することで《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》と《輝きの乗り手/Glowrider》を潰しつつ相手のエルドラージ相手に接死の壁として頑張ってもらったり、ミラーで相手の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を一回り小さくしつつ接死で頑張ってもらったりする予定ですが、本当にこいつである必要があるのかは分かりません。来週には解雇の可能性も十分あります。

2.各デッキごとの対応と対策

ここから各デッキごとの立ち回りとなります。
基本的には雰囲気でプレイしているので、あまり信用しないでください。

2-1.《逆説的な結果》ストーム

現在(2019年12月)のヴィンテージ界における最強デッキの一角。
現状微妙に不利っぽいのでサイドもう少し厚くしてもいいかもしれません。
現在の《逆説的な結果》ストームは、

・エスパー(青白黒)でフィニッシャーを《僧院の導師/Monastery Mentor》および《修繕/Tinker》から《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》に頼った形のもの(参考:https://www.mtggoldfish.com/deck/2565392)
・ティムール(青赤緑)でフィニッシャーを《ぶどう弾/Grapeshot》と《マナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydra》に頼ったもの(参考:https://www.mtggoldfish.com/deck/2543896)

大きく分けるとこの二種類となります。基本的な対応はあまり変わりませんが、細かいところで多少の差異が出るのでそのあたりも語りたいと思います。

・エスパー
メインボードにおける基本的なフィニッシュ手段は《僧院の導師/Monastery Mentor》のみですが、サイドボードからは《修繕/Tinker》から《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》が飛んできます(入っていない場合もありますが)。
《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》で鹿化させることが出来ればもちろん最善なのですが、もちろんそう都合よく引けるとも限りませんし、《Time Walk》で追加ターンを得られると起動する機会もないまま撲殺されてしまいます。
そこで、巨像対策の追加として《冥府の報い/Infernal Reckoning》をお守り代わりに1枚追加しておくと、この頓死パターンを防げる可能性は出てきます。

・ティムール
《マナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydra》を大きく育てて壁を無視してぶん殴ってくるデッキです。
サイド後に《荒廃鋼の巨像》とかはあまり見ないのでケアする必要性はないと思いますが、はっきり言い切れるほど自信はありません。
《マナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydra》はいくら大きくなろうが所詮除去耐性のない3マナクリーチャーなので、《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》をちゃんと当てられれば後腐れなく処理できます。

・共通
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》が盤面に残せるかどうか。
基本的にはこの一点にのみ懸かっています。生き延びれば相手のデッキは機能不全に陥るので、その間に《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》とか《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》とか置けるとマウントポジションが取れるようになります。
とにかくアウフをいかにして盤面に維持し続けるかを考えながらプレイしましょう。

2-2.ドレッジ

少し前の禁止改定で《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》という牙をもがれたにも関わらず未だにトップメタの一角です。
メインで1ターン目に《Bazaar of Baghdad》から発掘持ちを捨てられた場合、さっさとサイドボード後のことを考えましょう。

サイド後は、《The Tabernacle at Pendrell Vale》、《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》の2種類の置物を設置して祈りましょう。
以上。

…だけで済まされると怒られそうなので、もう少し書きます。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》を1ターン目にプレイするときは必ず《Tropical Island》から。
相手の墓地のクリーチャーを追放する能力が最重要なので、とにかくこれを構えられるように。
墓地対策スペルの《外科的摘出/Surgical Extraction》の対象優先度は《イチョリッド/Ichorid》=《ナルコメーバ/Narcomoeba》>《黄泉からの橋/Bridge from Below》>《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》。
墓地から復活してくるクロックさえ全て根絶すれば《秘蔵の縫合体》も怖くありません。
相手ターンに打たないと、《否定の力/Force of Negation》に引っかるので注意しましょう。

2-3.Ravager Shops

昔ながらの茶単。いわゆるMUD。
最近《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》とかいうオーコもトロフィーも当たらない新戦力を得て打撃力が増してます。
ただ、《活性の力/Force of Vigor》さえ握りしめてれば処理出来るのでメインは気合で引き込みましょう。

サイド後は《溜め込み屋のアウフ》増やして《活性の力》増やして《冥府の報い》増やして役に立たないスペルと重いカードを抜くと勝てます。
MUD対策に《魔力流出/Energy Flux》をサイドに採用してるリストもたくさん見ますが、3マナスペルが通る頃にはだいぶ勝ってるはずなのでオーバーキルではないでしょうか。

このマッチは《タルモゴイフ》が簡単に4/5になるので、盤面をしっかり支える壁になってくれるはずです。

2-4.ゴロススタックス

最近出てきた新しい茶単。
《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》が《カラカス/Karakas》でぐるぐる盤面と手札往復しながら《煙突/Smokestack》で縛ってくるやつです。

基本的にはMUDと対処法は変わりません。《活性の力》を雑にぶち込めば勝てます。以上。

2-5.オース

日本で一番ヴィンテージの強いバーチャルユーチューバーの冬宮みはるちゃんが使ってる今最もホットなデッキです。
デッキの解説は冬宮先生のyoutube動画とかnoteとか見てください。俺の百倍しっかりした説明してくれてます。
https://www.youtube.com/channel/UC0VxuzUj58ue1SPYlk26sLw/
https://note.com/miharu_fuyumiya/n/n9863fd246a3a

メインはオース叩き割って殴りましょう。以上。
サイド後は活性の力と檻でオース潰しながら頑張りましょう。以上。

真面目な話をしようにも、オースが無い盤面を頑張って作って殴り切るしかないのでこれ以上何を語ればいいのか分かりません。
《オーコ》最強です。相手の脅威が全部鹿になります。すごい!
ちなみに《トレストの使者、レオヴォルド》の隠された能力によって対戦相手が《禁忌の果樹園》でマナを出す度にカードが引けます。すごい!

世の中にはオースの皮を被ったダクコントロールとかわけのわからない多種多様なデッキも存在しますが、そういうのについても基本的にはオースを割って殴りましょうとしか答えようがありません。

2-6.ジェスカイ秘儀術師

《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》が《Ancestral Recall》とか《剣を鋤に/Swords to Plowshares》とか使いまわしながらアド稼いでくるやつです。
《死儀礼のシャーマン》と黒マナを構えておけば相手の秘儀術師誘発スタックで追放してさらなるアドを稼ぐのは阻止出来ます。

《稲妻》で落ちない《タルモゴイフ》とか、除去を打たれてもアド損せず、《思案》だの《定業》だのを潰せる《レオヴォルド》とかでどつき合いしつづければそこそこなんとかなります。
《僧院の導師》、《若き紅蓮術士》が仕事し始めると盤面にトークンが並んで突破出来なくなるので、見たら即処理しましょう。

サイド後からは、《最後の望み、リリアナ》が大活躍です。
パワーを0にすれば《戦慄衆の秘儀術師》もフラッシュバックが出来なくなり、《若き紅蓮術士》はタフネスが1なので即座に処理可能です。
《墓掘りの檻》もスロットの余裕があれば積んでもいいんじゃないか感なくはないですが、本当にこれが必要なのかいまいち分からないので有識者の意見が欲しいです。

2-7.ティムールミッドレンジ

《レンと六番》とか《覆いを割く者、ナーセット》とか《王冠泥棒、オーコ》とか2019年に登場したありとあらゆる害悪が共存したデッキです。

《不毛の大地》を連発されると死ぬので、その前になんとかして《レオヴォルド》を出しましょう。
《レンと六番》さえきっちり処理出来れば相手のクロックは非常に細く、《タルモゴイフ》を1枚で処理出来るカードも《王冠泥棒、オーコ》程度しか入っていないため殴りきれるはずです。

互いに劇的なカードがサイドインされるわけではないため、サイドボード後も似たようなゲームプランを取れるはずです。
《タルモゴイフ》で殴り続けましょう。

2-8.墓荒らしミラー

ミラーマッチは基本的に《死儀礼のシャーマン》を巡る争いです。
相手の《死儀礼》起動に対応してこちらも同じカードを対象に《死儀礼》を起動すると、相手の《死儀礼》がフィズって勝てます。

また、相手の《タルモゴイフ》とこちらの《タルモゴイフ》のサイズは一生同じなので、いかに多くの《タルモゴイフ》を鹿に出来るかもポイントです。
《オーコ》の-5能力で相手の《死儀礼》や《レオヴォルド》を奪うことも出来るため、《オーコ》も維持できれば非常に有利に立てます。

《夏の帳》は、相手の《突然の衰微》や《暗殺者の戦利品》、そして《オーコ》といったこちらの脅威への対策を全て潰すことが出来るため、引けたらそのままマウントを取りに行きましょう。

サイド後も多分似たようなゲームが繰り広げられます。右手の強さを信じてください。

2-9.ストーム

《レオヴォルド》!《夏の帳》!《溜め込み屋のアウフ》!《墓掘りの檻》!
以上!

相手の《ヨーグモスの意志》を潰せば勝てます。もしくは《闇の請願》。
サイド後はまれに《荒廃鋼の巨像》が降ってきたりするらしいですが、《墓掘りの檻》さえ置いてあれば出てこられません。終わり。

2-10.白エルドラージ

《タルモゴイフ》が5/6以上になれば勝ちます。おわり。

2-11.土地単

Ziasbondとか呼ばれる《抵抗の宝球》置きながら《暗黒の深部》コンボ狙ってくるやつは不毛と《暗殺者の戦利品》を無限に構えましょう。
サイド後は《暗黒の深部》コンボのどっちかを《外科的摘出》すると勝ちます。

2-12.カニボンド

《Fastbond》潰して《外科的摘出》すれば勝てます。
《面晶体のカニ》ルートなら、《夏の帳》でも《レオヴォルド》から《活性の力》引き込むのでも止まります。
以上。

3.おわりに

途中から面倒くさくなって適当になりました。申し訳ありません。
そのうちやる気が復活したらちゃんと書きなおします。

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