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ザ・ディープ ★★★

2012年に製作されたアイスランド映画です。

実話をもとに作成されました。

主演はオラフル・ダッリ・オラフソンさん。今回初めてお目にかかりましたが、見た瞬間に安心感を覚える俳優さんです。

アイスランドの産業(①観光業 ②漁業 ③アルミ生産業 ④牧畜)の中で、今回の映画は②漁業に関する作品です。

主人公のグリは漁師をしている中年のおじさん。独身で未だに両親と一緒に住んでいます。主人公の幼なじみは同じ船に乗る漁師仲間で、彼にはキレイな奥さんと2人の可愛い息子がいます。

ある日、いつものように漁に出るため、いつもの漁師仲間(6人くらい)と港から出航したのですが、数マイル先の海上でアクシデントに見舞われ船は転覆。凍てつく海に身を投げ出されてしまいます。みなが凍え死んでしまうなか、グリは奇跡的にも岸まで泳ぎ切り、村に無事戻ることが出来たのですが、奇跡の生還者として英雄のような扱いを受けてしまい、仲間を失った悲しさや悔しさに気持ちが揺れ動き困惑する、、というお話です。

転覆してから岸に漂着するまで、一人でカモメに話しかけながら泳ぎ続けるシーンは、まるでトム・ハンクス主演の「キャストアウェイ」でヤシの実に話しかける姿に似ていましたが、違っているのはただ海のシーンが終始暗いということです。(さすがアイスランド映画。笑)

でも波に揉まれながらも泳ぐ姿は本当に素晴らしかったですし、人間が窮地に追い込まれたときの思考(もし生き延びることができたら、今までの愚行を改めようと誓ったり、残された人たちに優しくしようと思ったり)もリアルに描かれていて、全然飽きずに見ていられます。

幼なじみの息子たちに、亡くなったお父さんのことを伝えるシーンは涙なくしては見られません・・・オススメです(T∈T)

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