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外国人の友達を何人作れるか

もし、まだオーストラリアに着いて一日も経たず起きてしまったアイプチ事件を読まれてない方は、ぜひそちらを先に!

僕は高校から大学をエスカレーター式で上がって、早めに大学が決まっていたこともあり、1ヶ月間オーストラリアに英語を学びにきていた。

登校初日、仲良くなった6人のジャパニーズ男子たちの中で、「こっちで外国人の友達、何人できるか競おうよ」というなんとも高校生っぽいことをすることになった。

運良く、僕の滞在したホストには2人の外国人がいた。フランス人のアーボンとマダガスカル人のオーレリアン。2人とも既に半年ほど滞在していた。僕はさっそく、2人の友達ができたのだ。

アーボンとは会ったその日にサッカーの話で盛り上がってすぐに仲良くなった。次の日には、彼が所属するフットサルチームに混ぜてもらって、そこでもまた色んな友達ができた。オーストラリアに着いて3日で20人の外国人とFacebookを交換するという快挙を成し遂げたのだ。

その日の夜は、Facebookの友達一覧を眺めながら「明日、みんなにこれを見せたらどんな反応するかなー?」と、優越感にどっぷり浸りながら眠りについた。

翌日の放課後、彼らにその話をしたら予想をはるかに超える「ええなー」が来た。「次のフットサルは俺も誘ってよ」とみんなが口を揃えて言った。

そんな話をしていると、突然、アーボンと昨日、一緒にフットサルをしたフランス人のクリスが学校に入ってきた。

「C'mon! C'mon!」
と入ってくるなり彼らは言った。

約束した覚えが無いが、彼らはすごく急いでいたし、4日目で学校まで向かいに来てくれる友達ができたってすごくない?と思ったので、あたかも約束していた感をだしながら、ジャパニーズ男子たちに手を振って学校をあとにした。

昨日の帰り際、クリスに「あぼかどー!明日授業何時に終わるの?」と聞かれたことがふっと頭に浮かんだ。あれはそういうことだったのか。だったら、フランス人の約束の仕方はすごく雑である。(誘われてそうなことは、全部イエスと答えていた。)

車に乗り込んでそうそう、「You like movie??」と聞かれた僕は咄嗟に 「いえーす! あいらぶむーびー!」とカタカナ英語で答えた。映画を観に行くのか!海外での初映画に僕はテンションが上がった。

映画館に着くと、先に買ってくれていたチケットをもらってシネマに入る。

日本同様、本編の前のプロモーションが流れていた。その時、気づいてしまう。

あ、英語か

スローーリーな英語なら理解できるがそんなはずもないし、どんな間違いが起こっても日本語字幕は出てくることはない。

テンションが一気に下がる。

皆さんは、何言ってるかわからない映画を日本語字幕なしでみた事はあるだろうか?

びっっっくりするほど、面白くない!

笑えるほど面白くないから一度見て欲しい。
その時は笑えもしなかったし、誰とも共感できなかった。

オーストラリアでもっとも地獄の2時間だった。

ちなみに、外国人の友達何人できるか競うゲームは一週間も経たずに話題にすら上がらなくなった。


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