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東京オリンピックが無事に終わって

オリンピックは私にとって、アスリートたちをつぶさに観察できる、またとない機会です。私は普段、テレビというものを外出先で目にする以外、ほとんど観ないのですが、4年に一度のこの時だけは、テレビにかぶりつきになります。

日本は開催国ということもありましたが、選手たちはたくさんのメダルも獲得してくれました。何もメダルだけが評価されるわけではありませんが、それだけ選手たちの意気込みや思いが、強かったということでもあると思います。特に、御家芸である柔道は、選手たちがこの日のためにどれだけ苦しい練習を重ねてきたかが見えるようで、素晴らしい結果となりました。

今回のオリンピックについての血液型的考察については、別のブログで紹介していますので、ご興味のある方は、ぜひそちらをご覧下されば嬉しいです。

●ABO記~血液型人間学のお話し


オリンピックにちなんで振り返りになりますが、以前、ロンドンオリンピック(2012年)が開催されたときに書いた記事を、再掲載したいと思います。

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受け継がれていくコーチと選手の思い

ロンドンオリンピックが開催されました。ジェームズボンドやハリーポッタばりの演出で、英国式エンターテインメント満載で始まった開幕式ですが、数百名もの隊をなす日本人選手団が、さっそうと入場するのを眺めながら、こんなにも世界に躍進するアスリートたちが大勢いるんだと、改めて感慨に浸りました。 

日本のオリンピック参加は、1912年のストックフォルムに始まりますが、自分たちの倍もありそうな欧米諸国の巨人たちの中で、小柄な日本人選手たちは、たじろぐ思いだったに違いありません。それが今や、「金メダルじゃなきゃメダルじゃない!」と、真向、強気で向かうほど、日本人アスリートたちは進歩したのですから、見事なものです。

こうした栄光にあやかれるのも、先人たちの苦悩と努力の積み重ねがあったからで、そこには数々のドラマがあったのでしょう。血液型からも、その歴史の一端を垣間見ることが出来るのですが、例えば日本のオリンピック参加当初、数は少ないとはいえ、メダリストにはA型が実に多かったのです。

当時は『日の丸』を背負って、とにかく気力で挑むしかない!そんな悲壮感漂う中でのオリンピック参加だったことを想像すると、意地と耐え性で、頑張り抜くA型が多くなっても、なるほどねと、納得します。

ところが、近年は血液型構成も変わってきました。種目にもよりますが、O型の活躍、そしてB型の台頭がめざましいのです。中でも日本国民の人気競技と言われるマラソンでは、それが顕著で、分析当初、マラソンはA型向きか?とも思えるぐらい、A型一流ランナーが多かったのです。

しかし、徐々に流れは変わってきました。それは日本では、瀬古利彦選手を皮切りに、マラソン界全体がスピードレース化してきたあたりですが、O型選手の活躍が目立ってくるようになり、ここ何年かの代表選手は、O型の独壇場ともなっているくらいなのです。

そもそもO型は、体質的にも気質的にもスポーツ向き。スポーツ界はどの分野でもO型選手の層は厚く、特に「走る」ことが好きなO型は多いのです。
その本来のO型的自然能力を、今こそ活かす時が来たと言わんばかりのタイミングで、瀬古ランナーが現れ、それまでのマラソンランナーとは全く違う走りに、一躍脚光を浴びたのでした。

瀬古さんが、新人陸上選手として頭角を表した頃を語っているのを、あるラジオ番組で聞きかじったことがあります。彼は、中村清コーチとの運命の出逢いが、自分を変えたと言います。中村清さんは、一流選手を育てる使命に燃えていた名コーチでしたが、選手達と対面するなり、その意気込みを見せつけたそうです。

「オマエたち本当に勝ちたいか!勝ちたいなら何だって出来るはずなんだ!!」
 そう一喝すると、地面の砂を口に入れ、自ら食べて見せたといううのです。その衝撃的な出逢いに、瀬古さんは仰天し、コーチの本気と凄みに感激し、"この人についていけば必ず強くなれる!"と、信頼しきったということなのです。 

O型が、良き師に出逢った時、それは素直な良き弟子になります。それには、生半可な師ではなく、「自分の人生を預けられる程の」という、但し書きがありますが。とにかく、大きな目標と良き師にめぐり合えたO型の、成功物語となったのです。

そして瀬古さんは、見事に世界で活躍するマラソンランナーに成長していきます。瀬古ランナーは駆け引き上手とも言われ、いくらマラソンのスピード化時代とはいえ、42キロもの距離を全力疾走というわけにはいかないわけで、いかに効率よく力を配分するかという、勝負師的なO型性を発揮したランナーなのです。彼の走りは、その後のマラソン界に影響を与え、マラソン競技のスピード化を後押ししたように思います。 

時代は近年になり、記憶に新しいQちゃんこと高橋尚子さんもO型です。高橋尚子さんもまた、小出監督という信頼できる師に出会えたことが、活躍の要になっていたことは、誰もが知るところです。

こうして、あるコーチの生き様や思いが、ある選手に伝わり、その選手の努力が新しい道を創り出し、という風に、受け継がれ、切磋琢磨されていくのでしょう。それはきっとどの分野にも言えることですが、今のアスリートたちの活躍は、そうした歴史と彼らの努力との、集大成であるということを私たちに教えてくれます。


補足:今回のオリンピックでは、マラソン選手たちの血液型があまり公開されておらず、血液型構成は分かりませんでした。

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