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三島由紀夫「憂国」以後の短編感想

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三島由紀夫「憂国」以後の短編の感想をまとめています。読むときの参考になれば幸いです。ただ悪口が多いです。
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2023年9月の記事一覧

三島由紀夫「蘭陵王」(追記)

発表年は昭和四十四(1969)年。三島由紀夫44歳。 ところで、(追記:短編で必要なもの?「短…

三島由紀夫「葡萄パン」

この前年に書かれた「月」の連作。ビート族を題材にしている。 発表/刊行年はそれぞれ、昭和…

三島由紀夫「朝の純愛」

数年前にも読んで、今回再読した。 まず、筆者が17歳の時点ではただの、美しい短編という印象…

三島由紀夫「月」

三島が世界のすべてを小馬鹿にして書いた短編。……としか思えないのだ。 この続編「葡萄パン…

三島由紀夫「孔雀」

難しい作品ではない。 かつて美少年だった男、富岡は今では「むかしの富岡の拙劣きわまる戯画…

三島由紀夫「雨のなかの噴水」

三島由紀夫は「意味」に憑かれた作家だった。 氏の「葡萄パン」という短篇に、 という描写が…