らく魔女製作委員会の本気度がヤバすぎる件について

※これはらく魔女こじらせ限界オタク界隈が好きすぎる人間による動向観察備忘録である

昨今のリメイクブームは主に三つに分類される。①当時は連載中だったためやむなくアニオリ改変されたものを完結まで再アニメ化(という名の焼き直し) ②かつて少年少女だった者達をターゲットにした～周年記念グッズ・コラボカフェ・新装版 ③発売当時の機種でプレイするのは厳しくなったゲームの移植
(リメイク全般に言えることでちとキツい言い方をすれば新しい魅力のある作品が創れないので過去の栄光に縋っている節もあるのだが)

とりわけ女性の方が購買意欲が高いのか商品開発がしやすいのか女性向け作品での動きは活発だ。今回は一連の流れを汲みながらもひと味違うらくだい魔女シリーズについて語りたいと思います。

らくだい魔女とは？

らく魔女の略称で親しまれているZ世代なら一度は見聞きしたことがあるだろう女子向け児童文学の一時代を築いたと言っても過言ではない、シリーズ累計発行部数160万部を超えるポプラポケット文庫の代表作である。

著者は本作がデビュー作(第1回Dreamスマッシュ！大賞受賞)の成田サトコ氏、挿絵は確かなデッサン力と丸みを帯びた絵柄が魅力の千野えなが氏のタッグで贈る児童らしい道徳観を織り込んだ子供だましじゃない作り込まれたストーリー×少女マンガ的甘酸っぱい恋模様×女児をオタクへ目覚めさせる設定・属性てんこ盛り＝王道魔法冒険ファンタジー　

現在まで(番外編を含む)18作を刊行。個人的にはやけに汗ばむ描写が多かった印象と厨二心くすぐる詠唱に心躍った記憶とその血の運命(定められた星の下に生まれた)系好きになったんだよ……はい、どーでもいい感想はここまでにしてヤバすぎる件について語る前にひと味違うワケを解説していこう。　

其の１　満を持してのアニメ化！！

2021年10月10日、15周年という節目に発表された劇場アニメ化。初めはまた新手の集団幻覚か何かかと思ったがソースを辿るとガチなようで初めこそ驚いたものの私は思った「ついに来たか」と。一見昨今のリメイクブーム②に通ずるところがあるように見えてその実態は女児たちが貢げる年齢になるまで温めに温めた一大プロジェクトなのだ。

其の２　恐るべし！化け物コンテンツ (褒め言葉)

しかし特筆すべきはそれ以前、現行最新刊17巻からアニメ化発表まで実に8年もの間公式から何の音沙汰なしにも関わらずこの界隈は24時間365日圧倒的な熱量で賑わっていたのだ。

その大きな要因であり同ジャンルの他作品と決定的に違う点がらく魔女同盟なるものの存在である。そこではらく魔女愛を語り合うのはもちろん他愛のない会話、イラストや二次創作小説の投稿など多様な交流が行われていた。当時非公式とはいえ児童書で特定の作品のコミュニティサイトは極めて稀であった。故にここがネットデビューという者も少なくなく自身の青春人生と深く結びついているからこそ、今もらく魔女熱が冷めることなく活動・発信し続けているのだろう。

その他公式サイトにも応援質問箱(半ばファンクラブと化している)を設けていたり、某サイトでも創作活動が盛んだったり、自主企画・ワンドロ・FA集・オンライン同人即売会など、まぁSNS活用が巧みなこと。んでその人口がハンパない&日々新規を獲得しているまさに化け物コンテンツなのである。

では、以下を踏まえた上でようやく本題に参ろう。

こじらせ限界オタク達をよく理解した、期待を裏切らない製作委員会のヤバすぎる動向がこちら

(以下、時系列順箇条書き)

・監督・脚本・キャラデザの児童アニメのノウハウを熟知した盤石の布陣
・制作ProductionI.G×配給ポニーキャニオンというアクションファンタジーに定評のあるタッグ
・主要キャスト陣の続編作る気満々の5～10年変わらず声を当てられそうな絶妙なキャスティング
・チトセ＝田村睦心氏はらく魔女勝利の方程式
・闇の魔女(第2巻)というストーリー展開・登場人物共にアニメ1作目に完璧なチョイス
・クリアしおりからの流れるような重版、しかも新帯＆手元の本と見比べて楽しめるというオタクほいほい
・間髪入れずにLINEスタンプ、これも原作絵に色を付けるというオタク達が求めているものへの理解度の高さ
・さらに公開前にも関わらずアンケート(8割グッズ・特典・イベント参考調査)を実施する徹底ぶり

※余談及び個人的展望

・真の本気度が分かるのはサブキャスト(大人組)だと思っている。ここのキャスティングで製作陣の真価が試される。個人的にこのキャスティングならレイア女王orメガイラの声優17歳こと井上喜久子氏になる可能性あるのでは？
・かつてらく魔女を読んでた(密かにファンだった)男児も少なからずいると思うので彼らも行きやすい劇場空間だったらいいなぁ(ﾎﾞｿｯ

あとがき

いかがでしょうか。独断と偏見にまみれた、然して布教する訳でもなく初心者向けに解説するでもない誰向けだよ的記事になってしまったが、これを機にらく魔女に興味を抱いたり長年愛してきたファンの方々に少しでも届いたら嬉しいです。続報が入り次第part2もあるかも？

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