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「あびら教育プランとわたし」Vol.13〜あびら教育プランを通して広がった教育者としての選択肢〜

あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
8月の約1ヶ月「地域おこしインターン生」として「あびら教育プラン」に関わってくれた、”びっきー”こと齋藤響喜さんに、インタビューを行いました!

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自己紹介をお願いします。

北海道大学教育学部3年の斎藤響喜です。
大学では教育格差、子どもや女性の貧困について勉強しています。
出身は福島で、小学校1年生から今に至るまでやってきたサッカーが一番の趣味です!


 

今回のインターンに参加したきっかけや理由を教えてください。

自分の進路を決めるためです!
 大学入学時、歴史や教えることが好きな私は教師が合っていると思っていました。
周囲にも向いていると言われ、将来は地歴教員として働くつもりでいました。
しかし教員の働き方改革の流れの中で、学校業務が削られていき、「自分の思い描いていた教員生活は送れないんじゃないか」という迷いが出てきました。
そして、学校業務が社会教育に流れている現状、社会教育にこそ自分の適性があるのではないかと考えているタイミングで、あびら教育プランの取り組みをイベントで知りました。
長い時間軸で子どもの成長に関わることができる社会教育に興味を持ち、今回のインターンに参加しました。

主にどのような活動をしましたか?

遊育、あびらぼ、ワクワク研究所の運営サポートをさせていただきました。具体的には伴走や企画の具体化といった業務をしていました。
また、自分の進路を決めたい思いもあったため、
新しい体験をしたとき、自分の中に生まれる「快」「不快」の感情や、感じたことを言語化、蓄積させて分析することにもこだわり、自分が大切にしたい軸に向き合いました。


 

活動の中で、どのような「大切にしたい軸」が見つかりましたか?

・小中高と様々な年代に対しての成長の機会が多様にあること
・リアルな学びを提供できること

大きく分けてこの2つが私が見つけた大切にしたい軸でした。
 
まず「小中高と様々な年代に対しての成長の機会が多様にあること」について。
これには2つの観点があります。
1つは、時間的な観点です。「あびら教育プラン」は未就学児から大人までの学びの場を持っています。子どもたちがワクワク研究所で挑戦したり、遊育の遊び場では、新しい遊びを考案したり…そして大人たちも参加できるクラウドファンディングイベントの機会もあります。
このような子どもたちの成長を長い時間軸でサポートできる公教育の仕組みは、自分にとってとても魅力あるものだと感じました。
 2つ目は、選択肢の多さの観点です。今回のインターン中、あびらぼでは静かなタイプだと思っていた子が、ぷれいばやワクワク研究所では一転して明るくなる、というようなことを何度か見ました。これはいくつもの機会で子どもの学びを支えているあびら教育プランにいるからこそ見えてくるものだと思います。
教科教育という一つの機会の中でどれだけ観察しても、観ることができない、子どもの魅力的な側面は必ずあります。それをサポートできる場がなければその子に最適な教育はできないと私は思いました。



 次に、「リアルな学びを提供できること」についてです。
遊育で開催した「こころ自然農園ツアー」。
そこでは放し飼い状態の牛さん二頭と触れ合う機会がありました。
大人の私でも少し身を引くような場面。子どもたちも最初恐がっていましたが、徐々に近づいて触れるようになっていました。
このようなリアルな学びの機会は、数名の担任が30人の子どもを見なければならい学校では難しいです。地域の人や教育者が協働し、子どもの学びを担保するからこそ成立するのだと思いました。

「点」の教育でなく、大人までという「線」で。学校という「箱」でなく地域という「面」で。「線と面の教育」こそが私がやりたかった、大切にしたい軸であることに気づくことができました。



しかし、社会教育に関わりながら学校教育と比較していると、学校教育のいいところも見えてきました。
それは毎日長時間子どもと関わり、その変化を見れることです。社会教育は一つ一つの企画に多くの準備期間を設けて、地域と連携したリアルな学びを目指します。それ故に実際子どもと関わる時間は短くなりがちです。一週間、二週間顔を見れないこともあるので、学校教育と社会教育どちらかが欠けていいわけではなく、どちらも必要であることは間違いないという確信も持ちました。
 

今回の経験をどう活かしていきたいですか?

 これまで学校教員になるか、社会教育分野に行くかという二択ばかり考えていましたが、今回の経験で発見した自分の大切にしたい軸を意識し、選択肢を広げて考えたいと思いました。またこれからも積極的に行動をしながら、自分の可能性を再発見していきたいと思います!


同じ期間に活動していたインターン3兄弟!!



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ありがとうございました!
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