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移住と仕事とまちづくり

8月19日に「地方から考えるこれからのまちづくり」というテーマでイベントを開催します。

ゲストには、キッザニア東京の空間プロデュース等を企画し、この春、コロナ禍の中、宮崎県都農町に移住して、まちづくり会社「イツノマ」を立ち上げた中川敬文さんをお迎えします。

中川さんとVUCA Laboの共同主催者の新井さんは元々東京に住んでおりました。2人が会ったのは当時中川さんが社長を務める会社が運営していた銀座のシェアオフィスでした。その後、中川さんは宮崎県都農町に、新井さんは静岡県浜松市に移住をしています。中川さんには移住・起業ストーリーをはじめとして、地方創生やまちづくりのリアルな現状や、についてお話しをうかがっていきたいと思います。
そして、それぞれの移住ストーリーを交えながら、参加者の皆さんとのやり取りも盛り込みつつ、話しを深めていくイベントにしていきます。

移住先はどうやって決めるべきか?

共同主催の新井さんから教えてもらった情報なのですが、内閣府が2020年6月21日に公表した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、感染症の影響で地方移住への関心について、15.0%の人が関心が高まった(※1)としています。この結果を東京23区に住んでる20代に絞って見てみると、35.4%の人が地方移住についての関心が高くなったと回答しています。
※1:「関心が高くなった」と「関心がやや高くなった」の値の合計

ただし。実際に地方へ移住しようと考えても、話しはそう簡単ではありません。移住するといっても、一体、どこに住めば良いのか。そもそもどういう基準で選べばいいのか。仕事はどうするのか。生活はどうするのか。もちろん、こういった悩みは移住する人だけが考える話しではなく、受け入れる側の立場の人も考えなくてはいけないことがたくさんあります。

日本各地で運営する家に定額で住めるADDressというサービスを使ってみたり、キャンピングカーを借りてこっそり旅しながらリモートワークしながら移住先を探してみるものいいかもしれませんね(しーっ!)。余談ですが、バンライフというのをしている女性達のnoteを見つけました。

イベント当日は、中川さんや新井さんから移住ストーリーについて話をうかがってみようと思います。

移住してきたばかりで、「まちづくり」はできるの?

移住したばかりだと、地元の人から警戒され、よそ者扱いされたり、新しいコトをしようとするなんて言いだすと反感をかったりもしそうですよね。でも、去年中川さんと、前回のVUCA Laboゲストの井庭崇(慶應義塾大学)先生が共著で書いた『おもてなしデザイン・パターン』という本があり、この中には、いくつかヒントがあると思っています。

これめちゃめちゃいい本なんです。インバウンドじゃなくても全然問題ありません。ここにある28種類のパターンを全部知るとと、これまで自分がお客さんにやってきたことや、チーム内での取り組み方をもっとよくできることがわかります。そして、移住したばかりの人にも、やるべきことがたくさんあることがわかります。どうしたら反感をかわずに町のひとたちに溶け込めるかというヒントもありました。私はXMind(無償版あり)というマインドマップツールにこのパターンを登録して、いざというときにチェックできるようにしています。(カードや、チェックリストなども販売されてるようです)

おもてなしデザインパターン

地方創生は可能なのか?

コロナ禍のせいで、地方創生は以前よりも可能になってきているような気がします。

多くの町で、住民と企業、そして役所、さらに金融機関などが連携して取り組めば「まちづくり」はできると信じています。一方で、どうしてもできないところもあるはずだとは思います。悪い言い方かも知れませんが、その場合は、無理にする必要はないんじゃないでしょうか。完璧を目指すよりも、できるところ・できる場所から取り組むことで、新たなやり方が見つかれば、諦めかけていたところでもチャレンジする人があらわれるはずです。
私も北海道で育ってきたり、しばらく働いていたことあったので、地方を応援する気持ちはかなり強いほうです。

中央集権型から地方分権型へ

コロナ禍前の元旦には、『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方 』という本を読んで、Amazonにレビューを書きました。

私はエンジニアで、かつ、仕事ではブロックチェーンを研究しているため、社会が自律的で分散化されることを強く望んでいます。都市集中型から地方分権型へ分散するもその中には含まれます。
ブロックチェーンにはスマートコントラクトという契約を自動化する仕組みもありますが、すべてを自動化することは多分無理だと思います。
ただ自動化すべきところは機械に任せて人間から手放さないとコストや税金がますます圧迫する一方だと思っています。人間がやるべきことはエコシステムをのルールを決めたり、もっとよくできることを考えるようなクリエイティブなことです。さらにみんなから意見を聞き、お互いの対話によって気づきあえるようにする役割の人が非常に重要なのではないでしょうか?

と、言った感じで思いつくことを一旦は書いてみましたが、実際に移住先で起業をされた中川さんにもっともっといろんな事を教えてもらおうと思います。
中川さんはこれまで東京キッザニアなど空間プロデュースの企画を数々と手がけてきた方なので、「まちづくり」よりも、最先端のアミューズメントを企画できるすごい方という印象が強かったです。ただ、著書や記事を読んだ限りでは、人の繋がりによる偶発性を大事したり、コーチングやカウンセリング、ダイアローグなどのような人間くさいところを重視している方だなという印象もありました。といいうことでどっちの話も聞けそうですね。
皆さんも是非、ご参加下さい。


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