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私の青春時代。

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#小説

舞台は高校二年生夏の終わり。

舞台は高校二年生夏の終わり。

その夏は失恋から始まり、悲しみに浸りながら過ぎ去っていこうとしていた。

所謂私は恋愛体質な女子高生であった。

彼氏が途切れることのない。そんな女の子。

彼氏が途切れると焦ってしまうのだ。

でも17歳の夏である。大人になる一歩手前。

そんなに焦る必要はない。恋愛に固執せず、自由に過ごしてみようかな。

暑い夏の日差しが私を逆に冷静にさせてくれていたのだ。

さぁ。夏が終わる。

秋には文化

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最高な修学旅行の幕開け

最高な修学旅行の幕開け

「え、もうそれはやばいって…泣」

恋愛経験豊富とたかを括っていた私だったがこんなキュンキュンすることは人生で初めてで
もう半泣きでした。

「もうほんまにバレバレやったで、めっちゃ可愛かったわw」

ただのドS野郎だったようです。

そのまま私は門限も近づいてきていたため駅に向かって真っ直ぐ2人で手を繋いで歩いた。

久々に感じた幸せだった。

失恋して4ヶ月くらいしか経ってなかったけど、キュン

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私の誕生日。

私の誕生日。

11月に入り、私の誕生日が近づいてきた。

「美嘉、誕生日何欲しい?」

17歳を迎える私にそう聞いてくる。

お小遣いの範囲内で恋人にあげられるプレゼントなんてかなり限られる。

ちょうどその時にiPhoneの充電コードが断線しかけているという話をし、

「そしたら可愛い充電コード探してくる!」

と私に伝え、誕生日のお祝いをしてくれることになった。

誕生日当日。土曜日であり、彼の部活の後に会

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秘密を公開する時。

秘密を公開する時。

付き合って1ヶ月が経った。

そろそろ周りも勘付き始めている。

「なんかやたらあの2人仲良く話してるよね。」

まだバラしたくないと思っていた私たちは一緒に帰るにしても、告白した日と同じように学校から離れたところで待ち合わせして帰っていた。

私達の中でもそろそろ公開してもいいんじゃない?という話になった。

そんなある日。

帰り道わざわざ遠回りをして2人で手を繋いで歩いて駅に向かっていた。

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