ネットで炎上したことありますか？　炎上体験記

私は以前、アットマークアイティというサイトで毎週コラムを書いていました。そこで炎上したお話をそっと書いておきます。

新入生の担任が入学式を休むなんてけしからん

もう5年以上前になりますが、春にある中学校の先生が、新入生の担任なのに入学式で学校を休んだ、というニュースがありました。

その先生は、休んで自分の子どもの入学式に親として参加していたのです。
その子どもが小学生で、シングルマザーで父親もいない、というなら話はわかります。

そうではなくて、その先生の子どもはもう高校生でした。高校の入学式なら親がいなくたって大丈夫でしょう。

それよりも、自分が働く中学の新入生が、初日に担任がいないのでは不安に思います。

私はこのニュースをコラムのネタにして、「けしからん！」と書きました。

コメントがついて炎上に

すると、コメントがつきました。

「自分の子どもの入学式のほうが大切だろ。あなたは自分の子の入学式に行かないのか」

「どんな理由で休もうと、有給休暇は労働者の自由な権利だ」

など。

そうじゃなくって、自分が担任する子どもたちのことを大事にすべきでしょ。

それが担任の先生としての責任でしょ。

自分の子が小学生なら無理してでも入学式に行くけど、高校生だったら仕事がヒマじゃなかったらいかないよ。

などと反論すると、火がついてしまいました。

「これをけしからんという人たちが、ブラック企業を作っているんだ」

私が説明するコメントを書くと、さらに炎が燃え上がります。

「そもそも、あべっかんはいつも偏った考えでコラムを書いている」

「以前のコラムも、当事者の気持ちを考えず冷酷だった」

「四児の父で子どもにやさしいようなフリをしているだけの男だ」

こうなると手の付けようがありません。

私のコラムを読んで同意してくれた人も多くいたと思います。

特定の反対意見を持った人たちが、ここぞとばかりに日頃のストレスを私にぶつけてきた感じがします。

炎上したのは私だけではなかった

あとから知ったのですが、実は炎上している人がほかにもいました。

この同じニュースに対して、私と同じ意見をブログに書いていた人が。

尾木ママです。

ブログのアクセス数はずーっと多いですから、炎上の度合いもすごかったようです。

でも、あの尾木ママでも炎上したのだから、私が炎上しても仕方がないな
と、ホッとしました。

炎上はコラムニストの勲章

炎上というのは、コラムニストの勲章かな、と思っています。

誰にでも反論されない文章なんて、読んでいておもしろくありません。

ある人におおいに共感される文章を書けば、それを嫌う人もいるのです。

私はわざわざケンカを売るような意見は書きませんが、嫌われるのを恐れて自分の意見をはっきり書かないということはしたくないと思っています。