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集まれ新卒の森!組織横断型 育ちあう勉強会_第一回

外出自粛のGW、いかがお過ごしでしょうか?
5/4㈪熱いイベントがオンラインで開催され、参加させていただきました。

主催はコーチング.com代表取締役の垂水さん。以前下記の記事を発信した際にもお世話になりましたが、IGPIでディレクター、レバレジーズで取締役兼経営企画室長を歴任し、現在先述のコーチング.com、スカイランドコンサルティング株式会社をはじめとする会社経営に携わられていらっしゃいます。

全国からあらゆる組織・年次(学生含め)の方々が集い、組織横断で新卒を育成するオンライン勉強会という新しい試みでした。
自社に持ち帰る・参加者の方々に別の角度の学びを共有するという意味でレポートにしました。

・企業で組織・人事戦略・育成に関わる方
・新卒として成長していきたいと意気込む方
・人・組織の成長・キャリア教育・メンタルヘルスに関心のある方
・本イベントに参加された方々の復習・学びの昇華
の一助になれば幸いです。

本勉強会の目的

今回の勉強会の目的は「自分自身のビジネスキャリアを、長期的・持続的に価値あるものへ導くための成長の羅針盤を手に入れる」です。

全3回にわたるコンテンツですが、初回の目的は特に下記3つでした。

・これからの時代の幸せなキャリアを考える
・効果的な成長の定義を理解する
・自分を知り、効果的に扱えるようにする

これからのキャリアをどう歩むか?

コロナによるが外出自粛・経済活動の一部停止を余儀なくされたこの事態の中、多くの人の「生き方」が問われている。ただこれはきっかけに過ぎず、コロナによって直面せざるを得なくなっただけである。
私たちはこれからのキャリアをどう歩むか?という問いに対して、まず小グループで共有しました。

1人は東北、1人は北陸にいらっしゃる大学生の方々と3名グループになり、彼らの認識を伺いました。企業向けコーチング/高校生向け教育などお二人とも教育に関わる素敵な方でした。自然に囲まれた地元での生活を好み、地元を拠点にしつつも、特定のコミュニティに閉じるのではなく、「都市部と地方を行き来する」、「行きたい所に行きたい人と行く」、といった価値観を大事にされていらっしゃいました。神奈川・東京で生きてきた自分にとって彼らの意見は新鮮でした。
オンラインを前提とした社会の仕組にシフトしていく中で物理的距離がキャリアの選択肢を狭めることはなく、居たい場所に大事な人といながら、逆に前後時間なくカジュアルに会いたい人とも会えるという社会が近づいていると感じました。都市一極集中はこうして地方分権化へシフトし、一方で人と人との繋がりは物理的距離を超えていくでしょう。

またこの問いを通じてmind wonderingして下記のようなことを思いました。

コロナによるこの事態を通じて、平時に感じることのできなかった「当たり前への感謝」を感じ、小さなことに幸せや苦しさを実感するようになった。それにより「自分にとって本当に大事なことは何か」を見つめるきっかけとなった。これからの時代、より一層人との比較ではなく、自分がどうありたいか、自分と対話することが重要で、いかに関心の輪に囚われず、影響の輪の中で思考を巡らすのが重要。

垂水さんも仰っていましたが、
「予測困難な混沌とした状況でも自分のbeingとdoingは自己決定できる!」
という意識とそれに紐づく行動が今求められているのだと思います。

自己決定に生きる幸せなキャリアとは?

幸せなキャリアとは下記の3要素の螺旋的拡張であり、このスパイラルを大きくしていくことが「成長」と言える、とのことです。
①ど真ん中を歩む
②与える
③克服する

①ど真ん中を歩む≠好き勝手に生きる
・わがままで良いが私欲ではなく大欲に向き合うこと
・自分にとっての「ど真ん中」の事柄は目の前ことをがむしゃらにやりながら見えてくるものであり、変わりゆくものである。

②与える≠尽くして疲弊する
・人に与えることができるためにも自分が強くあること・自分が価値提供できるものを持つことが重要であり、自己研鑽がマスト

③克服する
・人生を通じて困難に出会うのは避けられないがその困難に屈するのではなく克服する

*このセッションでは「克服する」のエピソードで社外向け1on1サービスを提供するYeLLの北村勇気さんが下記の本を紹介されていました。

成長とはなにか?

この問いが来た時自分は以下のように考えました。

(「出来なかったことができるようになる」のが分かりやすい成長だよな)
(その次は「自分ができるだけでなく、人に説明し引き上げることができる」がステップとしてあるな)
(いやいやなんかそれ、積み上げの成長の定義だな。”成長”とセットで考える”目標”はトップダウンで考えるから、それで言うと、、、、、、
成長は「問いの質の高さ(≒視点の高さ)×仕事への合格基準の高さ(質×量×スピード)かな!)

そんなことを考えていた中で参加者の岡村優介さん(アイデンティティベース代表取締役)がコメントされ、とても腑に落ちたので共有します(口頭ベースなので一部解釈も混在しているかも)。

成長の指標は意識(視座)の高さである。
意識の高さには2つの要素があり、”見ている座標””自分がどこに座っているのか”である。
前者は、I→you→we→social→worldと自分を中心により広い世界を自分事化していくプロセスである。
後者は前者以上に重要で、その高い意識で事象を見ているだけでなく、自分が入り込んで解決者になれるかという視点である。意識が高ければよい訳ではなく、上げ下げをできるようにしていくのが重要である。

また意識を上げるために「それが手に入った先に何が見えるだろうか、次に何をしたいと思うだろうか」を有効な問いとして、挙げられていた。

たしかに!!!

視点が高いだけでなく、また仕事がデキる、だけでなく、高い視点から見えている課題に対して自分事化して解決できているか(おそらくスキル・マインド面共に)は成長の指標として非常に重要だと感じるとともに、経営者の方々に先見の明があるように見えるのは普段からそのような問いを持って自己対話しているからだと腑に落ちました。

垂水さん①-1



成長の好循環ループとは?

”新卒の当面の立ち位置は以下のようになる。”

垂水さん①-2


”この関係性のループの中で自分の役割や責任は増えていき、成長は実感できる。
しかしこのループだけでは下記の課題が起こりうる。”

垂水さん①-3

”期待に応えること、承認されることが第一になる。与えられた役割を全うすることが全てとなることで自分を見失う。自分の「ど真ん中」はなにか、わからなくなり、違和感を感じ、成長が停滞してしまう。これはキャリアの初期で克服すべき課題である。”

”そうならないように、期待に応えつつも、本来自分は何をしたいのか、どうありたいのか問い直す。
その自分との対話の中で人生の目的を見出す。その目的達成のために手法を探求し、自己表現していく。
それが社会で、組織で承認されるものであると2つのループが回りだす(私欲ではない目的の設定が重要)。
これがバランスの取れた成長である。”

垂水さん①-4

僕は一緒に働くインターン生にも自分自身にも、「会社選びは大事だが、自分の人生戦略における戦術に過ぎないから”自分株式会社”の理念・ビジョンをしっかり設定した上で、業務の目標設定しよう!」という考えで接しているので上記の考え方もすっと入ってきましたが、ここまで言語化、図式化できていなかったので非常に学びになりました。新卒で入社し、関係性のループの中で悩み、問い直し、転職し、自律性のループと関係性のループをつなげようと模索している現状の自分を改めてメタ認知できました。

カオスなこれからの時代、より一層関係性のループと自律性のループの双方を捉え、つなげていくことで自分にも企業にも社会にもWIN-WINを築いていくことが幸せなキャリアを歩む上で重要そうですね。

*このセッションでは千葉直子さんが下記の本を紹介されていました。

***グループワークにおける問い***
【自分を客観視するワーク】
自律性と関係性のバランスはどうか?
期待に応えるように地に足をついた努力はできているか?
自分を見失わないよう目的を明確に定めているか?
***個人ワークにおける問い***
【キャリアの目的を見出すワーク】
自分の好きな言葉を5つ書き、無理やり一つの文章にする。

ちなみに僕は個人ワークで「コトに向かう・大欲・森羅万象・思いやり・まっすぐ」の5つを挙げ、「私は森羅万象の法則を見出し、大欲を満たすためにまっすぐ思いやりをもってコトに向かいます」という文章を作りました。ほぼほぼ設定しているありたい姿と同値になりました。まだありたい姿や成したいことを仮設定(常にβ版)していない方はやられてみてもいいかもしれません。

ど真ん中のキャリアを歩き、人に与え、困難を克服するコツは?

理論を知り、他者と対話し、自分を知り、診断もいただき、至れり尽くせりの3時間コンテンツでしたが、この究極の問いの答えはシンプルでした。

自分の機嫌を自分で取る!!!!
自分で自分が生きやすい環境を作りだす!!

ぐうの音もでません。おっしゃる通りだと思います。

これは精神論ではなく、1970年代以降に延べ30,000人以上のドイツ・ハイデルベルク市域住民において展開されてきたコホート研究、所謂”ハイデルベルク研究”が明らかにしたことであります。

垂水さん①-5

一言で言うと、高い自立性を持って自分の機嫌を自分で取る人が精神的にも身体的にも健康でいられるということ。

7つの習慣でも言われますが、インサイドアウト。影響を受けるのではなく、影響を与えることを意識するのが大切そうです。

明日から、いや今日からこのスタンスは大事にします。

垂水さん①-7

まとめ

これからの時代の幸せなキャリアとはなにか考え、その中で「成長とはなにか?」「自分の幸せはなにか?」に向き合う大変有意義なコンテンツでした。

垂水さんはカール・ヒルティの下記の言葉でまとめられていました。

自分の仕事に我を忘れて、完全に没頭できる人が、最も幸福である

今後も目の前の仕事を通じて関係性のループと自律性のループを高い視点で高速回転していきたいと思います。

それではよいGWをお過ごしください!!!



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