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ABEJA公式マガジン

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#AI

執行役員が分析、これからのABEJAで輝ける人材とは

経営課題の整理から採用のサポート、提案書のテンプレートの改善、業界動向のリサーチまで──。さまざまなメンバーを巻き込みながら、領域横断で「ABEJAにおける重要な課題の解決」に向き合い続けているのが、執行役員経営戦略統括部長を務める木下正文です。 今回はその仕事柄、ABEJA全体を俯瞰して見ている木下の視点から、ABEJAで働くメンバーの共通点やこれからABEJAで輝ける人材について分析してもらいました。 部署横断で会社の重要課題に向き合い続ける—— 木下さんの役職は「経

専門領域を融合し、チームで経営者の課題を解いていく——少数精鋭の専門家集団・ABEJA CEO室とは

日本を代表する企業の経営者の課題を一緒に解いていくことで、ABEJAにおいて強固な事業基盤を作っていく——。そのようなプロジェクトを推進してきたのが、「CEO室」です。 このCEO室には、過去にABEJAでCOOやCFOなどの役職を歴任してきた執行役員の外木(CEO室長)を筆頭に、さまざまな専門領域を持ったメンバーが集結しています。 CEO室はどのような役割を担う組織であり、実際にどのようにお客様と関わっているのか。室長を務める外木にその全体像を聞きました。 当事者とし

AIの社会実装には“リベラルアーツ”が不可欠、ABEJAが「テクノプレナーシップ」を重要視する理由

「イノベーションで世界を変える」というビジョンの下、ABEJAでは最先端のテクノロジーを用いてさまざまな企業のデジタル変革に伴走してきました。 代表取締役CEOの岡田陽介が「ABEJA Platform」のアイディアを思い描いたのは、ABEJAを立ち上げた2012年のこと。それから約10年、軌道修正をしながら研究開発を続けてきた技術と培ってきた仕組みは、ABEJAの強みにもなっています。 前回は岡田に「ABEJAの歩みと展望」について語ってもらいましたが、今回のテーマはA

「ゆたかな世界を、実装する」──創業から10年、ABEJAのこれまでとこれから

「ゆたかな世界を、実装する」を理念に掲げ、「人とAIの協調」の実現に向けて事業を展開してきたABEJA。事業の基盤である「ABEJA Platform」は、2012年の創業初期より代表取締役CEOの岡田陽介が構想し、研究開発を行ってきたものです。 ABEJAはこの10年間、どのような道を歩んできたのか。創業の背景や現在に至るまでの変遷、今後の展望などについて創業者でもある岡田に聞きました。 コンピュータに惹かれた小学生時代、一度目の起業ではビジネス感覚の重要性を痛感──

リサーチャーの僕が考える、ものづくりで大事なこと

なにかを思いつくと、おにぎりを握るかのように、ちゃっちゃと何かを作っていく。ABEJAのリサーチャー・藤本敬介さんを一言で紹介するなら、そんな感じです。 なぜそんなに「作る」に壁がないんですか? 藤本さんのアタマの中を少しだけのぞかせてもらいました。 思いついたら作り始める藤本さんですが、コンピュータで何かを作ったのは、小学生のころだったそうです。 藤本:『天文ガイド』って知ってます?小学生時代の僕の愛読雑誌です。オリオン座やM42、アンドロメダ星雲のグラビアがどーん

プロダクト開発は、失敗からいかに学ぶかだ。

ABEJAのインフラエンジニア、村主壮悟さん。2020年秋から全社レベルのリモート態勢を採っているABEJAで「リモート社員」の草分け的存在です。 入社以来あしかけ5年近く、ビジネス向け機械学習の開発プラットフォーム「ABEJA Platform」にたずさわってきました。 「先行例がないなかでの開発は模索続きでした。プロダクトの開発って、そもそも、うまくいくことなんてほとんどない。だから、うまくいかない中でいかに学ぶかだと思うんですよね」 村主さんの語る「失敗」の価値。

心地よいところに留まらない。

話を聞いたらいろいろ出てきそう。ABEJAにはそう思わせる人たちがいます。何が好きで、どんなことが大事だと思っているのか。そんなことを聞き書きしていきます。 米マイクロソフトでベンチャー支援プログラムの設立と運営に携わり、その後、AIの学習用データを扱うベンチャー企業に飛び込んだアヤ・ズークさん。今春からABEJAに参画しました。 検索エンジンやAIの学習用データ作りなど、新しい技術を社会にどう定着させてきたのか。その最前線で見えた風景を語ってもらいました。 ズーク:6

私たちは、人が自由になれる「物語」を届けたい。【5000人の節目に】

2020年3月7日、Torusのnoteフォロワーが5000人を超えました。 2019年7月のキックオフから8カ月余。 週1本出せるか出せないかのペースで続けている零細オウンドメディアで、これだけの読者とつながれるとは、始めたころは想像もつきませんでした。 この節目に、Torusが伝えてきたことを改めて振り返りたいと思います。 「テクノロジー化する時代に、あえて人を見る」というコンセプトで始めたものの、最初からはっきりとしたイメージがあった訳ではありません。

AI化で「製造」される問題、「発見」される問題。

医療の分野でも、AIモデルが考えられないスピードで開発され、精度も高くなり、応用の範囲も広くなっています。 そこから様々な恩恵を受ける一方、課題も生まれてきます。ABEJAで医療AIのプロジェクトに関わる木下正文はこう言います。 「1つは、今まで隠れていた問題が発見される、もしくは今まで存在していた問題がよりシビアになるというケース。もう1つはAIを導入したことで新たな問題が発生するケース」 どういうことなのでしょうか。解説をまとめました。 木下:医療を国という視点で

「治す」がゴールじゃない医療もある。患者が幸せになるテクノロジーの使い方

医療現場にも、診断や治療支援のための機器にAIが導入されるようになりました。 一方で、それが医療のあり方や、患者と医療従事者との関係、ひいては社会や私たちの生き方にどんな影響や変化をもたらすのでしょうか。 AIを活用した医療機器を開発するアイリスCEOで医師の沖山翔氏が、医療AIの現在と未来について解説します。 AIがカバーするから放射線科医はいなくてもいい?沖山氏:現在、医療の世界で最もAI技術が応用されているのがCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(コンピュータ

目指せキッザニア!「子どもにAI開発の楽しさを届けたい」大人たちの本気を見てくれ

2019年8月。夏休みも終わりにさしかかったある日、未来のAI人材を育むイベント「AI FOR KIDS」が東京都・港区のオフィスで開かれた。AIについて知識はないけれど、ちょっと興味がある。そんな小中学生たちが集まった。 この日は、AIに学ばせるためのデータを集め、学習させて、AIをLINE botに実装するまでをひと通り体験できるプログラムが組まれた。 プログラミング経験がなくても大丈夫。キッズたちの誰もが「AIモデルの開発者」になれるのだ。 まずは、AIモデルのラ

AIベンチャーの海外進出。ミス連発の私に上司が教えてくれた「コケて学べ」

社員数十人のベンチャーでも、海外で成功できるのか。私が転職したAIベンチャー企業「ABEJA」は2017年に、初めて海外へ進出しました。国内事業すら安定していない状態で、かつ転職間もない私がまさかの海外法人立ち上げの担当に。 人脈、経験、英語力、全部ゼロ。シンガポールに単身乗り込んだ上司と、東京に残った私で試行錯誤で仲間を増やし、結果を出すまでの2年。ベンチャー企業による海外展開の「リアル」を伝えていきます。 ありえないミスを連発2017年4月には上司で海外担当役員の外木

社会問題にもなったAIのバイアスはなぜ起きる? リサーチャーが解説

人間の勘や経験値に頼っていたことを、AIに任せる動きが広がっています。一方、アルゴリズムによるバイアス(偏り)のせいで、人種、性差別などにつながる事態も起きています。 人間社会のバイアスが、なぜAIにも反映されてしまうのか。 「機械学習は集められたデータセットが『世界』のすべて。集めやすい、すなわちマジョリティのデータが優先されやすい構造になっているのが一因」 AIの研究開発に携わるリサーチャー・白川達也はそう言います。詳しく解説してもらいました。 AIのバイアスがも

人脈・経験・英語力ゼロで、まさかの海外進出担当。AIベンチャーの「泥臭い」リアル

私は今、ディープラーニングを手がけるベンチャー企業、ABEJAで海外事業を担当しています。 ABEJAは2017年、初めてシンガポールに海外進出したのですが、それは上司と、入社間もないヒラ社員の私が2人だけで立ち上げたものでした。この2年間で、数えきれないほどの失敗やドタバタを繰り返す一方で、大きな成果を得ることもできました。 人脈、経験、英語力、いずれもゼロの状態から、上司や仲間とどうやって市場を開拓し、事業・組織を成長させていったのか。私だからこそ伝えられる「リアル