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ABEJA公式マガジン

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株式会社ABEJAの公式マガジンです。
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記事一覧

執行役員が分析、これからのABEJAで輝ける人材とは

経営課題の整理から採用のサポート、提案書のテンプレートの改善、業界動向のリサーチまで──。さまざまなメンバーを巻き込みながら、領域横断で「ABEJAにおける重要な課題の解決」に向き合い続けているのが、執行役員経営戦略統括部長を務める木下正文です。 今回はその仕事柄、ABEJA全体を俯瞰して見ている木下の視点から、ABEJAで働くメンバーの共通点やこれからABEJAで輝ける人材について分析してもらいました。 部署横断で会社の重要課題に向き合い続ける—— 木下さんの役職は「経

しっかりと「事業に寄り添う」。CFOに聞く、ABEJAのコーポレート部門が大切にする考え方

ABEJAの取締役CFOとして、コーポレート部門を統括する英(はなぶさ)。証券会社に約10年間勤務した後、ITベンチャー企業でのCFO職を経て、2021年11月にABEJAに参画。CFOの立場から、事業成長や組織体制の強化を推進してきました。 そんな英が重要視しているのが「事業に寄り添う」という考え方です。自身が会社の下地となるルールや仕組みを作るにあたって「事業の成長を妨げない」ことを大切にしているだけでなく、チーム内でも事業部のメンバーと積極的にコミュニケーションをとる

「テクノロジーの社会実装」にピュアに向き合う集団ーーCOOが語るABEJAでの仕事とこれからの会社像

ヤフーやリクルートといった日本を代表するメガベンチャーを経て、2020年9月にABEJAに加わった小間。同年12月からCOOとしてABEJAの事業と組織の成長を牽引してきました。 データ戦略のプロフェッショナルとしてIT業界で腕を磨いてきた小間が、なぜ新たな挑戦の場所としてABEJAを選んだのか。入社から約2年半の間にどのような役割を担い、これからABEJAをどのような会社にしたいと考えているのか。小間の視点からABEJAについて語ってもらいました。 ABEJAを選んだ4

専門領域を融合し、チームで経営者の課題を解いていく——少数精鋭の専門家集団・ABEJA CEO室とは

日本を代表する企業の経営者の課題を一緒に解いていくことで、ABEJAにおいて強固な事業基盤を作っていく——。そのようなプロジェクトを推進してきたのが、「CEO室」です。 このCEO室には、過去にABEJAでCOOやCFOなどの役職を歴任してきた執行役員の外木(CEO室長)を筆頭に、さまざまな専門領域を持ったメンバーが集結しています。 CEO室はどのような役割を担う組織であり、実際にどのようにお客様と関わっているのか。室長を務める外木にその全体像を聞きました。 当事者とし

AIの社会実装には“リベラルアーツ”が不可欠、ABEJAが「テクノプレナーシップ」を重要視する理由

「イノベーションで世界を変える」というビジョンの下、ABEJAでは最先端のテクノロジーを用いてさまざまな企業のデジタル変革に伴走してきました。 代表取締役CEOの岡田陽介が「ABEJA Platform」のアイディアを思い描いたのは、ABEJAを立ち上げた2012年のこと。それから約10年、軌道修正をしながら研究開発を続けてきた技術と培ってきた仕組みは、ABEJAの強みにもなっています。 前回は岡田に「ABEJAの歩みと展望」について語ってもらいましたが、今回のテーマはA

「ゆたかな世界を、実装する」──創業から10年、ABEJAのこれまでとこれから

「ゆたかな世界を、実装する」を理念に掲げ、「人とAIの協調」の実現に向けて事業を展開してきたABEJA。事業の基盤である「ABEJA Platform」は、2012年の創業初期より代表取締役CEOの岡田陽介が構想し、研究開発を行ってきたものです。 ABEJAはこの10年間、どのような道を歩んできたのか。創業の背景や現在に至るまでの変遷、今後の展望などについて創業者でもある岡田に聞きました。 コンピュータに惹かれた小学生時代、一度目の起業ではビジネス感覚の重要性を痛感──

お客様の「困った」をどう引き出す?新卒社員はこう動いた。

インターンを経て、2021年春、新卒でABEJAに入社した栗林さん。 事業開発や他社との協業、既存サービスのマーケティングを担当しながら、顧客の課題の引き出し方、向き合い方、アプローチの仕方を模索してきました。 入社から1年、なにか見えたものはありますか? これまでの取り組みを中心に語ってもらいました。 インターンで見た風景栗林さんとABEJAの縁は、大学院時代のインターンが始まりです。エンジニアリングとビジネスの両方の思考を持つメンバーの姿が印象的だったと振り返ります

リサーチャーの僕が考える、ものづくりで大事なこと

なにかを思いつくと、おにぎりを握るかのように、ちゃっちゃと何かを作っていく。ABEJAのリサーチャー・藤本敬介さんを一言で紹介するなら、そんな感じです。 なぜそんなに「作る」に壁がないんですか? 藤本さんのアタマの中を少しだけのぞかせてもらいました。 思いついたら作り始める藤本さんですが、コンピュータで何かを作ったのは、小学生のころだったそうです。 藤本:『天文ガイド』って知ってます?小学生時代の僕の愛読雑誌です。オリオン座やM42、アンドロメダ星雲のグラビアがどーん

プロダクト開発は、失敗からいかに学ぶかだ。

ABEJAのインフラエンジニア、村主壮悟さん。2020年秋から全社レベルのリモート態勢を採っているABEJAで「リモート社員」の草分け的存在です。 入社以来あしかけ5年近く、ビジネス向け機械学習の開発プラットフォーム「ABEJA Platform」にたずさわってきました。 「先行例がないなかでの開発は模索続きでした。プロダクトの開発って、そもそも、うまくいくことなんてほとんどない。だから、うまくいかない中でいかに学ぶかだと思うんですよね」 村主さんの語る「失敗」の価値。

美学者・伊藤亜紗が考える「偶然の価値」

目が見える人は情報の大半を視覚から得ていると言われます。では、目が見えない人たちは世界をどのように認識しているのでしょうか。 本人ですら、いわく言い難いその感覚を、美学者の伊藤亜紗さんは当事者との対話から探り、自著「目の見えない人は世界をどう見ているのか」で、見るという行為そのものを揺るがしました。 伊藤さんは「雲が流れゆくのを淡々と眺めるように、身体に何が起こるかを淡々と見ていく」と言います。 身体を通じて見えてきた「世界の別の顔」とは。 見えない世界の「見え方」伊

心地よいところに留まらない。

話を聞いたらいろいろ出てきそう。ABEJAにはそう思わせる人たちがいます。何が好きで、どんなことが大事だと思っているのか。そんなことを聞き書きしていきます。 米マイクロソフトでベンチャー支援プログラムの設立と運営に携わり、その後、AIの学習用データを扱うベンチャー企業に飛び込んだアヤ・ズークさん。今春からABEJAに参画しました。 検索エンジンやAIの学習用データ作りなど、新しい技術を社会にどう定着させてきたのか。その最前線で見えた風景を語ってもらいました。 ズーク:6

善から分泌される悪。

福岡・博多湾を臨む米軍ハウスに暮らす哲学者、古賀徹さん。 理性がときに暴力性を帯びる問題を、日本社会の事象や自身の人生から考察した「理性の暴力 日本社会の病理学」の著者です。 古賀さんは、「多数派の人たちが『これが善だ』と思っているところから『悪』は汗のように分泌されてくる」といいます。 「労働も、生産も、医療も、防災も、防衛も、ありとあらゆるものが高度に理性化されている。にもかかわらずそこには意図せざる暴力がなぜか湧き出てくるのである」(『理性の暴力』から) 自著と

手話は描写力にすぐれた少数派の言語。その豊かな世界。

「見る言語」を使って暮らしている人たちがいます。 見たものを生き生きと伝える描写力に長けた「手話」を母語とする人たち。圧倒的多数を占める「話す言語」と地続きでありながら、大きく異なる文化や規範、慣習の中で生きています。 ふたつの言語世界をともに知る、ろう学校・明晴学園の元理事長でジャーナリストの斉藤道雄さんに話を聞きました。 聞き手は、ろう者を親にもつCODA(コーダ)で、ライターの五十嵐大さん。 豊潤で奥深い「見る言語」――手話の世界をのぞいてみました。 「描写す

「共犯」と「正しさ」は両立できるのか?

日本と中国で共同製作された映画『コンプリシティ 優しい共犯』。 2018年に完成したものの、日本では上映先が決まらないまま、トロント・ベルリン・釜山など数々の国際映画祭に出品。高い評価を得て、2020年、日本でも上映が始まった。 「『法』よりも『情』を優先してしまう瞬間が、人間にはある」。監督をつとめた近浦啓さんはいう。 社会問題として取り上げられることが多い技能実習生制度を背景に、近浦さんが表現したかったヒューマニズムとは。 <あらすじ> 中国 河南省から技能実習生