見出し画像

個の時代に会社が果たすべき役割とは

こんにちは。2021年がスタートしました。今回のお話は株式会社バレンサーの代表としての意見よりももう少し個人的なつぶやき寄りなのでnoteにて寄稿させていただくのが良いかなと思い、こちらに書きます。(そんなに細かいキャラ設定をしていないから公式ブログでもいいんですが一応)

2020年12月末日に時代は土の時代から風の時代になった。

今までまことしやかに言われていた幸せ像は「お金」を持っている、「所有」している事だった。高級ブランドを持ち、高級車に乗り、マイホームを購入していることが羨ましい、憧れだった。しかし、緩やかに価値観は変化を続けて時代は所有しない、お金に変わる価値観へと強さを増していくことになるだろう。そして会社という場所も形を変えていくことになる。では会社はこれからどうあるべきなのか?を改めて考えたい。

個の時代に会社が果たすべき役割とは

結論としてはエージェント、プロデューサー、ディレクター、リスクマネジメントという「機能」になると考えています。

TVだけでなくあらゆるメディアが限られた特定の人や会社の権利だったものから個人に解放され、個人でも発信する場所が持てることで会社という場所を仲介する必要がなくなりつつある。会社でないと叶えられないことは段々と減少している。資金がなくても個人が無料でメディアを持てる時代。

今後、個の時代の会社の役割を想像しやすいのが、タレントが所属する芸能事務所だと思っている。タレントの強みを磨き、客観的に分析して売り込み方を考え戦略的に露出させることでタレントとしての商品価値を最大化させるのが事務所の役割。
俳優は演じることが仕事だし、お笑い芸人は面白いネタを考えて披露することが仕事。タレント自身のタレント性を高めるための行為に時間を投下できるということはタレントしての競争の激しさ、放置するとすぐに陳腐化してしまう娯楽産業の寿命の短さがゆえに非常にメリットである。

個の時代に会社も個人も良い形とはどんな形だろうか。

構成要素をシンプルに分類すると以下の3つになる。


①個人としてのタレント性(代替されにくいスキルや能力、キャラクター)
②価値を最大化するプロデュース力
③法的リスクから身を守るリスクマネジメント

全てを個人が持ち合わせて完結できるならば会社は不要になる。

しかし、実際はそうはいかない。

タレント個人が自分の価値を値付けして、自分でパフォーマンスをする時、思うような値付けをしにくい。

研修の講師が直接売り込むと講師という教える立場なのに値交渉をするという立場の違うことを同じ一人が行うと違和感が出やすい。また、WEBデザイナーや動画制作者が直接売り込むと直接手を動かすひとだから依頼する側に強く言われてしまうと断りにくく安請けしたり、泣き寝入りすることが多くなる。

最近は増えてきたスキルを切り売りするスキルシェアのプラットフォーム。この場合は個人のスキルを簡単に売れる分低価格になりやすく、リスクマネジメントはプラットフォームが行うためさらに分配は減少する。利用する企業としても見極めが難しく事故を恐れてなかなか利用は難しいところ。魅せ方など表現の場がフォーマットされているのでプロデュースも容易ではない。

基本的にクリエイティブなどの制作をする人とプロデュース・ディレクションする人は分ける方が良い。価値をちゃんと伝えられて業務を最適化できるので結果的にクライアントも喜んでいただける結果となる。

また、仮にプロデュース能力が高く、制作という業務特化ではなく課題解決型の提案の中に制作という業務もできるデザイナーがいたとする。その場合は①、②を自力で行えるためリスクマネジメントだけを外注する形で会社という機能を使うまたは個人で弁護士を雇うなどの形になる。流石に法務も自分でこなせるデザイナーはいないだろう。
もっと言えばこの例になるとアートディレクターという仕事の要素が入るため、やはりアートディレクターとデザイナーの分業の形が多いと思われる。

もちろん会社の役割はこれだけだ!というわけではないし業種業態によってはもう少し付随する機能もたくさんあると思う。

ここで伝えたかったことは
・個の時代に備えた会社づくりを行おう
・個人も短絡的に考えず、もう少し価値を俯瞰してみないとスキルの安売り競争に自ら入ることになる
ということ。

「個の時代になったら会社っていらないよね?」「個人間の取引だけになるから会社辞めよう、スキルを磨こう!」であったり、会社を経営する側の人は先々の存在価値がどこにあるのか?と頭を抱えたり、そんな個の時代なんてすぐ来るものでもないから考える必要ないだろうと漠然と他人事に捉えて何も手を打たぬまま一気に時代の潮目が変化するときに無防備状態ということにもなり兼ねない。

時代に備えて、グラデーション形式で会社の形を変化させて、時代の潮目を捉えて良い波に乗る。変える必要がないところはしっかりと存続させ続けて”らしさ”を磨き上げること。この辺りを戦略的に取り組んでいくことが必要だと感じています。


●弊社、株式会社バレンサーは組織づくり、WEB制作やネットショップ制作、SNSを中心としたマーケティングを一社完結で行うデザインコンサルティングファームです。(とはいうものの非常に親やすい人たちの集まり)

組織DXや事業承継、WEBシステムを必要とする事業開発などこんなこと誰に相談したら良いんだっけ?という段階でご相談いただくと良いかと思いますのでお気軽にお声かけくださいね。


●WEBデザイナー、エンジニア、イラストレーター、プロダクトデザイナーなどクリエイターの方々は弊社と仕事するとやり易いと言っていただけますので一度興味があればHPまたはTwitter、Facebookからメッセージいただければ嬉しいです。

2021年もよろしくお願いします。

↓ここにも似たようなことは書いてあるので参考まで

↓「個の時代」というキーワードで常に上位の記事


いいなと思ったら応援しよう!