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【中学受験】中学受験の向き合い方

長い夏休みが終わったと思ったらもう10月。ついこの間までは「暑い暑い!」と言っていたのに、早いですね。
中学受験を予定しているお子さんはさらに本格化してくるころではないでしょうか
中学受験は、子どもの可能性を伸ばしたり、私立独自の授業が受けれたりといったメリットがある一方で、「勉強が嫌いになる」「自信をなくしてしまう」「親子関係の悪化」などデメリットもあります。

様々な情報があふれている現在、子どもに必要な情報を見極めるのは大変なこと。初めての受験であればなおさらですね。
こちらのブログでは、中学受験指導33年の経験から見えてきた子どもへの向き合い方やコツを随時お伝えしていきます。

中学受験は上手に活用すればとても有意義な経験となります。せっかくチャレンジするのだから、有効に活用したいもの。皆様にとって中学受験が良い経験となることを願っています。

受験はゴールではありません

いきなりですが、中学受験を控えた親御さんの意識として「何とか合格を手にすれば」という考えをお持ちの方が多いと感じます。

当然のことなのですが、勉強は中学受験の期間だけではありません。

合格に近づけたいと子どもを叱りがむしゃらに勉強をさせるのは、先々でつまづく可能性が高くなります。子どもの性格や状態などからできる許容量を見定め、必要な個所を絞ってやることが大切です。

受験で精根使い果たし、伸びきったゴムのようになってしまっては元も子もありません。
「入学後の生活」を視点に入れて受験生活を送ることが大切なのです。

大手塾の宿題が「多すぎる」問題

大手塾の課題が多くて嫌になってしまう子がいます。
「やらせるべきでしょうか」
「また、そのような場合はどうしたらよいのでしょうか」
このような質問も多くいただきます。

「やらせるべきか」についてですが、無理してまでやらせる必要はありません。
仮に10やることで、心に負担をかけて辛くなるのであれば、6でも納得して前向きにできた方が長い目で見た時に伸びます。

「どのようにしたらよいか」については、塾の先生に事情を知らせしておくことをお勧めします。
大人数の塾では一人ひとりの事情をうかがわないので、宿題をやっていないのは「さぼったのか」「やれなかったのか」がわかりません。

例えば、『宿題を全てやらせたいのですが、定着する問題もやらせたいと思っていて時間がありません。すでに解ける問題や難し過ぎる部分は抜いて子どもに合わせた内容を選んで勉強させようと思います』
と親から一言伝えておきましょう。

もし、「宿題をやらない子がいると全体の士気が下がるので困る」と言われたら、
『無理にやらせて受験(勉強)が嫌になってしまうよりも、半分でも前向きにできるようにさせたい』
とお話すればご納得いただけるのではないかと思います。

勉強は塾のためではなく、本来は合格のため・子どものための勉強ですから。

自信をつけさせよう

学習効果を上げるために「自信を持って取り組むこと」はとても大切です。
多すぎる課題を嫌々片付ける、レベルの高い問題をやらされ続けると、心が疲れ、次第に「自分はダメなんだ・・・」と自信を無くしていきます。

また、ただ解くのと、正解を出す作業は同じようで違います。
ただ解いてているだけでは身に付きませんし勉強がノルマになってしまいます。
テストでは正解が全て。正解を出すための取り組み方・学び方・心構えを身に着けていくことが大切です。
言われるがままに課題をこなし、とりあえず目の前の問題をクリアしておけばいいや、という気持ちでは結果に至りません。

自信をつけるおススメの方法

その子のレベルに合った問題を厳選します。繰り返し解いて定着を図り、確実に解ける問題を増やしていきます。

定着した問題を今度はテスト形式で解きます。これは弊塾(あべけん)で実際に行っている方法ですが、最初はミスがあっても徐々に点数は上がっていきます。そして満点が取れたら「やったね!!!」と喜びを共有します。
「できた!!」という成功体験が自信につながります。
 
確かに課題は多くやれたらいいですし、難しい問題も解けたらいい・・・。
だけど、子どもは機械ではありません。そのうちに疲れてしまいます。
そして勉強がうんざりになってしまいます。
そのようなことがないように、お子さんに合った問題を選び長い目で見て自信を伸ばせるように仕向けてあげてくださいね

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