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夏休みの効果的な学習•過ごし方④ 「英作文」=「和文和訳」+「英借文」

さて、8月中旬、コロナ禍に重ねて災害級の「猛暑」に見舞われる愛知県は名古屋市でございます。「38℃」とか「39℃」はダメです(笑)人が普通に生活できる気温じゃないです。

とにかく皆さん、「熱中症」に注意。こまめな水分補給と涼しい環境で過ごすことを徹底してください。特に「部活動」の際には要注意ですよ!

ご存知ない方のために言いますと、名古屋の気候を一言で言えば、「夏、チョー蒸し暑くって、冬、「伊吹おろし」でチョー寒い」という過酷な環境です(笑)濃尾平野の宿命なんでしょうね…。

このような厳しい環境の中で、せっせと「モノづくり」に励むのが、倹約家で堅実な愛知県民なのです。

コロナ禍が落ち着いたら、一度お越しください!


今日のテーマ説明

さて今日は、「特定のテーマ」と「参考書・問題集一冊」をセットでお伝えする企画の第四弾。

グローバル化の進展が特に著しい昨今において、「今後の人生を豊かにする」ためにも、是非ともやっておいた方が良い、というか「やらねばならい」というのが正確ではないか、と最近強く思う「英語学習」について。

前回の「英語長文読解」のお話の「続き」です。

今回は、「英語で表現する」ということに注目して、「英作文」のお話をしたいと思います!!


導入―英作文の勉強って日頃何してる?

さて、まずは初歩の初歩。「英作文の勉強って日頃何してる?」というところからお話しましょう!

皆さん、日頃は「英作文」の勉強って何してますか?というか、きちんと体系的に学習していますか?💦

しばしば聞くのが、

学校の「英語表現」のテキストを定期テスト対策で考査直前だけやる
問題演習で出て来たものを覚えるようにしている

とかいうのが良い方で、

学校・予備校でもらった構文集をコツコツやっている
学校・予備校で使っている英作文のテキストをまるまる復習している

なんて方は、もう「拍手喝采したい優等生!!」というのが生徒達と関わって感じている印象です。

さてさて、これらの事例を確認した上で問いたいのは、

「英借文」するためのデータストックは大丈夫?
② 英作文をする際のアタマの使い方=思考回路は理解できていますか?

ということ!これが今日のお話のカギです!!


① まずは「英借文」が大事です!

さて、河合塾の超のつく大御所である小林功先生の著作に『これが英作文―「英借文」から始まる英作文の学習』(河合出版)というものがあります。

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この題名にもあるように、

英作文は英借文

というのが、古くからある「英作文学習の格言」です!

この格言は常に意識すべき、示唆に富んだもの。

なぜなら、「前提となる「知識の引き出し」が無ければ、“外国語”としての英語で自分の表現したいことは満足に表現できない」からです。

つまり、「アイツ天才!」と言われて、みんなが賢いと思っている人は、英語の文章を「パッとヒラメいている」のではく、「自分の英文データストックから、最適な文を上手に参照している」と言ったほうが正確。

だから、「英借文」をするためにも、汎用性の高い英文をストックするということは積極的に実践すべきです。

具体的なオススメ参考書はまた次回にしますが、英作文のテキストの定期的な復習というのは、まずまず合理的なものだと思います。

構文集」の類については、「その種類≒執筆目的」によっては遠回りなこともあり注意が必要です。


② 「和文和訳」もとても大事!

次に、導入のまとめの②で示した「英作文をする際のアタマの使い方」とは具体的にどういうものなのか?これが今日のメインテーマです!

それは、必ず「和文和訳」をしてから実際の英作文に取り掛かる、という意識があるかということ!

では「和文和訳」とは何か?ちょっとここで以下の問題文を参照。

デパートでバッグを取られた女性が、今、警察に事情聴取されている。(日本女子大 改題)

さて皆さん。「事情聴取」って表現を英語長文や英作文で練習した人っていますかね?(笑)

統計的な裏付けはないけど、おそらく限りなく0に近いかと。

「事情聴取」という「不穏」な表現はできれば英語はもちろん日本語でも表現したくないですもんね。

そう。つまり、日本の「大学入試」としては、出題者は「事情聴取」の英語での表現を知っているかではない点を聞きたいとなるワケですよ。

だから、①で説明した「英借文」といっても、「無数に英文・英単語をストックしてくれ!」ということではないということになるんです。

ここで登場するのが「和文和訳」という概念です!「問題文の日本語を意味が変わってしまわぬように注意して咀嚼し、「英借文」できる簡単な日本語に読み替える」ということです。

例えば、先ほどの「事情聴取」で行くならば、

questioning (尋問・取り調べ)

という表現を知っているかというよりも、

警察が事件の状況を詳しく質問/聞き取りすること

とか、

警察が女性に事件の状況を詳しく説明させること

とかって説明的な日本語に読み替えるのが先決です!

これらの表現なら、みんなが勉強してきた「英借文」レベルの英文で対応出来そうな気がしてきませんか~?^^

ほらほら、「question 人 about 事柄」とか「explain 事柄 to 人」とかって言ったような、中学生でも知っている単語を使って、高校生らしい少しだけレベルアップしたコロケーションで表現できそうじゃない?

ということで、英作文のコツと学習上のポイントは、

「和文和訳」の方法を学ぶ 
「英借文」のための例文をストックする
演習で「和文和訳」→「英借文」の流れを体得。

ってことになるワケです。

「出てきた英文は全部覚えよう!」という思いはとてもステキですが、それに加えて「日本語自体を言い換える」練習を積むことが、「自分の言いたいことを正確に英語で伝える」ために大事なんですよね!


「和文和訳」練習のおススメはコレ!!

さて、そんなみんなに取り組んで欲しいのがこちら!

灘中学・高等学校英語科教諭として長年第一線で活躍していらっしゃる「キムタツ」こと木村達哉先生の『熱血教師キムタツの東大英語基礎力マスター Vol.6基礎英作文実況講義篇 』(講談社)です。​

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「和文和訳」って、学ぶべき「理論」そのものは比較的単純なので、後はそれを短期間で集中的に実践して経験値を高め、その上で「英借文」の大事さも痛感するっていうのが、とても良い学習の流れだと思っています。

本書はそれを理想的に実現させてくれる一冊。2008年出版と古めの一冊ですが、全く色褪せないどころか、今読んでも「新しい」と思えます!

特長は、

「一週間」という短期間で
「和文和訳」の基本理論を学習し
集中的に練習を積むことが出来、
次の「英借文」練習に最適な一冊に円滑に接続できる

ということです!

本書は「一週間」で出来るように「一日毎」に問題や学ぶべきことを小分けになっています。一日の分量も復習を加味しても現実的です!

よくある「一週間で完成!」みたいなのって、基本その期間じゃマスターできないことが多い。

でも本書は、一週目で「「和文和訳」の理論」をマスターし、二周目では「英借文」用の英文ストックとして完璧にするのも現実的です!

その上で、同じキムタツ先生の参考書で「英借文」に向けたインプットの練習をするための綺麗なラインを描けるのがステキです。

※1 本書だけでは分量的に英文ストックは完成しない。
 (→学参の「目的」・「コンセプト」が違うため。) 
※2 接続する本については、また機会を改めて!


結び

「さあ次は本格的に英作文を勉強しよう!」と思っている皆さん。こちらの『東大英語基礎力マスター 基礎英作文実況講義編』は必修!

「東大」って書いてあるなんて関係ないです!本書は「どんな大学を目指すにしてもやるべき一冊」です!

というか、「大学教育」を受けるって意味では、志望大学なんて関係ないんですよね。とにかく受験勉強とは、「高等教育を学習→学修するに足る基礎学力を身につける」ことに尽き、本書は基礎からわかりやすく丁寧に教えて下さいますので、レベルの心配なぞは不要!!

値段もお手頃でサイフにも優しいので、皆さまぜひ^^

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僕が教えている名古屋市守山区のミュジークガラージュもよろしくです!!

教科を問わずあれこれ私と一緒に勉強しましょう!!!(遠隔授業可)

「音楽スタジオ」でもあるので、名古屋近辺の皆様、ぜひご利用お願いしまーす!^^ 最近、ネット経由の新規登録の会員さんが増えてきました。皆さんもぜひよろしくお願いしますね!!

関西の方は、もうすぐ二学期の授業再開です!また大阪の授業で直接お会いしましょうね。

ではでは~!

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