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社内研修に生かせる本の紹介『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』

社内研修講師をやっていていつも課題に感じること。

「どうしたら社員が効率よく学習出来るのだろうか。」


研修が終わった後、数日から数週間は学習内容を覚えていても、1ヶ月ほど経った後に確認してみると見事に記憶の中から綺麗さっぱり無くなっているということも。。


そのため同じような研修を何度も何度も実施せざるを得ない状況、、あるのではないでしょうか。

当社の研修も例外ではありません。


そこで、社内研修におけるの学習効果と学習効率を上げるべく読んでみたのがこちらの本です。

『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』
心理学の実験を通じて科学的に解説した本。


実験によって科学的に証明された学習法ということで、固定概念に囚われた学習方法を一新してくれそうですね。

期待大です!!

ではこちらの本でおすすめされている学習方法を3つ挙げてみましょう。

① 想起練習
事実や概念を記憶から呼び出す学習方法。
例:テスト、フラッシュカードなど
② 間隔練習
学習の間隔を空ける方法。
例:学習した後にすぐ復習するのではなく、少し忘れたころに間隔を空けて復習する。
③ 交互練習
2つ以上の科目や技術を交互に学ぶ
例:技術Aのみを連続して学ぶのではなく、技術A→技術B→技術A→技術Cと交互に学んでいく。

非常にシンプルですね。

新しいことを学習する時は、同じことを習得するまでやり続けるのではなく、様々な単元を交互に時間を置いて何度も復習する。

復習する際にはテキストを再度するのではなく、テストを使って自分の頭で思い出す努力をする。


また、いずれの学習方法を実践するにしても、下記の原則は覚えておいた方が良いようです。

- 学習はつらい方が定着する。
- 答えを教えられる前に自分の力で解く努力をする。
- "慣れ=習得"と考えずに何度も復習する。


何となくイメージしていただけると思いますが、これまで学校の学習で実践されてきたような、1つの単元が身につくまで集中して行う。テストで間違えないようにすぐにその場で復習する。といった概念が覆される結果になっています。


本日紹介した学習方法は社内研修に取り入れるのに決してハードルの高いものではなく、従来のカリキュラムを少しだけ工夫すればいい内容になっていますよね。


これまでよりも社員の皆さんには学習の負荷をかけることになりますので、あらかじめ本日紹介した原則を伝え、科学的に効果的な学習方法を理解してもらった上で取り組むとさらに効果が上がるようです。


私も早速取り入れてみますね!


その効果が分かり次第、紹介しますね!

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