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一点集中するための「安心」にも色々ある

さて、「時が過ぎるのも忘れて、一つのことに没頭していた」という経験は
誰しも覚えがあると思います。

その集中力がなせるわざというか、集中力のすごさは、よくご存じだと思います。

ところが、歳と共に集中力がなくなってきていることを感じ、逆に子どもの集中力に驚かされることはありませんか?


では、本当に、子どもには集中力があり、大人になると集中力を失ってしまうのか?

確かに「集中することに疲れる」という症状は、年齢の影響としてあるかもしれません。

しかし、大人が集中力に欠ける理由は、2つあるのではないかと、私は考えています。

1つ目は、「好きなこと・楽しいことができていない」

誰でも、趣味の時間は、あっという間に過ぎてしまうのではないでしょうか。つまり、「楽しい!面白い!」と感じることをやっている時間は、あっという間に過ぎてしまいますよね。

最近では、スマートフォンで気軽に動画視聴やゲームができるため、ついつい時間が過ぎてしまった、ということも多いかと思います。

このように、好きなこと・楽しいことに対しては、大人でも集中力が発揮されることは十分に理解できるかと思います。

つまり、大人が集中力に欠けると思っているのは、その集中したい対象に「楽しい!面白い!」と思えていないだけではなないでしょうか。


そして、大人が集中力に欠ける2つ目の理由は、「目の前のことに“安心”して取り組めない」ことにあると私は考えています。

「一点集中するためにはコレが必要」でもお伝えしましたが、集中するためには“安心”が必要です。


つまり、大人になるほど、受取る情報量が多くなったことで、何が正しく何が正しくないのかの判断に迷うことになり、

・他にもやるべきことがあるのでは
・これから手を付けてよいのか?
・違うことから始めた方がよいのでは?

と、今取り組んでいることに対して、“安心”して取組めていない、ということが、集中できない一因なのではないでしょうか。


そして、この“安心”は、「今、取組んでいることが正しい」と思えることも当然含みますが、それ以外の“安心”もあります。

例えば、
・会社は安定しているという“安心”
・生活には困らないという“安心”
・会社に自分の居場所があるという“安心”

などなど、色々な“安心”が考えられます。


つまり、大人が集中力を発揮するためには、
「楽しい!面白い!と思えることに“安心”して取り組める環境を整える」
これが必要なのだと思います。


あなたは、経営を「楽しい!」と思えていますか?
そして、“安心”して経営に取組めていますか?

何より、
社員の方々が「楽しい!面白い!」と思える仕事を与えていますか?
そして、職場に“安心”を提供していますか?

このように言うと、「仕事が楽しい!面白い!訳ない」と言う方もいらっしゃるでしょう。それは何より、ご自身が経営を楽しんでいないからだと思います。


2018年9月25日放送のテレビ東京系列『ガイアの夜明け』でZOZOTOWNの元社長である前澤友作は「楽しめば儲かる」と喝破していました。

ZOZOの人事制度からは、前澤氏の経営に対する考え方には賛同できない部分が多々ありますが、この言葉は真理をついていると感じます。


是非、あなたも、社員の方々と共に「“安心”が行き渡った職場を作り、仕事と経営を楽しむ」ことを考えてみてください。

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