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「業務改善」のその先は?

「業務改善は大事!でも、進まない!なぜ?」でお伝えしたように、経営者であれば、「会社として競争力を保つためには、日々の生産性を上げるための『業務改善』が必要だ」と考えているかと思います。

しかし、なかなか「業務改善」が進まないのが事実ではないでしょうか。

では、どのようにして、「業務改善」を進めていくのか?

結論として、経営者は「業務改善」の“後押し”をする立場であり、「業務改善」をするための“仕掛け”をする必要があります。

その“仕掛け”として、“場作り”や“場を整える”といった、会議体を設けることや、その会議体のルール決めがあります。

そして、最も必要なのが、「改善した、その先を見せること」。つまり、社員が「業務改善」を達成したら、どのような世界が待っているのか?を社員に示す必要があります。

言い変えれば、「何にために改善するのか?」
「改善することによって、何を期待しているのか?」
「改善した後は、どんな仕事をして欲しいのか?」
「改善によって浮かせた時間で、組織として次にどんな仕事に、注力していきたいのか?」

これらを経営者として、きちんと示せない場合、社員は
「残業代が減って生活が困る」
「何も変わらないなら、変える必要がないよね」
「何となくで、『業務改善』と言われてもね」
という状態で、本気で「業務改善」に取りみません。

あなたは、何のために「業務改善」を行いますか?
そして、「業務改善」の先に目指す会社は、どのような会社ですか?

是非、この2つの質問の答えを持って、社員が“主体”なって行う「業務改善」の“後押し”、“仕掛け”作りをして下さい。

「業務改善」が定着している、もしくは、定着し始めた組織は、経営者が

・改善がなぜ大事かを自分の言葉で語っています
・改善が大事であるかをしつこく発信し続けています
・改善に積極的な社員に、激励の言葉をかけています


最後に、「業務改善」は、組織の風土・文化の変革です。すぐに成果が出るものではありません。長年培われた風土・文化が、数か月で変わるはずもありません。

そのため、始めは「成果」を求めるのでなく、まずは「変化」を感じて下さい。

社員の言動の変化
社内の雰囲気の変化

「変化」には気付きにくいものです。

だからこそ、社員・社内を良くを見て下さい。「見てくれている」。そのことが安心感となって、そのうちきっと社員が自主的に動いてくれるようになります。

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