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【ダナン旅行記#2】ダナンの街とミーケービーチ

ダナン観光初日の朝、鳴り響くクラクショの騒がしさが旅の門出に相応しかった。そんな街をタクシーで通り抜け、僕たちはハン市場へと向かった。

ハン市場に着いたは良いもの、一階食品売り場はドリアンと生ゴミの入り混じったキツい臭いに鼻が潰れたような、ひん曲がるような衝撃だった。嗅ぎ慣れない臭いに戸惑い僕たちは逃げるように二階へと階段を登った。

衣服が売られている二階で僕の友人はNIKEハーフパンツやクロックス、メッシのユニフォームを購入。偽物も、東南アジアで買えば本物とはまた違った本物みたいな節はあるだろう。

お店を通る度客引きに声をかけられ、このハン市場で「sorry」と50回以上は言った。結局この旅で合計1000回くらいソーリーと断ったのではないだろうか。

ざっくりと見て周った所でトイレに行きたいS君のためにもひとまずハン市場を出てすぐのカフェに弾丸で入店。これがまた大当たりだったのだ。

この旅を通してNo. 1の美味しさと言っても過言ではないココナッツミルクに遭遇。出会いとは本当に突然である。

カフェで一息着いた後お店を移動し、ベトナム代表料理フォーで腹拵え。味が少しばかり薄めの印象だが、そのあっさりにパンチの聞いた肉がとてつもなく美味しかった。衛生面でお腹を壊すかもしれないと恐れながらも、スープを飲む手が止まらなかった。


腹も満たされた所で、K君希望のCT70コンバースを買いに靴屋へ。日本にはないスマートなモデルについつい購入してしまいそうになるが、お金がない僕は指を咥えて見る止まり。
友達に頼まれたK君も、結局自分の分を買う程かっこ良い代物だった。羨ましいばかりである。

お目当ての靴も買えたところで、僕たちはダナン博物館へ行った。博物館という響きに胸を躍らせたが、日本でいう市民文化センターくらいの広さに少し拍子抜け。しかしベトナム戦争で使われた大砲や当時の新聞など迫力満点の資料には目を奪われた。

ホテルに帰りがてら近くのショッピングモールにてジョリビーのハンバーガーとポテトをおやつにつまむ。

肉が回転しているお店が面白くてつい写真を撮ってしまったのだが、隣には回っていない寿司屋があってこれまた不思議だった。日本のイメージが混乱している光景だ。

慣れない土地に迷いながらもなんとかホテルに到着。遠回りすらも楽しいというのが旅の醍醐味である。

ホテルの前の土地は散らかっていた。初めて見た時は不安になったが、蓋を開ければ工事中だったらしく、僕たちが日本に帰る頃には綺麗に舗装されていた。所得税だけのベトナムでは恐らく自分たちで道を舗装しなくては行けないのだろうけど、見事な仕事ぶりだった。

少々の休憩を終え、僕らはダナン一有名なミーケービーチを目指してホテルを出たのだが、またしても吸い込まれるようにカフェに入った。マンゴーコーヒーという聞き慣れないメニューに好奇心が湧き、頼んでみるとこれまた美味しかった。トロッとした食感にマンゴーの甘味とコーヒーの苦味が絶妙だったのだが、マンゴーラッシー、コーヒーそれぞれには敵わずと言ったところである。

そこからまた少しばかり歩きミーケービーチに辿り着いた。その景色を見た瞬間に僕たち3人の興奮は凄まじかった。僕の思い描いた「海外のビーチ」そのものが広がっていたのだ。僕にとって画面の向こうだった世界が目の前にあった。

先が見えない広すぎるビーチと曇り空、そして人の多さで天国にいるようだった。サラサラと触り心地の良すぎる砂浜が気持ちいい。

ビーチ沿いのお店を見て回ったが、少々値段が弾んでいて入るのは躊躇った。実際は一食2500円くらいなのだが、既にベトナムの物価に慣れ始た僕にはとても高価な食事に思えた。

デカすぎる魚に挨拶もして、ずっと歩いていられる空間だった。

砂浜に置かれたYogibo的な物体が気になって仕方がなく、コロナビール片手に座った。このYogibo的なクッションの中身は発泡スチロールでズッコケタが、海を眺めながら飲むコロナビールは別格だった。

しばらく海を眺めてゆったりと時間を過ごし、タクシーを拾ってナイトマーケットへ。

ぐるぐると回り、結局パッションスムージーとイカ焼きを食べた。

アルコールとドリアンを同時に食べると死に至ると聞いた事があって、何かの間違いでこのドリンクがドリアンスムージーではないかとものすごく心配になったが大丈夫のようだった。慣れない土地では何かと敏感になってしまう。

そして少しばかり湖の周りを散歩しながらホテルに戻ったのだが、ホテルで一息着いたところでS君はこの湖で500000vdnを落とした事に気がついた。日本円で3000円。この地で1番高い紙幣と同時に、気を落としたS君であった。

市場にビーチ、戦争の資料館などダナンの街を堪能した濃い1日だった。

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