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緊張してガチガチになっていることから気づいたこと

長年、緊張に悩んできました。
ピアノを演奏するとき。
人前で話す時。
立ってください、呼吸をしてください、歩いてくださいと指示されたとき等々。

次こそは大丈夫と暗示をかけたり、深呼吸をしたり、過去を振り返ったり、心理学を学んだり、身体の使い方を学んだりしてきました。

変化は沢山ありましたが、緊張しながらもいいパフォーマンスが出来るという所には全然たどり着いていません。

私の学びが浅いから、突き詰めていないからと思って、まだまだ足りないと思って、緊張しやすいという資質?を持つ私は努力をもっとせねばならないと感じてきました。

緊張しやすいことは分かってはいましたが、ピアノ演奏で一番最初に焦ったのは、ショパンのスケルツォ4番を大学時代に舞台で弾いたときでした。

指がどう動いているのか把握できない、まさに、散歩している犬が走り出し自分が引っ張られていてコントロールが効かない、どこに行くか分からない、そんな状態の舞台でした。とにかく鍵盤の上を指が滑って行っててどんどん焦る一方の演奏だったと思います。
今考えても恐ろしい(笑)

人からの期待を勝手に背負い、人が望む自分じゃなきゃいけないとプレッシャーを感じてしまって、緊張しやすくなったのかもしれません。
何かをするときに力を入れ過ぎて、そこからコントロールが効かないことで緊張を生むようになったのかもしれません。

何が原因なのかわからない。でも、心理的な原因なのか、身体の使い方が原因なのか、その原因を取り除くと大丈夫なはず!と思って色々学んできました。

身体の使い方や心理学には色んな発見もあり、自分の考え方や暮らし方がとっても豊かになっていると思います。それはそれでとってもいいんだけど、、、

ある時、緊張している時の状態をよーく観察してみると、

ピアノだったら、指が鍵盤を触っていることへの感覚が弱いことに気づきました。(今更)
人と話す時だったら、足の裏が床に触れている感覚を感じられていない、座った時の椅子の感じを感じられていないことに気づきました。
あれ、全部、自分が感じられていないじゃないか!とふと思ったのです。

緊張していても、指の感触を感じることはできるかもしれない。
緊張していても、座った感触は感じられるかもしれない。

今はただ、感覚を研ぎ澄ますことを練習しています。
今までと違ってピアノが弾きやすくなりました。

人と話す時は、ちょっとまだ、出来てません。でも、きっと焦ってもできるようになるんじゃないかと思います。

もしかしたら、何かを取り除くではなく、本来できることを振り返ると、いい状態が作れるのかも、という気づきはとても新鮮でした!!

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