プロローグ

プロローグ

”秘少石”

それは、科学の発展により、出来た不思議で恐ろしい石。

その力で魔界の扉が開かれた時、人間は、魔法学校を授けられた。

その名も、聖ギャラクシア帝国学園。

この学園だけが、魔法の原理と使用についての実用的な学門、魔法物理学の理解を可能にした。

本来、生物学的には決して理解することの出来ない、科学の延長線上にある学門である。

学園は多くの卒業生を排出し、魔法が蔓延していった。

しかし、便利な魔法はみなが乱用し、世界が崩壊しかけた。

それが、魔物と契約した代償である。

その大惨事を救った物が現れた。

魔法を封印する入れ物が開発されたのである。

無慈悲にも、それは遺伝子の形をしており、
破壊や放置で、宇宙規模の大爆発を起こしてしまう両刃之剣であった。

その為、魔法遺伝子と呼ばれたそれは受精卵に入れられ、魔族が誕生した。

封印したはずの魔法を、皮肉にも彼らだけが使用出来たのだ。

彼らは、魔物との契約で、更により強い魔力を手に入れ、帝国の支配者となった、、、。

目次

前編『水の孤島』


後編『海と雲』


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