見出し画像

生きててよかった【BREAK THE CODE 感想】

INIのファーストアリーナライブツアー、BREAK THE CODEが千秋楽を迎えてから2週間が経つ。キラキラしてて眩しくて楽しくて。あっという間に終わってしまったようにも、夢みたいで遠いことのようにも感じられる最高のツアーだった。




ツアーを通して感じたこと考えたこと沢山あるから、今の気持ちをそのまま全部書きます。






物心ついた頃から嵐ファンの私だけど、嵐のライブには一度も入ることが出来ないまま活動休止を迎えた。嵐の予定と私の予定が全く合わなくて申し込みすらできなかった。応募できても落選、落選、落選。
だから、数多の落選を乗り越えてきた私にとって、推しのライブに行けるということはこの上なく幸せで特別なことなのである。しかも3公演も。当選の文字列見て普通に泣いた。(ちなみに、内2公演は友人の名義)


楽しかったな〜。めちゃくちゃ楽しかった。
大きな会場で我武者羅にパフォーマンスする11人。私の席からは小さく見えたけど(席運皆無どうにかして)、それでも本当にそこにいるんだと感じられる鋭い気迫。その瞬間を取りこぼしたくなくて、夢中になって双眼鏡で追いかけた。



ステージが楽しくて仕方がない!という顔をする西洸人くん。
誰ひとりファンを置いていかない、愛と感謝の木村柾哉くん。
丁寧に言葉を紡いで渡してくれた許豊凡くん。
その一言で会場を魅了する田島将吾くん。
誰よりも会場全体を見渡していた髙塚大夢くん。
洗練されたパフォーマンスを魅せる後藤威尊くん。
夢の舞台に立った、大きな背中の尾崎匠海くん。
溢れんばかりの愛を届けてくれた藤牧京介くん。
優しい顔でファンを見つめる佐野雄大くん。
私の知らない顔を沢山見せてくれた池﨑理人くん。
胸を詰まらせて涙を浮かべる松田迅くん。


どの瞬間を切り取っても、INI最高〜(泣)ってへにょへにょしてしまうくらい愛で溢れたし、今でも思い出したら少し泣いてしまう。



パフォーマンスや演出、ステージの構成やグッズ販売(…)など。話したいことは山ほどあるけど、今回は私の推しである池﨑理人くんが伝えてくれた言葉で特に心に残った2つを皆さんと共有していきたい。
(はっきり覚えているわけではないのでニュアンスで捉えてください)






「MINIの皆さんが生きがいです。」

(12月20日 大阪城ホール)

これについてはめちゃくちゃ記憶が曖昧。でも確かに胸を打たれた感覚はあるので本当にニュアンス…(笑)



私はアイドルに対して生きがいという言葉を使うことに抵抗がある。それは、自分自身に負けたようにも感じるし、アイドルである以前に彼ら彼女らも一人の人間で、勝手に生きがいとしているってことに罪悪感を感じちゃうんだよね。生きてるだけで誰かの期待とか不安とか希望とか、そういう眼差し全部を背負うみたいな。それってめちゃくちゃ苦しい。


自分の人生放置して諦めてるくせに、努力して自分の人生胸張ってる人に対して希望とか憧れとかそういうんじゃなく 生きがい って言うの、本当に失礼な気がする。生きがいってつまり生きる価値や経験を実現できるもので、それってそんな簡単に発していい言葉なのか?とか、もっと自分の努力で掴むべきものだよな…とか。
言葉ひとつに踊らされ過ぎだよ!って言われたらそれはそうなんだけど、伝える手段として『言葉』が全てだから、何が正解なのかわからなくなる。正解なんてないけどね。



でも本人の口から出たこの一言で、その考えが少しだけ許されたような気がした。許されたというか、そういう視点もあるのか〜っていう気づき(?)みたいな。
自分の応援はただ一方通行で、彼の生きがいの一部になっているとかその声が届いているとか、そんなこと考えたこともなくて、ひたすら驚きだった。

アイドルが言う「ちゃんと見えてますよ〜!」「届いてますよ〜!」っていうのは単なるリップサービスだと思い込んで疑わなかったから、本当に見えてるの!?本当に届いてるの!?って。こういう風に思うことも失礼に当たるのかもしれないけど、でもそれ良いね♩って思う。そうやって魅せてくれるのかっこいい。


別に理人のこの挨拶だってもしかしたらリップパサービスかもしれないけど、それでも理人の言葉ってどういう訳か信じてしまう。私が信じたいだけなのかもしれないけど。けどってか、そう。
理人の言葉だけは真っ直ぐそのまま受け取りたい。



なんでもない自分があなたを応援することを肯定してくれてありがとうって、今はまだそんな自己肯定感の欠片もない発言しかできないけど。


池﨑理人くん大好き(はい)。





「僕は疲れたら休んでいいって言葉がすごく素敵な言葉だと思ってます。逃げてもいいんですよ。人生において逃げるという選択肢は悪いことじゃないと思っていて。」

(1月7日 日本武道館)

Runawayの曲振りで確かに伝えてくれた言葉。


彼の好きなところは何処かと聞かれて1つ挙げるとするならば、迷いなく『レミフラを初めて聴いたときに涙したように、繊細で感受性が豊かな所』と答える。
だから私は理人の奏でる言葉が大好きです。Runawayの曲振りで優しく言葉を繋いでいくその姿は、私の好きな池﨑理人くんそのものだった。



私は現実から目を背けてアイドルを応援している部分があって、それが癒やしになる時もあれば虚しくなる時もある。生きづらさを感じる中で、少しでも幸せな気持ちになりたいし楽しむことを肯定してほしい。
私にとってアイドルを応援することは娯楽だし、それくらい許されてもいいだろー!と思いながらライブに足を運んだ。


そうやって逃げるみたいにツアーにのめり込んでいたから、いや別に何から逃げてた訳でもないけど、結果としてそうだったなって。だからこの言葉を聞いた時、張り詰めていた糸が切れたのかぽろぽろ涙が溢れてきて、ヒィン…と思った。



目の前が真っ暗になって息が詰まる感覚ってそうなったことある人にしか絶対にわからない感覚だと思ってるんだけど、めちゃくちゃつらいよね。もう、つらいとかそんな言葉で言い表すことしかできないのも陳腐で嫌だ。そんなもんじゃない。


でもそういう時に横に並んで肩をさすってくれるのが理人だなって。イメージの話でしかないけど。背中を押すわけでもなく前を走って手を引くわけでもなく、ただそこにいてくれることって私的には1番嬉しくて、それがどれだけ救われることか…。



「逃げてもいい」っていう逃げ道を作ってくれたから、それならもう少しだけ頑張ってみようって思えたよ。


池﨑理人くんほんま神





(25日に関しては円盤に収録されるということで今回は省略。この日の雄大と京ちゃんの挨拶は今でも忘れられないくらい大切にしたいものだったから、言葉そのままに沢山の人へ届くことが嬉しいです)(オーラス円盤化しろ!)






デビューから約1年でアリーナツアーを完走したINI。ツアー後に送られてきたプライベートメールやFブログからは、たくましくて頼もしい背中に混在して、多くの葛藤がみえた気がした。慣れない環境に不安を抱えながらも今を精一杯生きる等身大の若者たちなんだな〜と。
その時、等身大の彼らが魅せるパフォーマンスが大好きだなって強く実感した。

正直、INIの楽曲は好みではないものの方が多いけど、それもINIが歌うから、INIが謳うから大好き!みたいな所ある。




本人たちがよく“アーティスト”って言葉を選んで使うからこれを言うのは少しだけ躊躇いがあるけど、それでも私は彼らを『アイドル』として応援したい。
アイドルとアーティストの違いっていかにも曖昧だけど、私の中でアイドルが何なのか明確にあって、洗練されたパフォーマンスだけじゃなくてそういう等身大で人間らしい部分に惹かれる私はINIっていう『アイドル』が好きなんだ思う。


冷たい言い方に聞こえるかもしれないけど、言ってしまえば、私は別にINIに紅白に出てほしい訳でもないし国民的アイドルグループになってほしい訳でもないし世界に行ってほしい訳でもない。ただ、彼らが紅白出たい!売れたい!って明言して、世界を目標に掲げているのならば私も全力で応援したい思う。そういう気持ちにさせてくれるのは、彼らに人を惹きつける何かがあるからだと思ってて、そういう『アイドル』が私は好きです。



これは直感でしかないし無責任な発言だけど、犯罪でもしない限り私はINIのことをずっと好きでいるんだろうなと感じている。






ここまで長々と「ツアーのおかげで元気に充実した毎日を過ごせています!」とでも言っているかのように捉えられる、いやまぁ、それはそうなんだけど。実際のところ私は以前と変わらず、いや、むしろツアー前より鬱々としているかも。



確かにあの空間は幸せなものだったし心から楽しいと思えた時間で。だけどその思い出が頑張る理由にはならないんだよね。
『癒やし』や『逃げ道』っていう名目にしかならないのって結局自分の人生頑張れるのは自分だけだってわかってるし。それとこれとは結びつかないんだと思う。


だから『アイドルを応援している時の自分』と『それ以外の自分』にかなりの温度差を感じて疲れたりする。現場鬱ってなんなんだマジで。

それでもやっぱり応援したいと思うのは、彼らが私の支えであるからだと最近になって気づいた。
というのも、前まで感覚的に 彩り 的な、人生を華やかにしてくれるのが自分の中のアイドルだったんだけど、色んな経験をして自分が潰れてもアイドルだけはそこにいてくれて。曲を聴いたりYouTube見たり、そういう時期に一瞬でも笑顔になれたのってアイドルの、INIのおかげだな〜って凄く思う。
思い返せば、嵐が活動休止した2021年からINIを好きになるまでの空白の期間って何してたのか全く思い出せない。部活以外に何してたんだ。




アイドルに支えられずとも生きていきたい!アイドルのこと嫌いになりたくないけど、一球入魂オタクやめたい!フェードアウトしたい!って考えることもある。それでも今の私にはやっぱり推しの存在が、INIが必要で、毎日助けられて今の自分があるんだなーって。
そんなことを感触したツアーだった。






1月10日に理人からツアーの感想と共に『辛いこととか全部忘れて、その人の希望であれば嬉しい』というようなことが書かれたメールが送られてきた。
あーーー、この話をすると私はダメになる。
辛いことがあったときは何度でもこのメールを読み返したいし、例えこれが勢い任せの言葉であっても(ないと思うけど)、こんなに救われることはない。
私はもう彼の包容力や優しさに甘えっぱなしだ。

池﨑理人くん大好き。



いや、そうじゃなくて、


きっと他のメンバーもリアルタイムで感じたことを文字に起こしてはメールを送ってくれたんじゃないかな。
こういう所にINIの良さがある。
楽しくて優しくてあったかくて、これからも私はINIのそういう所に助けられて生きていくことになりそう。







幸せな時間をありがとう。
希望でいてくれてありがとう。
お互いに心も身体も健康で、次回の何かでまた会おう!
いつかのその時が来るまで、ちゃんと暮らして(ご飯!お風呂!睡眠!)、良い気持ちでその日を迎えたいところです。





ここまで書いてる内に気づけば朝、カーテンの隙間から群青色の空が見える。
さっきまでの静寂が嘘みたいに生活音が家中に響きわたって、こうして部屋に籠もるだけの自分の存在価値を問う。


イヤホンをして爆音でBAD BOYZを流した。







結局、私はこれからも推しに生かされる毎日を過ごしていくことになりそう。
情けないなと思うけど、そんな自分も受け入れられるようになることが今年の目標!



図太く生きよう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?