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旅,写真

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2023年7月の記事一覧

直島【写真】ヴァレーギャラリー(草間彌生,小沢剛),再び

 約1年ぶりの、ヴァレーギャラリー(直島)。  ベネッセハウスからは、徒歩でも向かえる。鑑賞料金も、ベネッセハウス ミュージアムの入館料に含まれている。 小沢剛「スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」  ここには2人のアーティストの作品が展示されている。  坂に沿って恒久設置されているのは、小沢剛「スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」(2006/2022年)。  直島からも船で渡ることができる豊島

直島【写真】-草間彌生[南瓜],海

 高松港からフェリーに小一時間乗り、直島・宮浦港へ。  草間彌生の「赤かぼちゃ」に挨拶をし、  町営バスに乗って、終点の「つつじ荘」前まで。  海を前に、はるか右手に、その黄色い作品はこんなふうに見える。 野外展示を意識して制作,94年に展示  本作には長い歴史がある。  直島が「アートの島」と一般的に知られる前から、この場所に在った。 台風で破損,一時避難も  ただ、島の桟橋に展示されているということは危険と隣り合わせだ。何度か台風などで破損し、長い間、「台

直島【写真】-草間彌生[赤かぼちゃ],夏空

 フェリーで直島を訪れるとき、真っ先に視界に入る屋外作品、草間彌生の「赤かぼちゃ」。  瀬戸内国際芸術祭の紹介でも、直島のアート「01番」。  この作品よりもずっと前、「アートの島・直島」の黎明期に展示されている(※台風で破損したりして、現在のものは昨年再設置された)黄南瓜と並んで、この島のシンボル的存在だ。  12月には、クリスマスの飾りで周囲が彩られていたり、 塗り直し中、だったりもした。 フェリーからの[赤かぼちゃ]  まず、高松港ー直島(宮浦港)間のフェリ

直島【写真】李禹煥(Lee Ufan) 柱の広場(無限門)

 そんなわけで、直島に短い旅をした。2022年は月に一度は訪れて、瀬戸内国際芸術祭2022を含めて1年楽しみ尽くしたので、もう暫くは訪れることはないのではと思っていたのだけど。  格安の航空券情報とホテル情報を目にしたら、条件反射的に予約をしてしまっていた。天候はずっと雨と曇り予報だったのだけど、島の転機は雨予報から快晴に逆転することが経験上多く、今回もそうなった。  それなりの枚数の写真を撮ったので、順次紹介していこうと思う。まずは李禹煥(Lee Ufan) 美術館の「

【写真】イサム・ノグチ[TIME AND SPACE]再び

 連休明けの高松空港。今回は、とても短い旅。  東京では2日連続で「極めて危険」の熱中症情報が出ていた。ここでは湿気に加えて、すぐにでもひと雨きそうな雲が空に広がっていた。 高松空港敷地、フェンスの向こう  空港の敷地内に設置されている、イサム・ノグチの[TIME AND SPACE]へと急ぐ。空港ビルを背にして、駐車場を抜け、道路を一本隔てた先にその作品はある。  ちなみに、(おそらく歩行者を想定しない)リムジンバス等の専用道路を横断する、は結構ドキドキではある。

絵を買う(出逢い,そしてタイミング)。

 住まいを購入した際に、リビングに「ピクチャーレール」が付いていて、それならと、クリムトの複製画を2枚買った(図録の写真を原版に、キャンバスに1枚ずつ印刷しますという触れ込みで、それに合わせて作った、いかにも世紀末ウイーンっぽい額と同時にででないと販売しないという、こだわりの複製画ショップだった)。値は張ったが、今でもその美しさはそのままなので、良い買い物だったと思う。  その後何年か経って、インテリアショップで、リビングに飾る版画を2枚買った。はがき大の大きさで、知らない

モエレ沼公園⑤【写真】遊具と風景-イサム・ノグチ

 初夏のモエレ沼公園(札幌)。写真も、残り少なくなってきた。 ミュージックシェル  名前から想像できるように、音楽イベントなども行われる場所。人影のないこの日は、パブリックアート的な存在感を放っていた。 「サクラの森」と遊具  「サクラの森」と名付けられた桜並木の小路に、イサム・ノグチのデザインによる遊具が置かれた小さな広場が点在していた。 そして、何気ない風景  そして。ここは、何気ない風景がとにかくいい。  とても名残惜しいけれど。また別の季節に、異なる彩の

モエレ沼公園④【写真】噴水,ビーチ,ピラミッドetc.-イサム・ノグチ

 初夏、快晴、モエレ沼公園(札幌)。  引き続き、写真とともに振り返っていく。 海の噴水  春から秋までの、1日のうちのとても限られた時間に運転される噴水。  限界を知らないかのように、高く、高く。言葉はもう必要なく、ただ眺めるだけで爽快だ。  近寄ればこのように大迫力が楽しめる。そして、ガラスのピラミッドやモエレ山など、高いところから眺めるのも気持ちがいい。  夜にはライトアップされるそう。交通手段の限られた旅人には、ちょっとハードルが高いかもしれない。 モエ

モエレ沼公園③【写真】[ガラスのピラミッド] -イサム・ノグチ

 6月、札幌。イサム・ノグチの壮大な作品、モエレ沼公園。  今日はこの公園のシンボル的な存在、ガラスのピラミッドを。 青空に映える透明なピラミッド  バス停「モエレ沼公園東口」と第一駐車場側から近づいていくと、モエレ沼越しに、こんなふうにピラミッドは現れる。  強い風が吹き、木々が揺れる。  初夏の緑の向こうにそびえるガラスのピラミッドは、青空の下でひたすら爽やかだ。  中に入ってみる。 陽光が射しこむHIDAMARI(陽だまり)  ピラミッドの名前は、HID

モエレ沼公園②【写真】[モエレ山] -イサム・ノグチ

 初夏のモエレ沼公園。晴天と気持ちの良い風に恵まれた。  今回からは、写真とともに巡っていこうと思う。 まるで遠くの山のような。目の愉しい錯覚  広大な公園の、シンボルのひとつが「モエレ山」だ。かなり遠くから、その美しい稜線が見える。なんとなく、遠くにある山のように感じられる。  ところが、近づいていくと「?」となっていくのだ。例えば、慕の写真に、特に違和感はないと思う。人物の大きさとの対比で、遠くに山がそびえているように見える。  しかし、これはどうだろう? 山頂