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旅,写真

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2022年12月の記事一覧

冬の直島②:避難→復帰,草間彌生の黄かぼちゃ

 快晴、直島。  村営バスに乗って、ベネッセアートサイト直島エリアとへの乗り継ぎバスと連絡する、つつじ荘まで。  この日の海は、こんなふうに静か。  そして彼方には、ずっとここにありました、というように、黄色いかぼちゃが佇んでいた。遠くからでもこの存在感。 ■12月24日に避難→26日に復活  そもそもその前に長い不在があり、10月に復活したと思いきや、再び不在。それ自体も、もはやアート作品のような雰囲気だったのだけど、  それは、この、在る姿が強烈にインプットさ

冬の直島①:草間彌生[赤かぼちゃ]の胎内/「避難中」の黄かぼちゃの存在感

 瀬戸内海に来ている。高松港のホテルを拠点にフェリーで直島に渡る、いつものパターンだ。  澄んだ海と、晴天に浮かぶ雲たちがとにかく素敵だ。今日だけで1000枚近い写真を撮り、収拾がついていない。まずは手短に、直島といえば草間彌生による、赤と黄色のかぼちゃの話題を。 ■赤かぼちゃの中に再び入る(写真)  瀬戸芸の開催中に、直島の宮浦港でいつも人気の赤かぼちゃの中に入り、ちょっと内省モードになった話を書いた。  休日でクリスマスの今日。赤かぼちゃの周囲も、クリスマスモード

【写真】快晴,東京. その17 潮風公園 -壮大な影絵劇-

 台場の西側に夕陽を観にいっている。青海ふ頭、東京国際クルーズターミナルときて、この日はその北側の潮風公園へ。 ■潮風公園のサンセット  この日も新交通ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル駅」からスタートする。  潮風公園。この日も、人影はまばら。  対岸に沈む夕陽。 ■壮大な富士山の影絵劇  夕陽が沈んだあと、風景は一挙に平面的になり、まるで「影絵」のように変わっていく。  富士山のシルエットは、その影を次第にくっきりとさせる。  あたりにはだれもおらず、

Kindle本 最新3作/素晴らしき2022年(好きなものは好き)

 撮った写真をkindleの電子書籍にしてみた、そのいきさつを書いたのが、はるか昔のように思える。 ■Kindle Unlimited(読み放題)対象   毎回同じことを書いているけれど、再掲。値付けはしているのだけど、Amazonのkindle本サブスクであるKindle Unlimited会員向けには無料で公開している。読み放題会員の方に見ていただく、が大前提だ。 ■最新の3作品  前作ともnoteへの投稿を元にした。東京湾岸を夕方歩き回ったなかで、台場の西側エリ

男木島(瀬戸内海) 旅は道連れ,祭りのあと,"コミュ力"の神の御利益?

 その日は高松港より、瀬戸内海の男木島(おぎじま)へ。  女木島、男木島へは、赤白ボーダーの小型フェリー「めおん」が運航している。  芸術祭のときには、息を切らして島の急こう配の道を行き来して、賑わいのなか、アート鑑賞に回った。芸術祭は終了し、今年も終わりかけているけれど、その祭りのあとの静かな風景も見てみたいと思ったからだ。 ■旅は道連れ①”コミュ神”と出会う  船は下の写真のように、客室のほか、2階、3階にデッキがある。  この日乗船した時間帯は人が少なく、強風

【写真】快晴,東京. その13 薄暮,レインボーブリッジから

 空から舞い降りてきた巨人のような雲が、強い風にゆらゆら漂う午後、  再び、お台場海浜公園。風は、強さを増している。 ■おだいばビーチ→台場公園へ  おだいばビーチを通り、まず台場公園に向かう。寒さと風のせいか、あたりに人の姿のあまりない。  幕末の黒船来襲に備えて設置された2台の砲台跡が、西日を受けて静かにたたずむ。  傾いていく陽はその明るさを増している。 ■レインボーブリッジ、夕暮れ  来た道を戻り、レインボーブリッジのサウスルートへ。  風邪はやまず、

【写真】快晴,東京. その12 日没,SKY DECK(六本木)

 休日、快晴。六本木ヒルズのスカイデッキへ。  休日は非常に混み合うのだけど、森美術館のメンバーシップ会員のため、事前取得したQRコード提示で、長い行列に並ぶことなく52階まで上がれるのが便利だ。森美術館へのエスカレーター前が入口になっており、+500円の入場料を支払って入場。  時刻は16時前。東京タワー側はこんな感じ。  東京スカイツリー。日中は圧倒的な存在感を持ちながら、淡いLEDのライトアップと相まって、夕刻以降は存在が儚げにになる。  サンセットと反対側にな

【再び番外編】kindleでphoto book作成,小さな完璧主義を越えた先

 撮った写真をkindleで電子書籍にしてみた、そのいきさつを書いたのが約3カ月前。作成の作業そのものは非常に簡単で、photo essayを何冊か作ったあと、12月に入ってphoto bookを増やした。今回は、それによる気づきなどを、改めてまとめておく。 ■Kindle Unlimited(読み放題)対象   はじめに。値付けはしているのだけど、Amazonのkindle本サブスクであるKindle Unlimited会員向けには無料で公開している。買っていただくとい

【写真】快晴,東京. その11 まさかの東京ゲートブリッジ再訪,サンセット

 まさか、2日連続で東京ゲートブリッジに行ってしまうとは思わなかった。  その前の日は富士山のシルエットと、もの言いたげな満月と対面するという体験をしたばかりだったけれど、  本数僅かなバスを、それと気づかずに逃して肝心のサンセットを見そびれたことが気になって仕方なくなっており…。  新木場駅から、バスさえ逃さなければ20分ほどで到着できる。平日15時台のバスは15:00発と15:26発の2本。Google検索すると26分発のほうなら間に合いそうだった。「本当に?」と呆れ

【写真】快晴,東京. その10 東京ゲートブリッジ,富士山と満月と

 快晴予報の日に、カメラと一緒に出かけるようになった話を書いてきた。  12月8日の今日は満月で、しかも快晴予報だったから、どこに行こうか迷った末、東京ゲートブリッジを再び訪ねることにした。  ただ、天気がよすぎて、その前に都内の紅葉も撮っておこうなどと著しい寄り道をしたために、予定していたバスに3分違いで乗り遅れた。  実は、最寄りのバス停である「若洲キャンプ場」までの便はそれほど多くない。最適解を提案してくれるGoogle検索からうっかり外れたときの落とし穴でもあ