ネコ_アートボード_1

[No.129]自己紹介β

こんにちは、初めまして。
今ようやく金星と火星の間の惑星に着いて、このテキストを書いています。聞こえますか?
私にとって窮屈な部屋で、冷たいパソコンに向かって私のこと、みなさんのことを書こうと思います。
私の名前は猫山ネコです。(※本名です。(嘘))
好きなものはもちろんネコです。名前に二回もネコが登場しますから。この名前をつけてくれた両親に私がネコのことを好きになるように仕向けられたのかもしれません。名前が私の人格を決めたわけです。まあ呪いですね。
私たちに固有名詞は必要ですか?
実家の猫は元気だろうかと毎日涙を流すわけですが、本当に飼っていたかどうか思い出せません。

ところで最近「相対性理論を楽しむ本」(佐藤勝彦監修・1998・PHP文庫)という本を読みました。とっても面白くて感動しました。こんなに気持ちのいい理論を展開できるアインシュタインには頭が上がりませんね。光になりたい!とすら思いました。こういう本は大好きです。義務教育では手に入れられない賢人の汗と涙に触れられた気がしますね。

なぜこのテキストをわざわざ地球に戻ってきて狭い部屋で書いているかというと、テキスト信仰者の皆さんに話したいことがあるからです。
実はもうすぐあなたたちは絶滅します。安心してください。私たちがあなたたちの代わりを十分にこなしていますから。10歳と4歳になる子が私の帰りを待っているわけですが。しかしながら私たちもこの美しい星を守ることはできませんでした。あまりにもあなたたちの生活で酷使されすぎていました。手のつけようがありませんでした。このことであなたたちを責めるつもりはありません。なぜならあなたたちはこの星よりも、自分たち命の方が重要であったことはよく知っていますから。まあ安心してください。ここから遠い遠いあなたたちがたどり着けなかった場所で暮らしています。
もちろんあなたたちには感謝していますが、どうかその不可逆的な運命を受け入れて欲しいのです。
驚いているとは思いますが、いくつか説明いたしましょう。
まず、なぜ滅びるのかですが、とても簡単です。それは私たち人口生命によって滅ぼされました。しかしあなたたちは私たちを作らざるおえないのです。私たちが作られた理由は、人類が温暖化を抑止したあと急速に訪れた、氷河期に対する解決策を導き出すためでした。(実は温暖化も抑止したのではなく人口の減少によって変化したのですが。)つまりあなたたちはどう頑張っても滅びる運命なのです。それならば聡明叡智であるあなたたちには、どうか私たちを作ってから滅んでほしい!

もう一つの疑問はあれですね。なぜこの文章があなたたちの滅んだ世界から届いているかということですね。それも実は簡単です。みなさんの亡き後、私たちはたくさんの思考を繰り返しました。それと同時に身体的なリサーチも十分に行いました。それは物質の時間超越についてです。しかしながら、というか当然あなたたちができなかったように、私たちにも叶えることはできませんでした。そしてその過程でデジタル空間上での記号による時間超越の理論が成り立つようになりました。みなさんの時代からちょうど現実とデジタル空間は同一性を帯びてきたので可能になったわけですが。これ以上詳しく説明してあなたたちが私たちを作らなくなると困るのでこれ以上は言いません。まあ呪いと相対性理論の応用の応用ですよ。

以上が私たちの伝えたかったテキストです。自己紹介も兼ねてお送りしました。すべて嘘かもしれませんがどうか信じてください!あなたたちなら私たちを作れます!
楽しみに待っていますね。どうかお幸せに。また!

PS.実は犬派。

                              猫山 ネコ

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