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自宅警備員、熱中症になる。

現在、時刻は昼の12時45分。
11時30分に内科に行ったら、
「熱中症ですね」
と言われた。

「熱中症」というものは、「頑張っている人」がなるものだと思っていた(注1)。
スポーツに励む子供、建築現場の兄ちゃん、交通整理で肌が真っ黒に焼けた警備員(本物)のおじいさん。
みんな、「暑い中、頑張っている人」なのである。

私は、というと自宅警備員2年目。無所属新人2期目と呼んでくれても良い(注2)。被虐的に言えば「頑張ってない方の人」。詳しくは下記より。

かと言って自宅にいすぎもよくないと、デイケアに週20時間通うようにした。
通所達成して2ヶ月目である。
ところが、ここ1週間ほど、どうにも体が動かなかった。体が鉛のように重かったのである。

つい最近、主治医の指示で昼の服用をやめたため、その反動かと思った。動悸もする。気分の落ち込みもある。それも、割と強めのもの。
今朝、気持ち悪さと頭痛がマックスになり、午前11時20分、受付時間ギリギリに内科に駆け込んだ。

待っている間も我慢できず、トイレで水分を吐いてしまった。

しばらくして診察室に呼ばれた。
「私は、ずっと室内にいて、クーラーもつけて水もちゃんと飲んでいた」
と医者に言ったら
「でも36.9度で熱も高いし、気持ち悪さと頭痛とだるさっていうと熱中症だよ」
とのこと。
吐き気止めと解熱剤を出されて受診終了。

帰路の途中、ドラッグストアで2ℓのスポーツドリンクを3本買う。疲労のせいか米袋(10kg)くらいに感じる。
こういう時にパートナーがいたらな…とも思ったが、「こういう時のため」にパートナーを作るのはどうなんだかかんだか丸山穂高…

帰宅後、風呂に入り、スポドリと水を1対1で割ったボトルを大量生産し、1本は枕元に常備。
昼ごはんはキャベツとベーコンを煮たのと、セブンのとろろと生卵に醤油を落としたので済ませる。なぜか、間違えて入れすぎた醤油がめちゃくちゃ美味く感じた。

私は今、本当に「何もしていない人」になってしまった。
働いていない。デイケアにも行っていない。ボランティアも子育ても平和維持活動もしていない。
ただクーラーの効いた部屋でスマホをポチポチしてるだけのおじさん。いつ無敵の人にアパートを焼かれてもおかしくない。

でも、笑い事ではない。

誰もがギリギリで生きていかざるを得なくなってしまったこの時代。私みたいな世捨て人を包括する余裕は、本来雀の涙ほどだってこの国にはないのだ。こんなお荷物は貯金を全額徴収し、去勢して、ありとあらゆる公共サービスを取り上げて餓死させた方がいいに決まっているだろう。いくらか国の金が浮く。
私は冗談のつもりで言っているが、本気でそう思っている人はいる。絶対にいる。というか、昔、割と身近なところに2人いた。

何もしないで家にいる罪悪を感じながら、でも、体が動かない。頭が痛い。立つと眩暈がして吐きそうになる。
熱中症は、家にいて、クーラーをつけて、水を飲んでいる人でも起きるそうだ。
「交通整理のおじさんは大丈夫なのになぜ?」
とも思うが、結局は「個人差」とのこと。体質で体内に熱がこもりやすい人もいるそうで、明確なアルゴリズムはよく分からなかった。

つい8年ほど前は、クーラーをつけなくても扇風機だけで何とか生活できた。風呂上がりに体を拭かず扇風機に当たれば涼しかったし、首振りをオフにしずーっと扇風機に当たっていれば暑さなど平気だった。
だが、今はそれをやっても暑さに耐えられない。朝から夕まで太陽光線が鋭い。夜は夜で湿度がめちゃくちゃ上がる。

それに、自販機の値段がべらぼうに上がってしまった。さらしぼ(注3)もミスティオの長いやつ(注4)もなくなってしまった。500mlも少なくなり、430mlとかで160円。ステルス値上げ(注5)のためそんなにケチ感が伝わってこないのが逆にケチ臭い。

自販機の飲料は高くなった。量は減った。
となるとどうなるか。

外出時、自販機で飲料を買うのを我慢してしまうのである。
喉の渇きに気づいた時は比較的綺麗な洗面台の水を飲むか、用事が終わり近くのドラッグストアに行けるまで待つか。その2択であり、後者が間に合わなかった時、やばい感じになる。

自販機で自由に飲み物を買えるようになりたいが、それはまず雇ってくれる先が見つかってからである。話がとっ散らかったが18:06現在、喉の痛みが出てきて37.1度。
みなさんにはリアル「ヒトリノ夜」の寂しさなんて一生知らないまま、ちゃんと幸せになってもらいたい。

心の性感帯〜♩



(勧誘御断り)



(注1) 「物事に集中して取り組む」という「熱中」の語義とは無関係である
(注2) 今の状況を是としているわけではない
(注3) 「さらっとしぼったオレンジ」のこと 1996年に登場したダイドードリンコのロングセラー
(注4) 見つかりにくい手法を使った値上げのこと
(注5) 「ミスティオクリスタルレモンスカッシュ(ダイドードリンコ)」のこと 当時500ml入って120円で売られていた

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