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サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅③ 

 モンテネグロ2日目も、とりあえず海へ向かう。昨日夕食を食べに海岸沿いをぶらついているときに、一部ではあるが天然のビーチがあるのを発見していた。
 パラソルを借りて2時間ばかり何をするでもなく過ごし、昼食を食べて一度ホテルに戻る。海やプールは一通り満喫したので、午後はあの「カンリ・クラ」をはじめとする街巡りに繰り出すことにする。昨晩マッサージを受けに行った先にリゾートホテルがあり、そのホテルがガイドブックの地図に載っていたことから、カンリ・クラと私が滞在するホテルの位置関係がようやく判明したのである。
 ヘルツェグ・ノビィにはカンリ・クラ以外にも2つの砦跡がごく近接してある、と記載してある。そこへの登り口はマッサージを受けたちょっと先にあるようなのだが見つけられず、結局リゾートホテルまで行ってしまった。
 このリゾートホテルも斜面に張り付くように立っているので、ホテルの敷地内を通り抜け一気に斜面の中腹に出る。今日も昨日と同じく快晴で猛烈な日差しだ。炎天下の中、斜面を登ったので一気に汗が噴き出る。すると今度はちゃんとカンリ・クラやその周囲にある教会などの道案内表示があった。その表示に従って坂道をのぼっていく観光客の姿もちらほら見える。

 上った先はちょっとした広場になっていて、給水塔がある。水は飲めるみたいで観光客が次々口にしている。私達もそれに続く。広場に面したカフェで一休みして、さらに上をめざす。ちょっと荒れた石段を登り切ったところが「カンリ・クラ」。なるほど、海の様子がよく見える。ヘルツェグ・ノビィのオレンジと赤の中間ぐらいの屋根と白壁の街並みが美しい。ガイドブックによると、ここはコンサートなどの会場としても使われているようで、この日も音響機器を運びこむなどせっせと準備が進められていた。
 広場まで降りてきて、海に向かって右手に進む。建物の下層階を通り抜ける階段状の道を降りたところで振り返ると小さな時計台の様になっている。時計台の前は大きな広場でテラス席を設けた大規模なカフェが数店ある。どうやらこの時計台と広場がヘルツェグ・ノビィ旧市街観光の中心の様だ。ただし、客は少なかった。
 広場を通り抜けて真っすぐ進む道をいくと、ホテル、そして前日にウロチョロしていたロータリーにでる。やはりあの時休憩をしていた店から見えた高台がカンリ・クラだった。

 ところで、私たちは明日14時過ぎの便でセルビアのベオグラードに戻ることになっている。ヘルツェグ・ノビィは十分に観光したので、明日は古い町並みが残るコトルを観光することにする。コトルは入り江の奥の方にあるので、昨日使ったフェリーではなく、入り江をぐるりと一回りする形になると思われる。
 ホテルに戻り、フロント嬢に「ホテル―コトル(2時間観光)—ティバト空港」と書いた紙を見せて、車のチャーターを依頼する。「このルートなら40ユーロね」とフロント嬢。やはりあのタクシー吹っ掛けていやがったか…


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