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これからの学び:放送大学大学院一次試験を終えて

 9月30日(土)、放送大学大学院試験の一次試験(筆記試験)を終えました。
 結論から申し上げますと、落ちたと思います。それを踏まえたうえで、これからの学びについての方向性をこの記事で整理したいと思います。


振り返り:これまでの学びと筆記試験

ここ数か月の学びと体調

 前の記事でも書きました通り、5月ごろに私の部署でクレームに起因するトラブルを抱えてしまったことなどにより、精神的な不調を感じるようになりました。心療内科には今も通院しており、色々と薬を処方していただきながら生活はしているのですが、トラブル対応で超過勤務が激増したこともあり、勉強にあまり時間を割けませんでした。
 体調面では、とりわけ睡眠に問題を抱えています。眠れない、入眠してもすぐに目覚めてしまう、眠れずに横になっていて朝方入眠したせいで朝起きれず仕事を欠勤してしまう、など通常の生活に支障が出るレベルで上手く眠れていません。一人暮らしですので家事をする余裕もなく、コンビニ弁当などで毎日食事を済ませていたら体重がかなり増えました。台所のごみを片付けることもできず異臭を放っていたので、家事代行サービスを呼んで片づけてもらいました。洗濯をするのも面倒で、最近はコインランドリーで一週間に一度まとめて洗濯物を片付けています。
 9月には1週間夏休みを取り、勉強に専念する時間にするつもりだったのですが、猛勉強に打ち込む、というほどの元気も湧かず、どちらかというと仕事から離れてゆっくり休むだけの時間になってしまいました。結局、院試までに終わらせようと思っていた問題集も解き終えることができませんでした。

院試を終えての感想

 放送大学大学院自然環境科学プログラムの院試の筆記試験では、数学・宇宙科学・物理学・化学・生物学・地球科学の6つの分野の中から1つの分野を選んで回答することになります(ちなみに英語の試験はありません)。
 私が回答する分野は物理学です。問題冊子を開いて感じたのは、あまり難しくないな、でも解けないな、ということです。出題されている問題が極めて基本的な問題であることはわかるのです、でも全ては解けませんでした。普通の大学で物理学を専攻した大学生なら満点をとれて当然のレベルの問題でしょうが、私は放送大学でにわかに物理学を学んだつもりになっていただけで、物理学についてはまだまだ初学者だと思い知らされました。とにかく圧倒的に問題演習の量が足りなかったと感じます。
 100点満点で採点するなら30点くらいでしょうか。合格点には程遠いです。きちんと勉強できていれば解けたはずのレベルの問題だったので、とても悔しいですが、挑戦したという事実に意味があるとひとまず思うことにしましょう。
 まあ、仮に一次試験を突破したとしても付け焼刃で書いた研究計画では二次試験を突破することも難しいと思いますので、来年の試験に向けてあと一年、じっくり勉強したいと思います。

これからの学び

まずは卒業論文を書き上げよう

 もちろん、まずやるべきことは卒業論文を書き上げることです。放送大学の卒業論文の提出期限は11月1日消印有効、あと1か月しかありません。提出期限までの1か月は、仕事以外の時間は可能な限り論文の執筆に充てたいと思います。きちんとした論文を書き上げることができれば、来年の院試に向けた研究計画をしっかりと練り上げるベースにもなることでしょう。

院試に向けた学び:物理学

 11月になったら、来年の筆記試験に向けてもう一度物理学の問題集を、古典力学から量子力学までしっかりと解きなおそうと思います。限られた時間を有効に活用するために、計画的に勉強に取り組む必要があります。
 また、放送大学大学院の修士選科生としては、2学期は「現代物理の展望(’19)」を履修しています。来年度も選科生としての学籍は継続して、「先端技術のための現代物理学(’18)」を履修する予定です。いずれも大学院レベルの物理学の内容の科目ですので、院試のレベルからすると必ずしも今学ぶ必要もないのかなという気もしますが、晴れて院試にパスした暁には修士論文を書き上げるためのステップになりますので、院試の勉強と並行してますます物理学の学びを深めていきたいと思います。

仕事に関する学び:法学・行政学その他

 これまで放送大学では、憲法・民法・労働法・行政法の授業も履修してきました。これらの分野は公務員試験の際にひととおりうっすらと学んでいましたので、さらに学びを深めることで仕事に生かせることもあるかと思ったからです。しかしながら、先にも述べた5月に起きたクレーム案件において、法律を踏みにじってでも安直にクレーマーに迎合する愚かな首長とそれをいさめようともしない幹部職員の姿を見て、法学を学ぶことには虚しさを感じるようになりました。このクレーム案件にまつわる顛末については、守秘義務に抵触しない範囲でそのうち記事にしようと思います。
 ストレスで体調を崩しながらも自治六法をひっくり返してクレームに対抗する手段を模索していたある日、庁内のシステムに研修の案内が掲示されていました。近隣市町村の職員と一緒に半年かけて政策課題の形成手法を学ぶという研修です。私はこの研修に申し込むことにしました。忙しいのなら余計な研修に参加して業務を増やしてる場合じゃないだろというご意見もあろうかと思いますが、公務員としての学びを深めることで、今直面している困難を打開する方法を見つけるきっかけをつかめるのではと思ったのです。研修に集まったのは各市町村の優秀な職員の皆さんで、窮屈な職場を忘れて皆とディスカッションすることは大きな刺激になっており、新しいつながりを持つことでメンタル的に持ち直すきっかけにもなればとの思いもあります。
 研修と関連して、2学期は放送大学大学院の選科履修生として「公共政策(’22)」「都市社会構造論(’23)」の2つの科目も履修することにしました。政策形成や合意形成の手法について学ぶことで、横暴なクレーマーや愚かな首長・上長に対して、行政職員として行政の公平性を守るためにたたかう手段を身に着けたいと思っています。学ぶことは、何よりの武器だと思います。

それからの学び:地理学(GIS)・情報科学?

 卒業論文を書き上げれば、2024年の3月で放送大学自然と環境コースは卒業となり、晴れて学位を得ることができます。放送大学生としての学びは卒業して終わりにするつもりはなく、今のところ情報コースに再入学することを考えています。
 私は物理学と並んで地理学にも関心があり、放送大学に入学してから「生活環境情報の表現-GIS入門(’20)」を履修してGIS(地理空間情報システム)のうちのひとつであるQGISを使えるようになりました。地理情報に身近に接する機会の多い地方公務員として、GISは大いに役に立っています。情報コースに再入学したら、その学びをさらに深めてデータサイエンスやプログラミングについて学び、データに基づいた政策形成ができるようなスキルをもっと身に着けたいと思っているのですが、それはまあ、まだまだ先のことで、今は修士課程に向けた学びが最優先です。

もっともっと学びたい

 そういうわけで、学びたいことは山のようにあります。一度大学を中退した分際でどの口が言うのかと言われそうですが、私は学ぶことが本当に好きなのです。
 残念ながら体調は万全ではありません。近々人事と面談して状況を相談することを予定しています。年度途中での人員増は見込みがないとしても、せめてテレワークなどもう少し仕事をしやすい環境を配慮してもらって体調が上向けばもっと勉強できるのにな…と思っています。
 私は月曜はじまりの一週間単位でスケジュールを把握することにしておりますので、10月2日(月)から2学期の学びに着手します。明日一日はゆっくり休養に充てて…といきたいところですが、残念ながら明日は休日出勤の予定が入っています(怒)。
 思うようにならないことばかりですが、もっともっと学びたいという気持ちだけは忘れずに、うまくスケジュールを管理して、なんとか体調を改善させて、可能な限り机に向かい続けたいと思います。
 それでは。

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