はるの先生のホームルームシリーズパート2 第8弾のテーマは「十五の心は未来を見つめる」
おはようございます🎵
不来方の
お城の草に寝転びて
空に吸われし
十五の心 石川啄木
素敵でしょ。心を掴まれるよね。
この詩は作者の石川啄木が盛岡城=不来方城(こずかたじょう)の草っぱらに寝転んで空を眺めている15歳の自分を懐かしんで詠んだ短歌だよ。
「十五の心」って何を考えているんだろうか。
今日は「十五の心」について考えてみようか。
みんなは今、13歳か14歳だよね。来年度はどんなことを考えているかな。
ちょっと想像してみよう。来年の自分。
「中学3年生だよね」
「受験で悩んでる」
「暗いイメージしかない」
そうだよね。中学3年生。確かに受験は人生にとって、大きな出来事だね。みんなは日々、その事で一喜一憂するし、悩みも出てくるだろうね。
でも
受験のことしか考えないだろうか。
将来について考えることは暗い気持ちになることだろうか。
「部活動のことも考えていると思います。引退が近くなるし」
「友だちについて考えるかなぁ」
「将来何になりたいか、真剣に考え始めると思う」
「周りと自分との違いに悩む」
深いね。
15歳は特別な年齢だよね。義務教育を終え、未来に向かって自分で決めた道を歩き始める。
そして
思春期特有の揺らぎの時期でもある。
将来に対する希望、願い事、不安や悩み。
いろいろなことに区切りがつけられることに対しても、心が不安定になるかもしれない。周りと自分を比較して劣等感におそわれる人もいるだろう。
人間関係も複雑になり、問題を抱える人もいる。
家族への想いも、今までと違う感情が芽生え、戸惑う人もいるかもしれない。
思春期はさまざまな想いを抱え、葛藤する。
でも、それは突然始まるものではないよ。今もみんなには悩みがあるでしょう。
「あります。眠れなくなることとがあります。」
そうだよね。
それらが卒業を目の前にすると、さらに色濃く感じられるようになる。
「十五の心」は揺れ動くんだよ。
でもね
悩んだり、いろいろな深く考えることは、悪いことではないんだよ。
むしろ
その時期にたくさん悩む方がいい。人生について、あれこれ悩むことは、そのときには不安を抱えたり、孤独感におそわれたりするのかもしれない。
でもね
悩んだ分だけ、考えは深まるし、精神的にも強くなる。そして将来の自分にきっとプラスになる。
だから
恐れないでほしい。大いに悩んでもほしい。
どんな大人にも15歳はあった。そして、今も悩み続けている大人は多い。
そして
信じてほしい。
君に用意された未来は素敵な未来だ。
楽しみにしてね。
石川啄木も悩んでいた。苛立ちや不安もあった。あったからこそ、こんな素晴らしい短歌が生まれた。
君たちの「十五の心」は何を生み出すだろう。
楽しみにだね。
えっ?
先生は何歳の心って?
黙って、悩んでいなさい!笑
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