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大学院留学奨学金について

こんにちは、オーストラリアの大学院進学予定のaikoです。
今回は奨学金について書こうと思います。

留学しようと思った時にまず壁となるのが資金でした。オーストラリアをはじめとして、英語圏の学費は驚くほど高いですよね、、。そのため今回は、留学費用をどう工面したかについて書きたいと思います。

結論から言うと、私はありがたいことに、ロータリー財団から奨学金をいただけることになりました。また、大学側からも学費の25%オフという奨学金がついてきたので、その二つを利用させてもらって、2年間生活しようと思っています。

私は、3つの財団に応募し、2つは書類で落ちました(泣)
残る一つに無事合格をいただけて、今に至ります。

大学院進学を決めた時、まだ短期大学生だったこともあり、数百万円を一人で貯めることは不可能だと思っていました。そのため、フルでカバーしてもらえる給付型奨学金を目指して準備しました。

スケジュール

奨学金申請のスケジュールはこのような感じでした。

2022年2月 大学院進学決意
2022年3月 奨学金情報のまとめ
2022年4月 IELTS受験
2022年5月 志望理由書、研究計画の準備開始、教授に推薦書を依頼
2022年8月 伊藤国際教育交流財団申請書提出
2022年9月 大学院申請(3校)
2022年10月 平和中島財団申請書提出、第一志望校合格
2022年11月 ロータリー申請書提出、伊藤国際書類不合格、第二志望校合格
2023年1月 平和中島財団書類不合格
2023年2月 ロータリー面接、合格

奨学金申請の際に私がまず行ったことは、奨学金のリストを作ることです。検索に検索を重ね、支給金額や募集要項などをスプレッドシートにまとめました。

実際にまとめたもの

パッと見、大学院留学者向けの奨学金ってたくさんあるんですが、GPA、条件が大学に在学していること、ある地域の住民であること、などでどんどん絞られていき、結局提出できるのは5個くらいだったのではないかと思います。さらに、私は全額を奨学金に頼る必要があったため、学費と生活費をまかなえる奨学金で絞ると、結果的に3つになりました。

次に、それぞれの財団の話をしていきたいと思います。

伊藤国際教育交流財団

この財団の奨学金は、申請書が全て手書きで長いということが特徴です。
提出書類は以下の通りです。

①申請願書
②推薦書 1部
③成績証明書
④研究論文の要旨
⑤研究テーマ
⑥語学力証明書

①申請願書

この申請願書は、事前にある設問に答える形で書いていきます。
質問内容は例えば以下のようなものです。
・研究テーマ(専門外にもわかりやすく)
・そのテーマにした経緯
・なぜ留学が必要か
・なぜその大学院か
・研究テーマの社会的意義
・将来のキャリア
・この財団について知っていること
・この財団に応募した理由
・自分の長所と短所

もう、この質問だけで長いですね、、。ですが、何百万円もの留学費用を投資してもらうためと考えると、この長さも意味があるような気がします。

一生懸命書いたわけですが、私は不合格でした。泣
なぜ不合格になってしまったのか。私の弱点はなんだったのか。
それは、「研究計画が甘い」。この一言に尽きると思っています笑

というのも、専門である栄養のことを学んだのは短期大学の2年(申請当時は1年生が終わった頃)で、短大では卒論も研究もしなくていいため、研究テーマというものが全く固まっていませんでした。
ケンキュウケイカクショ??となっているところからのスタートでした。
短大の先生や前の大学の教授に見てもらいながらなんとか計画書を書き上げました。自分なりには、たくさん調べてたくさん悩んで考えぬいたので、ある程度の達成感はあったのですが、見事に不合格でしたね、、。笑

今考えると納得いきます。なぜなら、他の応募者の方達はきっと学部や会社でたくさん研究をしてきて、実績や根拠がしっかりしているんだろうなと思うからです。私は前職と異なる分野を学び、申請していたので、そこのつながりも薄かったですし、留学先もコースワーク(研究ではなく座学中心)となるため、担当教授なども決まっていない状態でした。ふわふわした研究計画だと、なかなか受かることは難しいんだろうと感じています。

残念でしたが、ここでしっかりと研究計画を考えていたことで、自分の頭の整理にもなりますし、何よりその後の奨学金申請にかなり役立ちました!

平和中島財団

こちらは、伊藤よりも研究内容を重視すると言われているようです。
前述の通り私の研究計画はヨワヨワのため、「無理じゃん」と思いながら書き上げました。笑 伊藤と打って変わって中島は書類がかなり少なく、実質 A4 1枚程度で終わります。必要な書類は下記の通りです。

(1) 奨学金申込書
(2) 留学計画書(自筆)
(3) 履歴書
(4) 推薦書 (一頁)
(5) 成績証明書 学部以降のもの全て
(6) 外国語能力を証明する書類
(7) 入学許可証(あれば)
(8) 返信用封筒

(1) 奨学金申込書 

こちらには名前や進学先の情報などひたすら記入するだけになっています。

(2) 留学計画書(自筆)

こちらは手書きで留学計画書を書くというものですが、書類の3分の1弱は進学先や研究テーマの記載、次の3分の1強で研究内容を記載、最後の3分の1弱で将来の計画を書くことになっています。A4 1枚しかないため、逆にまとめるのが難しかったです。

結果、こちらも書類で不合格でした。泣 
書類少ないから研究計画が弱いのを紛らわせれるかも?と期待したんですが、甘かったですね。。
周りの体験談とかを見ていると、みなさんガチで理系の研究とかをしているようで、立っている場所が違うんだと思い知らされました。笑

ロータリー財団

ロータリー財団は上記2つの財団とは異なり、「奉仕の心」を重視します。つまり、どれだけ精密な研究計画があり、どれだけ留学先の先生とコネクションがあったとしても、その研究がどう人々(主に途上国の人々)のためになるのか?ということが伝えられなければ、受かることはできなということです。

ロータリーには以下の6つの重点分野があり、そこから自分のテーマに当てはまる分野を選んで申請するようになっています。

平和と紛争予防/ 紛争解決
疾病予防と治療
水と衛生設備
母子の健康
基本的教育と識字率 向上
経済と地域社会の発展

必要書類はこちらです。
※必要書類は出願地区によって異なるため、参考程度にとどめておいてください!

1.ロータリー財団グローバル補助金奨学金申請書(日本語他)(英語)
2.入学許可書または在学証明書
3.語学力テストの結果(コピー可)

1.ロータリー財団グローバル補助金奨学金申請書(日本語他)(英語)

こちらはA4 8枚くらいあって、なかなか長いのですが、オンラインで提出ということでパソコンで書くことができます!ありがたいですね。
内容は以下の通りです。

・留学の目的(端的に)
・この奨学金にふさわしい理由
・どの重点分野の目標とかぶるか
・目標をどう達成するか
・受講するクラス
・これまでの経験と重点分野の関連
・終了後のキャリア(短期・長期)
・予算

特徴は、ロータリーの目標とどのように関連しているかを書くというところだと思います。私は、研究計画はヨワヨワだったものの、国際協力やボランティア、奉仕という分野は幼少期からずっと興味のあったことなので、熱意を丸出しにして申請書を書きました。
これまでロータリーに受かった方の体験談を読んでいて、研究計画は特に決まっていなかったと言っている方もいたので、本当に自分がやりたいことが、ロータリーの理念にあっているかということがポイントになるのではないかと思います。

研究計画を書く欄が明記されている訳ではないのですが、これまでの奨学金申請で考えた研究計画をせっかくなら活かしたいと思い、書ける範囲で修士論文のテーマも記載しました。(この辺りのことはまた別の記事で詳しく書けたらと思います。)

その他

大学や政府からの奨学金

その他の奨学金として、私は大学側から給付型奨学金をもらえることになりました。申請などは必要なく、大学院への願書を提出をしたら自動で奨学金候補者になれます。基準はこれまでの学業の成績や英語力があげられるようです。短期大学で割と高いGPAを保っていたからか、学費25%オフの奨学金をもらえることになりました。
他にも、留学理由書を書いてもらえる奨学金なども用意されているため、日本の財団に限らず様々なところから情報を取ることが大切のようです。ちなみに、欧州では日本人が受かりやすい奨学金があるとかなんとか聞いたことがあります。
奨学金の情報は日本語で検索することが多いと思いますが、英語で検索してみると意外と日本人が受かりやすい奨学金があったりするようなので、そういう検索の仕方も使えるかもしれません!

そもそも学費の安い大学院へ行く

英語圏は本当に学費が高いですが、非英語圏も含めて探すと、比較的安く行けることがあります。ヨーロッパやアジアなど、学費や物価が安くて英語で学べる大学院も探せば出てくるので、それも一つの選択肢として持っておくと、留学が実現に近づくのではと思います。

メンタルの保ち方

皆さんは、奨学金申請や大学院申請の際にメンタルが揺れるタイプですか?私は大いに揺れるタイプです。笑
大学院留学が決まるまでの1年間、地味にずっとストレスを感じていたのですが、ひたすら落ちた時のプランを考えて自分を落ち着かせていました。
そうすることで、受かることが全てではないと思え(たり、思えなかったり)しました。

奨学金に落ちると、自分を否定されたような気持ちになることもあると思います。ただ、落ちるということは、落ちた方がいい理由があるからだと私は信じています。実際に、私はロータリーのみ合格しましたが、ロータリーを通して現地の方々との繋がりができ、日々の生活を助けてもらっています。今となっては、この奨学金で行けてよかったと心から思っています。多分、奨学金に全部落ちていたとしても、あの時全部落ちてよかったと思える日が来ていたのではないかと思います。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
奨学金応募前は、金額なんて気にせず、せっかくなら出せるもの全部出そうゼ!!というテンションでいたんですが、実際に準備してみると思ったより大変で、結局最低限出して終わりになりました。

奨学金の申請を通して思ったことは、なんやかんや言ってもやはり自分が本気でやりたいと思えることをやった方がいいということです。この準備期間を通して、損得で考えてもし仮に奨学金をもらえることになったとしても、それが心から興味のわくものでないのならば、大変な大学院生活は乗り越えられないだろうなと思うようになりました。
中には、奨学金申請の時期にとても不安に感じたり、受からなくて自分を責める人もいるかもしれません。ただ、どう転んでもきっと人生うまいことなると信じて、お互い頑張りましょうね!

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